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娘と交換日記、はじめました。

フリーライターをしている私には、いくつかのテーマがあって
そのうちの一つが「家族会議」だ。

子育てをしていると、子どものことをわかりたいとか
力になりたいとかいう思いが強くなってしまって、
それが結果として、子どもにとっては「ウザイ」ということにも
もちろんあるのである。
そんな私を救ってくれたのが「家族会議」だった、と思う。

おかげさまで、公私混同(?)
東洋経済オンラインさんで、「家族会議のすすめ」という
連載を持たせてもらっていて、
様々なご家庭での「対話」の方法をみさせてもらっている。
本当にとってもおもしろい。

家族のコミュニケーションはいろんな形があってよくって
秘密であってよくって、失敗してもよくって、でも大切だ。

我が家も相変わらず、何か困ったことがあれば
プチ会議を開いてはいるのだけれど、会議にこだわる必要もない、と思っている。

お互いの考えていることが少しわかれば、なんだっていい。
坊主めくりやオセロをしながら、
ぬいぐるみに話をさせたり、スポーツを通したり、
バーバルだけじゃなくノンバーバルでも、
「へぇーそんなこと考えてるの」
「へぇーそんな感情を持つんだね」
と家族のことがわかるのは、純粋に楽しい。家族が好きになる。

そして最近、私は娘と交換日記をはじめた。
小学校1年生の娘は色々とモヤモヤを抱えているらしい。
色々話は聞いているけれど、ある日突然、うちにあるミニ黒板に
サラサラと何かを書き付けていた。

「かみさまへ」

ぽ、ぽえむ! 内容はプライバシーに配慮し割愛するが、
結構いいじゃない。
悩みを持ってても、こんなふうに自分を表現できるってすごい、
子ども!

それで誘ってみた。
「ね、ね、交換日記しない?」

娘は、なにそれ? と言いながら、「やるー!」となった。

ノートを用意すると、中扉に
「やっちゃん、あのね」と書き出した。
(先生あのね、のまね。やっちゃんは私)

そして毎日、嬉々として、学校であった辛いことや悲しいことを書いている(笑)。

そして思い出した。私も小学校1年生の時に、母親にノートを渡され、日記をつけたら、と言われたのだった。
押入れのダンボールを開けたら見つかった。懐かしい。


母がどんな気持ちで日記帳を渡したのかはわからないが、
私は書くのが好きになり、今は書くことを仕事にしている。

娘がどんな仕事に就こうが構わないけれど、
書くことでしか見つけられない自分の心に
娘が気がついてくれたらいいな、と思っている。

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