第11回読書会

サウススミダで読書会やってます(第11回開催報告)

12月1日土曜日に「第11回ゆったりブックトーク(スミダ読書会)」を開催しました。

定員8名が満席でしたが、風邪をひかれたなどで急遽欠席の方が2名いらっしゃり、当日の参加者は6名でした。

スミダ読書会は紹介する本のジャンルやテーマを限定していないので、毎回多様な本が紹介されますが、今回も形態も含めて様々な本を紹介していただきました。

本の紹介とディスカッションはもちろん興味深く楽しかったですが、今回は、なぜその本を読んだのか、どこで本を見つけるかの話がまた面白いものでした。


今回紹介された本は下記です。

1. 「自分の中に毒を持てーあなたは”常識人”を捨てられるか(青春文庫)」岡本太郎

紹介された方が学生時代に影響を受けた本。本の中で影響を受けたのは、「未熟で当たり前。未熟と自覚するからこそ色々な方法を試したり新しい方法に挑戦したりできる」といった内容。読み返してまた得るところがあったそうです。

トップバッターだったので場の暖まり方が足りなかったのか、ディスカッションはそれほど活発ではありませんでしたが、閉会後、参加者のお一人が「早速、図書館で予約しました」と言っておられました。


2. 「たのしい路線図」井上マサキ、西村まさゆき

国内各地の路線図を集めたビジュアル中心の本。鉄道好きとは別に「路線図好き」というカテゴリーがあるようです。昭和50年の路線図と現在の路線図の比較など、古地図を見るような楽しみもあります。日頃、路線図をどう活用しているかなどにも話が広がり、笑い声に包まれました。

この本を紹介してくださった方は、前回も面白いビジュアル本を紹介してくださいました。近所の小さな書店さんで見つけたそうです。ビレバンにもよく行かれるとのこと。


3.「かぼちゃスープ」ヘレン・クーパー(せな あいこ訳)

イギリスの作家の絵本。いつも決まった役割分担で美味しいスープを作っている動物たち(猫とリスとアヒル)が主人公。アヒルがいつもと違う役割をやりたいと言い出したことから大喧嘩に発展するというストーリー。

絵がやはり海外の作家の絵という感じがするのは何故だろう?このストーリーは役割からはみ出すなと言ってるのかな?などなど議論が弾みました。

いつも絵本や絵本関係の本を紹介してくださる方が今回も大判の本を紹介してくださいました。絵本は好きで書店でもよく見るとのこと。


4.「マリー・アントワネットーフランス革命と対決した王妃(中公新書)」安達正勝

紹介者の方が図書館で見かけ、「そういえば、『パンがないならケーキを食べれば?』のイメージくらいしかないな」と思って読んでみられたそうです。当時から長い時が流れ、多くの資料が揃ったことで、一面的な見方ではなく多方面からマリー・アントワネットという人が分析されていて興味深かった。また、当時はインターネットや電話のような情報伝達手段がなかったのに、農民や市民はどのようにして情報を共有し、革命を起こしたのかという疑問が湧いたとのこと。

つい、「ベルサイユの薔薇」を引用してしまったのは私です(宝塚ではなく原作)。話は大いに盛り上がり、ハプスブルグ家の王女に生まれていなければ、ルイ16世に嫁いでいなければ、全く違った人生を歩んでいただろうに、人の運命とは何だろう?という話から、日産のゴーンさんの話にまで発展しました。


5.「徹底調査 子供の貧困が日本を滅ぼす 社会的損失40兆円の衝撃 (文春新書)」日本財団 子供の貧困対策チーム

こちらはKindle版でのご紹介。「日本の子供の6人に1人が(相対的)貧困」といった事実の提示から、解決策の提言まで。日本の子供の貧困問題の入門書的な新書。

貧困問題は深過ぎて、各自の知っていること、思っていることを伝え合うのが精いっぱいという感じでした。「それでどうしたらいいんだろう?何ができるんだろう?」はこれから各自が深めていければと思いました。

紹介してくださった方は、この本が課題本になっている読書会に参加するために読んだのが、この本を読んだきっかけとのこと。その読書会には参加できなかったそうです。その読書会でどのような議論がされたのか興味が湧きます。


6.「理解という名の愛が欲しい(河出文庫)」山田ズーニー

私が紹介しました。元々は、この本ではなく、同じ著者の別の本を紹介する予定でしたが、入手が間に合わず、こちらに。

「理解という名の愛が欲しい」はタイトルがあまり好きではなくて、読むつもりがなかったけれど、いざ読み始めたら名フレーズ連発で度々手が止まりました。滅多に本に付箋を貼らないのですが、今回ばかりは付箋だらけになってしまいました。

読書会での紹介は時間がなく、名フレーズを幾つか紹介して終わってしまいましたので、別途、紹介(というか感想)を書きたいと思います。


紹介された本は以上です。参加者のみなさま、ありがとうございました。

次回の読書会は来年になります。来年は隔月くらいでの開催を目指しております。読書会、楽しいです。ご参加をお待ちしております。

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