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だいぶ周回遅れでミリアニ第1話のちゃんとした感想を書く

aikoは人生な徳川まつりPのtamakiです。

前記事にアクセスやスキなどありがとうございました。少しでも初見さんや他ブランドのP、ミリアニ気になってる方の興味が引けたのなら書き手冥利に尽きると言うものです。

このnoteを載せようと思ってたら時期を逃してしまってもう第一話放送されちゃいました。おめでとうございます。私ももうミリアニ先行上映完走しちゃった者になりました。

tamakiは第1幕を計4回見ました。第2幕は2回、第3幕も2回(これから増える予定だけど4回超えるかはわからん)なので第1幕を一番見たんだなあ~と思った。

ちゃんとした感想を記してないので書こう~と思ってるうちにTwitterとかnoteとかはてブロとかでいろんな人の感想とか最大公約数的な的を得たコメントがどんぶらこっこと流れていったので、なんか……書かなくてもいくね~? と思っちゃったのですが、それこそ怠慢なので、大多数の人と言ってることとそうそう変わらんやないか~い、と思っても書かせていただきます。
当たり前なんですけど第1話の感想なのでネタバレ全開でいきます。第2話以降のネタバレも部分部分にありますのでご了承ください。

■筆者の基本情報
・4thからの歴6年 永遠の新参まつりP
実績→6周年15位/5周年15位/4周年13位/3周年37位
まつりの小説書いてる ISF11もサークル参加してますんでよろしくね~

・歴22年のaikoファン 歴のわりに最近髪を青く染めたのにビビり散らかした おれはaikoがわからない

・朝ドラのおたく(歴14年) 今クール4本朝ドラ見てる
なんでも朝ドラで喩えがち 朝ごはんの朝は朝ドラの朝だと思っている
朝ドラ民ミリアニ見てくれ~~!とTwitterでよく叫んでいる

・本業はSideMのP(涼/麗/想楽)
Act3の前に8thがあってマジで大忙し ISF11の作業もあるんだが

・女同士のクソデカ感情はめ~っちゃ大好きだけど、いわゆる百合は苦手、恋愛描写かなり無理 男女カプで生きてる 朝ドラの男女カプに萌えたぎってよく走っている


真実になる胡蝶の夢

羽化する蝶の蛹の向こうにソフトボール部の助っ人ととしてバッターボックスに入る未来ちゃんの夢についてのモノローグからミリアニは始まります。

突然ですが、私はミリオンのパピヨンマークがアイマス5ブランドのマークで一番好きな意匠なのですが(個人的にミリオンパピヨンと呼んでいます)蝶というとやはり多くの人は荘子の胡蝶の夢の説話を思い浮かべる人が多いと思います。未来ちゃが夢について語る中に羽ばたく前の蛹の蝶を出しているのは、大分この胡蝶の夢をダブらせてきてんのかなと感じます。

胡蝶の夢なんてみんな知ってると思うので、それで誰も敢えて言及してないと思うんですが、夢で見たフワフワ飛んでる蝶と現実の自分、どちらが本当なのだろう、というやつです。
で、未来ちゃん曰く、夜に見る夢(の中の未来ちゃん)はどうもキラキラしているらしく、昼でもそのキラキラの夢を見たいのであれこれやってるようなんですが、見つからないんだそうです。

未来ちゃんの場合、どっちが本当の自分なんだろう? で終わることなく(考えることもせず)だったらその夢を現実に探せばいい、と既に一段飛び越えて実践しているわけですね。wikiで読んだ程度ですが、何だったら荘子がこの説話で主張してることさえも実現し、その一歩先にすら行っているような気がします。

しかしながら未来ちゃんにはその肝心のキラキラしたものが見つからないわけです。
未来ちゃママの言うように何でもやって何でも楽しめるという、春日未来にはそんな稀有オブ稀有な才能があるのですが、逆に言うと何でも楽しめるからこそ「これ!」というものを見つけにくいのでしょう。
表面上は楽しく見えて、勿論未来自身も楽しいとは思ってるんだけど、それでもどこか空虚なものを感じていたんだと思います。
多分未来ちゃん自身はそれが「くうきょ」という名前であることすらわかっていないと思う(謎の自信)

あと思うのは、部活の助っ人等は多分未来ちゃんが自分から「やりたい」と言って手を貸したものじゃないと思うんですね。助っ人なのでどのグループからも請われて行ったんだと思う。未来ちゃんはつまり、完全なる受動態だったわけです。そうなるとますます空虚というか、言われるままやっているとそこに主体性はどうしても欠けてしまいますね。
ところで未来ちゃん、ゲッサンでもそうなんですけど、今も書いた通り部活の助っ人やりまくってるんですよね。それもすごい才能というか、多分勉強以外は何でもそつなくこなせるんじゃないかと思います。いや、勉強も結構いいとこいけるような気がする。本人にその気がないだけで。

何でも楽しめる故に、確固たる夢を持てずにいた未来ちゃん。
ソフト部の子達が堂々とチームの夢を語るのにも思うところあるくらい、けれど本人も自覚出来ないくらいの深層心理で、自分の向かうべき道が見えていないことに悩みを抱えていたんじゃなかろうかと思いました。

ガール・ミーツ・ガール

で、そんなところに出逢っちゃったのが最上静香なのだ。
と書きだしたんだけど本当は、そんなところに出逢っちゃったのが春日未来なのだ。と書きたかった。静香視点で書きたかったので。

静香ちゃんが何でASのライブに見に来たんだろうな、ということを第一幕視聴二回目以降から考えていました。
考察はわりとすぐに出来て、これって多分「諦めようとしていた」んですよね、アイドルの夢を。
未来ちゃパパとは違って静香のお父さんがアイドルに否定的であり、受験までの短い間だけ活動を許されている、というのはゲッサン、グリマス、ミリシタ等を一通り触れてきたPさんなら大体は把握していることだと思います。静香ちゃんが父親に逆らえないのは、親が厳しいというミリアニでの彼女の台詞を参照するまでもないことだし、今後繰り返し挟まれるカットでも初見の人に伝わりやすくなっています。

なら静香も、アイドルになりたいというずっとずっと大事にしていた夢を、父に逆らえない故に残念ながら諦めざるを得ないわけです。
で、その手段としてASのライブがあったわけ、と読みたい。私は。アイドルのライブを現地で見れば、自分がとても手を伸ばせない存在だと理解出来るのではないか。
要は静香は自分の逃げを、諦めることの正当性を補強する為にあの地へ行ったんじゃないかと思います。諦める前に現地で生で見ておけば、それはそれで夢への手向けにもなるはずですから。

でもそんなところに出逢っちゃったのが春日未来なんですね!!!!
それに大体ねえ!アイドルのライブが夢を諦めさせられるわきゃないんですよ!そうだろ!プロデューサーさんよぉっ!(急に出てくる紅井朱雀)
鑑賞済の皆さんはご存知の通り、初めてのアイドルのライブにぽけ~っとしながら二人は会場を後にして(ここの二人本当に良いなあと思う)公園でも余韻ライブ(c)aikoします。

ここで未来ちゃんは初めて自分が本当にやりたい、と思えるもの、アイドルに出逢います。そしてそれは、その日出逢ってしまった少女・静香ちゃんが小さい頃からずっと抱いている夢でもありました。
先述したように未来ちゃんにはこれ!という確固たる夢がなかったので、ずっとずっと昔から持ち続けていた夢がある、というだけで静香ちゃんは十分尊敬、憧れの存在なのです。もう未来ちゃんにとってはめちゃくちゃ偉人であり大先輩です。同い年なのに。

ところでこのシーンの静香ちゃんは全編えっっっらい美少女ですが、これはもう未来ちゃんからはそんくらい美化されて見えている、ということなんだと思います。
恋をしたとか百合厨はこぞって書きますが、私的には、未来ちゃんにとって静香ちゃんは恋の対象と言うよりは、親鳥のようなものだと思っています。

最初のアイドル、最初のファン

こんくらい美少女に見えてしまってる上に歌もバリバリに上手なので、未来ちゃんはそこで静香のことを「アイドルみたいだった」と言うんですが、これが初めて静香が誰かから「アイドル」と認められた瞬間なのだと思います。
アイドルの定義っていろいろあると思いますが、誰かがアイドルだと言っちゃえばそれはもうアイドルなんじゃないかしらん、と思います。そして未来ちゃんはこう言っちゃったので、すなわち静香の最初のファンになるんですね(ネタバレですが、これは第2話でも描写があります)

最初のファンっていうのは、これはもう本当に沢山の人が言ってるんですが、アイドルマスターという世界においてはプロデューサーがその最初のファンであるはずなんです。
んがミリアニは違くて、未来ちゃんが静香の最初のファンだと、一話の半分使って描写されてます。
未来ちゃんの方はどうか知りませんが、(私の読みでは)諦めようとしていた夢であるアイドルみたいだった、と言ってくれた未来に対しての静香の想いというのは、並々ならないものがあるように思います。

徳川まつりの場合

ここで隙あれば急に担当の話をするんですが、これは徳川まつりと妹にも言えると思います。
詳細は省きますが、まつりのことを最初に「キラキラすてきなお姫様にお姉ちゃんならぜったいなれるって思う!」(出典:BC13巻)と言ってくれたのは妹です(お姫様はアイドルと同一とします)
その時、間違いなくまつりは妹にとってアイドルだったし、まつり自身もアイドルで在ろう、その夢に向かっていこうと思ったのだと思います。
静香ちゃんにとって未来が最初のファンだったように、まつりにとっては妹が最初のファンであったのだと言いたいです。

同じ夢の最初の仲間

未来ちゃんは意外と聡いところがあって、アイドルはそんなに簡単になれるものじゃない的なことを静香が言うんですが、それだけ静香はアイドルになりたいとずっと真剣に思ってきたんだな、とここで多分瞬時に悟っているんだと思います。すごいぞ未来ちゃ。野性のカンだな。

そういう意図はないにしろ、未来ちゃんは無邪気に質問をぶつけることで、アイドルになることが一番の大事な夢である、と静香の本音を引き出して、アイドルになる夢、一緒に叶えよう! と未来は手を差し伸べてくれます。本当~~~にここはいいシーンですよね。ミリアニ全編を通しても一番好きかも知れないです。

みらしず!みらしず!って百合厨の人が騒ぎたくなるのは……まあ私も朝ドラの男女カプへの萌えで爆走して石川県を5周とか平気でするので、わからないでもないんですが、私はミリアニはあんまりそういう目で見るのはな……と思ってて……。
じゃあどういう風に見てるのかっていうと、未来ちゃんは静香ちゃんにとって最初の“仲間”なんだよなあ~…と言う風に見てます。

多分ずっと誰にも言えずに、一人でひっそり育ててきたアイドルになるという夢。それを、馬鹿にせず無理だと言うこともなく、ただ純粋にすごいすごいと認めてくれる子が現れて、それだけでなくアイドルみたいだった! とまで言ってくれて、さらにその子も同じ夢を、途方もない夢を抱いてくれた。一緒に叶えよう、と一歩踏み出せずにいた自分を引っ張り上げてくれたんですね。

諦めかけていた夢を取り戻してくれた未来ちゃん。いやあ、なんてすごいんでしょう。
仲間だけではなく、ここで静香は父に立ち向かう勇気も得たと思います。誰かに勇気を与えてくれる存在も、私は間違いなくアイドルだと思っています。なので未来ちゃんはこの第1話でもう既にしっかりアイドルとしての役目を果たしていたのですね。
これもみんな言ってますが、静香の掌の中にある桜の花びらはまごうことない春日未来のメタファーであり、夢の象徴でもあるでしょう。

それからこのシーンの最後の台詞がお互いに「ありがとう」であることも、非常にミリオンライブらしくて大好きです。他の話でも(たとえば第10話とか)「ありがとう」で締めることがあるので、大事にされていることがわかります。

ほか、箇条書きの殴り書き

第一話の感想だけでめちゃくちゃ長くなっちゃってるじゃん!!!! フリーハンドで書くからこうなる!!!(もともとは第1幕全部について感想書こうと思っていたのでこんな文章)
ほかはほか、で、もう箇条書きでいきます。

・春日夫妻めっちゃ仲良しで良い感じだねえ。未来ちゃはお母さんお父さん呼びなのにお母さんたちはパパママ呼びなのめっちゃ可愛い。

・すごく眩しい。可愛くてかっこよくて輝いて、一度見たら、私はきっと……静香は何と続けたかったのか。

・皆言ってるけど未来ちゃの「がんばれー!」がToPの「頑張れ!」とリンクするの天才ですよね。この予告編だけでToP予想してた人結構いるんじゃないかなあ…

・翼はPのことからかってる感じですよね。P童顔だし。リードしちゃお☆くらいに思ってますよこの子は。それにしてもミリアニの翼はマジでびっっ……くりするほど可愛い。びっくりした。

・静香ちゃんが「想像よりずっと素敵だった」って熱っぽく純粋に言うの、本当に良い

・遠くてもすごく近くに感じた、と未来ちゃがパパに報告するのですが、それもアイドルだよな~って思いました。

・アイドルになる!という夢を即応援する未来ちゃママ、ずっと娘が本当にやりたいことを見つけてくれるのを待ってたんだろうなと思うとママ~~!(ペンラ振る絵文字)ってなります。

第一話の感想しか書けてなかったので、お蔵入りするのも何なので、第一話放送後のこのタイミングでnoteに掲載させていただきます。
我が担当の徳川まつりの登場回は第3話なのでよろしくお願いします。

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