気が知れてない人にはなにも言わない

喧嘩するほど仲がよいーー昔からよく言われている慣用句だ。解釈としては『喧嘩ができるほど、気の知れた仲である』といったところだろうか。喧嘩にあたる部分を他の言葉に置き換えても成立する、とぼくは思っている。相手に対しての指摘であったり、いいにくいことをハッキリと言える、こういったことが当てはまるだろう。

ひとは皆、傷つきたくないし、言われたくないことだってたくさんある。今の時代はちょっとした批判や指摘でもネガティブに捉えてしまう人が多い。その影響もあるのか、触らぬ神に祟りなしなのか、スルーをすることでやり過ごすことが多い印象を受ける。だからこそ、ほんとうに仲が良くないと指摘どころか、本当のことをいうことすらままならない。

思っていることを伝える、受け取る、それを受けて返す。こどもの時はあたりまえにできていたことが、大人になるにつれてなかなかできなくなってしまった気がする。だからこそ、そういったことができた日というのは記憶に残るのだろう。

こちらサポートにコメントをつけられるようになっていたのですね。サポートを頂いた暁には歌集なりエッセイを購入しレビューさせて頂きます。