見出し画像

毎月やってくる“敵”といかに闘うか

毎月やってくる“”こと、生理
今回は、男性にも女性にも“生理”を知ってほしいという思いで書きました。(二元論でごめんなさい)

概要

不安症になってからというもの、異常に高くなった敵の戦闘能力によって、これまで、PMSやPMDDで苦しむ方の気持ちを、(ほんの少しかもしれないけど)体感しました。

同じ女性でも、重い軽いの幅が広い生理。

一度も経験のない男性に共感を求めるのは、難しい話だわ、と感じました。

なので、せめて生理を取り巻く色んなことに関して“理解”は、してほしいと思い、

・PMS、PMDDといった生理前の疾患
生理へ考え方、生理用品を取り巻く流行
・生理と闘うための武器について

以上を、網羅的にまとめてあります。

※月経を「生理」と呼ぶことの議論ありますが、ここではあまり堅苦しくならないよう「生理」という言葉を深い意味なく使用します。

生理を経験したことない人へ

全て読まなくても、興味のある部分を掻い摘んで読んで理解に努めてもらえるだけで、生理のある私たちは生きやすくなります。

生理を経験した・している人へ

辛いですよね。今まで、本当に酷い人の症状まで体感したことがなかったので、理解出来ていなかったところがたくさんありました。

そして、“汚物”なんて言われ方もするけれど、生理のくる体ごと愛してあげましょうよ。
この記事をきっかけに、敵と闘うための知識や武器をみにつけて、一緒に、“私たちの体”に向き合いませんか?

それでは、やっと本題に入りましょう。

1.不安症と、敵の戦闘能力

やつは毎月やってきます。
私の場合、決まった日時にやってくる分にはいいんですが、早まったり遅れたりするもんだから、それに余計体も心もやられちゃいます。

この敵こそ、10代〜40代の頃に闊歩してきて、ダメージを食らわせ体調を悪くさせてくるやつこと、“生理”です。

私が、不安症になる前までは、生理時の症状は比較的軽度でした。

・便秘
・むくみ
・眠すぎる
・軽い生理痛

しかし、不安症とうつ病が発症してからというもの、敵の戦闘能力は格段に上がったんです。

これまでの症状に加えて、

・PMSの発症
・睡眠障害
・鬱の悪化、

が追加されたのですが、PMSによってうつ病に拍車をかけられるのが、やるかたなく辛い!!

さらに、先日初めて卵巣出血を経験しました。

その痛みは、わたしの普段の生理痛がレベル3くらいだとしたら、卵巣出血時は軽くレベル100を超えてきました。

動くだけでも下腹部に鈍痛が走って、数日間起き上がれませんでした

ご飯もトイレもお風呂も、とにかく痛い!!

この時、身をもって生理痛が酷い人の「起き上がれない人もいる」を味わいました、、、。

さっきからちょこちょこ書いている、PMSという単語ご存知ですか。

以下では、PMS(月経前症候群)さらに、PMSのボスみたいなPMDD(月経前不快気分症候群)について、簡単に説明していきます。

2.PMSとは

PMSとは、

月経前、3~10日の間続く精神的あるいは身体的症状で、月経開始とともに軽快ないし消失するものをいいます。(日本産科婦人科学会HPより)

一般的な症状としては、

精神神経症状として情緒不安定、イライラ、抑うつ、不安、眠気、集中力の低下、睡眠障害、自律神経症状としてのぼせ、食欲不振・過食、めまい、倦怠感、身体的症状として腹痛、頭痛、腰痛、むくみ、お腹の張り、乳房の張りなどがあります。(同上より)

といった、症状が現れます。
たくさんありすぎて途中で読むの諦めました。

要は、生理前に現れるこうした症状は個人差がとても大きいということことが伝われば幸いです。

生理が終わると、こうした諸症状がおさまるのを分かってはいても、耐えられないんですよね。

3.PMDDとは

PMDDとは、

月経前不快気分障害(げっけいまえふかいきぶんしようがい 英称:Premenstrual Dysphoric Disorder:PMDD)は、正常な月経前症候群(PMS)と比較して、より精神症状が重いものをいう。 イライラ、変わりやすい気分、不安といった精神症状、また睡眠や食欲に変化がある精神障害である。(Wikipediaより)

ようは、PMSにおいて、精神的症状が過度な場合をPMDDというのですが、PMS界のボスみたいなもんです。

女性の70〜80%は月経前に、何らかの症状があり、おそよ5%程度の女性は、PMSによって日常生活に支障をきたしているとも言われています。(出典:日本産科婦人科学会HP

冷静に、1ヶ月の内PMS、PMDDで生理前の1週間は辛く、生理中は血が垂れ流れてる状況が1週間もあると考えると、月の半分は“普段の”私たちではいられないんです。

共感しろ、同情しろとは言いませんが、せめて、

「女は月の半分使い物にならない」「生理だからって体育ができないってなんだ」

なんて、無神経な言葉を投げかける人が、一人でも減ってほしいと強く願います。

大雑把ですが、人口の半分はこんな状態(程度に差はあれど)で、1ヶ月を過ごしています。

それを、他人事だと無視せず、上手く社会全体で受容できないものかなぁ、と思うのです。

4.私たちは“汚物”ですか

私たちが使ったナプキンを捨てる箱。
あれが、なんて呼ばれてるか知ってますか?

近年では、サニタリーボックスなんて呼ばれ方もしてますが、少なくとも、

汚物入れ

という呼び名も横行しています。(現に私は保健体育で、そう習いました。)

私たちの生理現象は、“汚物”なのでしょうか。

“汚物”だから、無神経な言葉を投げかけられるのですか。

“汚物”だから、隠さなければならず、辛さや苦しさを打ち明けたり、理解してほしいと訴えてはいけないのでしょうか。

上記で説明した通り、PMSやPMDDという症状で苦しむことも含めて、「私たち」です。

それを表したような、最近話題の運動があります。

6.# NoBagForMe 運動

ユニ・チャーム株式会社が発起人となり、始まったプロジェクトの概要は以下の通りです。

当社生理用品ブランド「ソフィ」は、女性が生理・生理用品のことを隠すのではなく、気兼ねなく話せることは、生理に対する世の中の理解を深めることにつながると考えています。 『#NoBagForMe』とは、生理用品を購入する際の“選択肢の多様化を目指す”プロジェクトです。 このプロジェクトをきっかけに、ひとりでも多くの女性が、自分に合った生理ケア用品を知り、選び、自分らしく生きられる社会の実現を目指します。(ユニ・チャーム株式会社HPより)


この動きに伴って、#NoBagForMe プロジェクトのメンバーでもある、ハヤカワ五味さんを中心とした、生理用品のセレクトショップ「illuminate」が誕生するなど、生理の“汚物”イメージの払拭と、理解を深めてもらおうとする運動に注目が集まり、小さなブームと化そうとしています。

そのilluminateのメンバーが指摘するのが、そもそも“汚物”イメージ、生理へのステレオタイプ (月経=穢れ)を払拭するには、現行の生理用品のデザインでは、先進的とは言えないという点です。

例えば、これは韓国で実際に販売されているナプキンです。(ハヤカワ五味さんTwitterよりお借りしてます)

日本の、青い液体を垂らして、白いワンピースを着て空を飛んでいるような生理用品のデザインとは、とてもかけ離れています。
(「世界の生理用品、比べてました」という記事も、欧州の生理用品が紹介されているので、是非見てみてください。)

女児のおもちゃ売り場のような、女性性を記号化したピンクで、ラブリーなデザインこそ、隠さないと恥ずかしい雰囲気を助長してるんじゃないでしょうか。

まずは、欧州や韓国のように、生理用品だとわかりにくく、透明バックに入れられても恥ずかしくないようなデザインの生理用品が増えることで、# NoBagForMe 運動は、より進展していくと思います。(最近は、ちらほら、配慮したようなデザインのものも見かけるので、もっと増えてほしいです)

7.武器の選択肢


ここまでは、生理の“汚物”イメージ払拭、生理への理解を深めるための運動や、生理用品のデザインの問題点に触れてきました。

ここからは、この毎月やってくる敵と闘うための武器の選択肢の多様化について書いていきます。

PMSやPMDDの諸症状を抑えるための武器はいくつかあります。

・休養
・市販薬(命の母ホワイトや鎮痛剤)の活用
・精神疾患者向けの薬 or 漢方の処方
・低用量ピルの活用            など

上2つは入手が用意で利用するハードルも低いのですが、問題は下の2つです。

7-1. 心療内科でお薬を処方してもらう

3つ目に書いた通り、PMS、PMDDの精神症状の緩和のために、精神疾患者の向けの薬/漢方を処方してもらうという方法もあります。

しかし、こうした薬/漢方は、主に心療内科で処方されるものなので、心療内科の受診が避けて通れません。

ところが、『心療内科の受診を考えている人へ』という記事でも再三書きましたが、心療内科は受診のハードルが高いのが問題です。

ただ、PMSやPMDDによる精神症状の疑いがあるようなら、私は強く受診を勧めます。

というのも、私も生理前は鬱症状や睡眠障害がPMSによって悪化し、希死念慮(死にたい気持ち)がどうしても抑えきれず、自傷行為をしてしまうほどなので、最近では、生理前の1週間だけ、PMSや鬱症状に即効性のあるお薬と医療用漢方を処方してもらっています。

今は、このお薬がないと生理前を耐え抜くことができません。

私の症状を聞いて、「そこまでじゃないけど、、、。」と思った方には、案外、先生は、

「そうですか。じゃあ、それは自分じゃどうしようも出来無いと諦めてお薬飲みましょう!」

みたいなテンションで処方してくれるということを伝えたいです。

それでも抵抗のある方は、女医さんのいらっしゃる心療内科を一度受診してみることをオススメします。

7-2.低用量ピルという選択肢

低用量ピル、使ったことありますか?

私はまだ一度も使ったことがないのですが、低用量ピルは間違ったイメージを抱いている人が多いこともあって、利用への抵抗感がある方も少なくないと思います。

しかし、低用量ピル(以下、ピル)のメリットをちゃんとご存知でしょうか。
以下、咲江レディスクリニックHPより引用します。
(※ここでのピルは、アフターピルとは別です)

(1) 確実な避妊ができます
 99.8%以上の避妊効果があります。コンドームは破れてしまう、抜けてしまう等のハプニングがつきものです。でもその点、低用量ピルは「女性が自分自身で避妊をすることができる」唯一の方法です。

(2)月経痛が軽くなります
 女性の8割が感じている月経痛。ピルを服用した女性のほとんどが「もっと早くピルを飲み始めれば良かった」とおっしゃいます。受験や大切な面接を控えていらっしゃる方などは、なるべく早めに、遅くともその予定の3か月前からはピルを飲み始めることをお勧めします

(3)月経の量が減って、日数も短くなります
 月経の期間は2〜4日に短縮します。貧血の治療にも効果があります。

(4)月経の周期が安定して、確実に28日周期になります

(5)月経前の体調不良(PMS・PMDD)が改善します
 月経前のイライラや頭痛などの症状が改善します。

(6)月経の日を自由にコントロールできます
 月経の開始日が確実に分かるので便利です。月経の開始日の調整もかんたんにできます。

(7)ニキビ・多毛症に効果があります
 男性ホルモンの産生、活性を抑制するため、『大人のニキビ』には非常に効果があります。

(8)不妊症や生理痛の原因となる、子宮内膜症を予防することが可能です

(9)子宮体ガン・卵巣ガン・大腸ガンの予防が報告されています

もちろんピルも薬なので、副作用というものがありますが、明らかにメリットの方が上回ると思います。

なので、PMS、PMDDで毎月辛い思いをする人の武器としては、有用性が非常に高いのではないでしょうか。


しかし、問題は、ピルに悪いイメージを抱く人が多いこと。

ピルを使っていると「性交渉が盛んな女性」と思われたり、「避妊目的だけの薬」といった印象を抱いている人が多いのです。

少し前に、そうした誤解を解いてほしいと女子高生が声をあげたツイートが話題になりました。(記事はこちら)

この記事で、女子高生は、保健の授業で、

「このクラスには使ってる人がいるなんて思わないけど」

と教員がピルについて説明をしていた、とツイートしていました。


この事例からも分かる通り、日本はそもそも性教育自体の遅れによって、ピルの正しいイメージの浸透率も悪くなっていると考えられます。

そのせいか、日本ではピルの普及率がわずか4%ほどとも言われています。(詳しくはこちらのnoteがオススメ)

ピル浸透率の低さは、先ほどの悪いイメージばかりがのさばっていることに加え、値段が高いというのも一因として挙げられます。

海外では、ピルは、無料で利用できる国があるほど浸透率も高く、身近なものです。(詳しくはこちらの記事で説明してくれています)

ピル浸透率が低い要因を挙げ出すと、それだけで1記事書けそうなくらいなので、今回は以上2点だけに触れておきます。

日本では、値段も(他国に比べて)高いし、誤解も横行していますが、ピルのメリットはそれ以上だということを、自分自身でも考えて見てほしいです。

そして、ピルを使ってみたいと思えたなら、武器を備えるつもりで、気軽に婦人科を受診し、ピルの利用を相談してみるのもいいかもしれません。

最後に

ここまでで既に5000字を超えるnoteになってしまいました、、、。

他にも、アフターピルや多様な避妊具のお話しなど、書きたいことは山ほどあったのですが、長すぎてもなぁ、と思い辞めました。

なので、次回(いつ来るか分からないけど)は、その辺の話が出来たらなぁなんて考えております。

今回は、男性(生理を経験したことがない人)にも女性にも読んで欲しかったので、生理の基礎的なことから、最近のブームまでを書きたいと欲張った結果、とても長くなってしまいました。

最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
もしよければ、周りの人にもシェアしてもらえると、頑張って執筆した甲斐があります、、、笑

#女性の悩み #女性 #悩み #生理 #月経 #PMS #PMDD  #とは #卵巣出血 #産婦人科 #婦人科 #生理用品 #illuminate #NoBagForMe #女性 #低用量ピル #ピル #不安症 #社交不安症 #広場恐怖症 #うつ病 #鬱 #鬱病 #精神疾患 #心療内科 #自殺念慮 #日記 #コラム #note #毎日更新


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

note.user.nickname || note.user.urlname

サポートいただいたものは、勉強のために書籍を購入したいです、、!残りは、美味しいたまごサンド食べるのに使いたいです (小声)

よければ、シェアしてくださると嬉しくてジャンプします!
32

うえまつ

うつな気分になったらnoteの記事を書いてる人です。feminist in progress/フェミニズム/ジェンダー /性/家族/不安障害・うつ病/大学院生

私たちの性、私たちの家族

性と家族は、近いはずなのに遠くに配置された言葉に感じるのはなんでだろう。 そして、どちらも知識をつけることが、大切な人を“大切”にするための武器になる。 だから、私たちは“私たちの”性も家族も考えたい
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。