600文字くらい

ぼくは野球の仕事をするようになってから、日刊スポーツを購読している。

様々な選択肢があるなかでそれを選んだ。ほんとうは、1ヶ月おきくらいに変えてみようかとも思ったけど、そのまま時は流れている。野球専門の新聞ではないため、その他のスポーツや芸能ネタも(一般紙に比べると)豊富だ。

そのなかの連載のひとつに「野球の国から」というものがある。短いと数本で終わり、長いと2週間くらい続いている気がする。でも1日あたりの分量は多くなく、スラスラと読むことができるのでぼくは好きだ。

そういったコラム的なもので読売新聞の「編集手帳」がある。実家で暮らしていた時から読売新聞は購読したことがなく、病院や朝のファミレスにある新聞でたまに目を通した程度。にもかかわらず、この文章はかなり好きだ。どこの新聞にもこういったコラムのページはある。そのなかでも群を抜いている(気がする)。

どういった人が書いているのかを調べると竹内政明さん(2001年7月から2017年10月2日まで)という方らしい。いくつも本を出されており、数冊は購入し拝読した。唸らせられることばかり。目からうろこ。

様々な引き出しがあり、ちょっとした繋がりから話をうまく転換させていく。その他に「豊富な引き出しがあるなぁ」と感じたのは村上春樹と向井万起男。このふたりに竹内氏を加えた3人が、ぼくのなかでの短文コラムのトップ3。いいなと思わせるのは文字数じゃないし、単なる知識自慢でもない。奥が深い。

400文字から600文字くらいで読み込んでもらえるような文章がぼくの理想だ。

こちらサポートにコメントをつけられるようになっていたのですね。サポートを頂いた暁には歌集なりエッセイを購入しレビューさせて頂きます。