本音を言うことは減っている

腹を割って話そう、使い古された言い回しだ。お互いに包み隠さず思っていることを話しましょう。といった意味合いで使われる。

とはいうものの、SNS上の人間関係ではあまり使わない言葉かもしれない。ぼくもSNSでこのセリフを使ったことはないし、言われたこともない。もしかしたら、リアルな対面でしか通用しないセリフなのかもしれない。もしくは、すでに使われない死語という可能性もある。

このセリフをちょっと置き換えると『本音で話しましょう』とも言えるだろう。

この『本音』がやっかいだ。本音とは『ほんとうのこと』とはまた違う。心から思っていることが本音だ。こう考えると、うそはつかないけれども、本音を言わないと言うの人は多いのではないだろうか。

うそはつかない=ほんとうのことを言う≠本音

こんなイメージだ。ぼくの多くはこれだと思うし、SNS上に溢れかえっている多くの言葉や文章はこれだろう。もしかしたら、本音かもしれないけれども、本人以外は知る由もないし、知ったところでと言う話でもある。

SNS中心の世の中になるとますます、本音を言う機会というのは減っていくのだろう。だから、なんだという話ではあるし、本音だろうがそうじゃなかろうが、SNSでのつながりはそれ以上でもそれ以下でもない。だから、あまり大きな影響を及ぼすことはないのかもしれないけれどもね。

でも、本音を言える相手のひとりはふたりはいた方がいい、と思う。

こちらサポートにコメントをつけられるようになっていたのですね。サポートを頂いた暁には歌集なりエッセイを購入しレビューさせて頂きます。