濁ったものから澄んだものへ

窓から眺めた景色は雪が降っているかのような濁り方をしていた。空気が淀んでいる、もしくは窓が汚れているそのどちらかなのだろうけど、ぼくの目には濁った景色が見えた。

冬の晴れた日なら空気が澄み富士山を見ることができるのだけれども、残念ながら今日は見えなかった。見えるのは川の向う側にあるビル群、そして電車の往来だ。

天気の条件で見えたり見えなかったりする。それは仕事のようでもある。自分の調子が良いと、先まで見通せるけれども、調子が悪いと眼の前のことでいっぱいいっぱいになってしまう。若いときはよくあった。

「言われていることはわかるけれども、目の前の仕事あるし」

なんど上司や役員の言葉に悪態をついたことか。目先のこともだいじだけど、もっと先のことも考えなくてはいけない。そういうこともわかっていなかった。

でも今は違う。目先のことはもちろんしっかりやるけれども、将来に向けた準備もしっかりと進めている(つもり)。なにも仕事のことだけではなくて、健康のこともそうだ。去年のクリスマスイブに倒れ、大晦日に救急車を呼んだ、それからぼくの体調管理は大きく変わった。

小さなことから大きなことまで気にするようになった。ヤンマーではない。

たとえば、メガネをブルーライトカットのものに変えたり、健康に良さそうなものを買ってみたり、ほんとそんなことから始めている。

少しは健康状態も濁ったものもから、澄んだものへと変わっているのではなかろうか。なんかそんな気がする。

こちらサポートにコメントをつけられるようになっていたのですね。サポートを頂いた暁には歌集なりエッセイを購入しレビューさせて頂きます。