紙一重の大違い

バカと天才は紙一重ーー本当かどうかはさておき、よく言われる言葉だ。たしかに、と思うこともあれば、そうかな?と思うことも多い。この言葉の中で『紙一重』という部分を切り取りあてはめたいことがある。

それは不幸自慢と自虐ネタだ。

友達同士の会話やSNS上で見かけない日は恐らくなであろうこのふたつ。似てるように見えて大きく違う、とぼくは思う。

不幸自慢は誰かをマウンティングする(不幸度をマウンティングするという理解不能の行動だが)ときや、いきなりの自分語りで用いられる。『こんな不幸なわたしを慰めて』的な使われ方だ。悲劇の主人公を演じるための小道具(ときに大きな演出の場合もある)でありネガティブだ。

一方の自虐ネタは自分の失敗などを笑いに変えようとするポジティブな使われ方をする。あくまでネタであり、笑いをとるための小道具(略)だ。

どちらも、よくないことを取り上げて語っているのだが、中身は大きく違う。個人的にいうと前者は「知らんがな」、後者は「知らんがな笑」と対応する。同じ「知らんがな」でも笑いがあるのとないのでは大きく違う。文字だと伝わりにくいが、会話を思い浮かべてみるとわかるだろう。

バレンタイン前日にこういった話題を書く意図はなんだろうか。あしたに対する伏線かもしれないし、そうじゃないかもしれない。

こちらサポートにコメントをつけられるようになっていたのですね。サポートを頂いた暁には歌集なりエッセイを購入しレビューさせて頂きます。