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すべて名のある物語 -らんまんよかったなあ~という話-

aikoは人生な朝ドラ民のtamakiです。

いや~~~~~…。
らんまんが…終わってしまう…(大の字)

なんてnoteを書いている暇など、実は全然ないのである。万太郎の植物図鑑ほどではないが私も11月のイベントで小説を出すので、その原稿を執筆しないといけない。予定では9月末に書き終わってるはずなのにやっと折り返しに来たみたいな残念進捗である。印刷所の締切は10月末だよ!

しかも!明日はアニメ・アイドルマスターミリオンライブ!先行上映の第三幕、つまり最終回の上映まである。私は明日朝にらんまんの最終回を受け止め、午後にミリアニの最終回を受け止め、更に翌日はあまちゃん再放送の最終回を受け止めなければならない。明らかに二日間で受け止められる物語のキャパを超えている。

ボコボコになった情緒のまま次の朝ドラ・ブギウギに移れというのはいくらなんでもあんまりである。あまりにも手心がない。ないけどこのしょうみ1日くらいしかバトンタッチのインターバルがない朝ドラの潔さと諸行無常さが、私は結構好きである。人生は常にノンストップであるのだから。

もう何書いてるかわかんなくなってきた。
ので、一回朝ドラの民に向けて自ジャンル宣伝するんですけど(なんで!?)10月からアニメ・アイドルマスターミリオンライブ!が始まります!

なんと放送時間帯が朝です!秋に始まって朝に放送されて女の子が頑張って夢を叶る、あと登場人物がめっちゃ多い、ってす~っごく朝ドラですよね!テレ東系列で日曜日の朝10時からです!見れる地域の人は是非よろしくお願いします!アマプラやdアニ、Tverなど各種配信サービスでも幅広く配信されますので何卒~!
アイドルはあまちゃんだし、劇場は次に始まるブギウギだし!ほんとよろしくお願いします!



さてらんまんの話。と言っても何を書くか筋道立てて考えてない、フリーハンドで書き始めたnoteなので短め。話題がすごい飛んだりする。多分。

非の打ち所がないドラマ

まだ最終回が残されているけれど、すごく、本当にす~~~ごく、良かった朝ドラだった。
正直なこと言うと、朝の再放送にあまちゃんが来るので、あまちゃんの方に話題が食われないか、また叩かれないか……と、かなり心配していた。
あと私は金沢の者なのだけど、地元のスターである浜辺美波ちゃんがヒロインなので、もし叩かれでもしたら……と心配で落ち込んだりもしていたのだが、もう、全っ然杞憂だった。本当によかった。

丁寧で温かい脚本、真摯に果敢に演じる俳優陣、脚本の良さを引き出す演出、優しい主題歌、それから小道具やセット、照明等に至るまで、オール☆5を付けたいくらいだった。
いやマジで、びっくりするくらいこれと言って欠点が見当たらない。万太郎の金遣いが荒いとか、神木くんがあさイチで言ってたような、働かない家にいない等くらいだろうか。
時々現代風っぽい言い回しが入るところくらいか? でもあれだってとても良かった(ズギャン!等、神木くんがそうした理由をあさイチで語っていたけれど、とても納得出来るものだった)(そういえば鎌倉殿の13人も最初はそんなところで叩かれてたような)

なんかもう、本当にめっちゃ……良かった。
現行朝ドラが一番面白くて盛り上がっている、というのが私は朝ドラに関しては一番嬉しいことなので、沢山の方に絶賛されていて、この半年間ずっと毎日楽しかったです。ありがとう、ありがとう……。
っていや私は別に朝ドラには何も関わってないのだけど、朝ドラを見るような生活になってからこの10月で14周年、15年目の節目に入ります。15周年イヤーを目前に、良い朝ドラを見れて本当に……よかったな~~~!!最高~~!!!(大爆走)ってなりました。ありがとうらんまん!

万太郎/神木くん

名優・神木隆之介のすごさ、というものを、らんまんで初めて実感したような気がする。
実は彼の生身のお芝居をそんなに見たことがなくて、らんまん以前で見たものだと、やや古いドラマだけど主演作の「11人もいる!」と「いだてん」くらいだった(あと「平清盛」も。「妻、小学生になる」にも出てたのね。あと実写版ジョジョ四部もか)声優として主演したものなら「君の名は。」と「サマーウォーズ」も見ているけど、あれはあくまで声の演技なので。

自分は芝居をする人でもないし演劇に造詣が深いわけでもないので単に感じたことを書くと、まあなんというか、本当に素晴らしい愛嬌のある人だなあ…ということ。万太郎がそういう風に描かれたのもあるけど、やはり演じている本人から醸し出されるものがあるだろう。神木くんのファンの方ってすごい幸せなんだろうな…と勝手に思う。
でも勿論それだけじゃなく、真に迫る演技に度々はっとさせられて画面にくぎ付けになったことも多々ある。これはやはり、彼が子役から積み重ね研鑽したものが発揮されているのだろうし、おそるべし…となった。

日本が誇る名優を朝ドラ主人公にしてくれて嬉しい。朝ドラは放送が半年あるので、フレッシュな新人さんの演技もいいけど、演技力に磨きのかかった方の出演が多ければ、登場が多ければ、それだけその極上のお芝居を楽しむことが出来る。撮影も一年間の長きに渡るので、おそらく役者さんにとっても稀有な現場だと思われる。

神木くんもものすごく楽しんで撮影されていたようだし、彼の役者人生においてとても掛け替えのない時間になったのではないだろうか。なってくれていたら朝ドラを愛する者としてとても嬉しい。ずっとらんまんを代表作にしてくれてたら嬉しいです。

寿恵子/美波ちゃん

一方、ヒロインである浜辺美波ちゃんは、実を言うと名前は知っていてもこれまた全然ご存知ない方だった。神木くん以上にその演技を見ていなかった。マジで。すいません。無知で本当にごめんなさい。あっでも仮面ライダーシリーズが好きなのは何となく知ってました。

ただ、先述したように金沢が地元なので田中美里さん(97年朝ドラ「あぐり」のあぐりだよ~)と共に地元紙・北國新聞のCMに出演しているのは見ている。駅のサイネージ広告とかも見ているのだけど、演技自体は全然だった。お声も聴いたことがほぼなかった。……と思ったけどラジオのCMで聞いてたわ。
のでかなりマジで「らんまん」が私にとっての初・浜辺美波だったのだけど、初めてがらんまんでよかった~~~~!!!(爆走)なくらい、寿恵子は超最高なヒロインだった。
ちなみに正確に言うと寿恵子登場して少し後くらいに「シン・仮面ライダー」を見に行ってルリ子も履修したので、ルリ子と寿恵子がまじった感じになる。でも圧倒的に寿恵子の印象が強い。ルリ子も素敵だけど。

これまた演技に関してはド素人なのであんまり触れないけど、ま~~可愛い。っていうかなんだあの濡れるような美しさは!?(二度見)(三度見)ってなる。着物姿でない、日本髪を結ってない普段の美波ちゃんをインスタとかTwitterで見ると、だ~~~れですかこの美人は!?!?画面割れるが!?!?ってなってた。
あと個人的に、お声がパリッとはっきりしてるのもすごく好き。寿恵子の言葉には常に強い力が宿っていたように感じていたのだけど、この芯の強い美声も美波ちゃんの武器だな~と感じた。寿恵子が高藤にNOを突き付けその場を去るあのシーンの寿恵子の台詞には言葉の内容もさることながら、その美しい声に引き込まれたと言っても過言ではない。

他の演技もすごく良かったと思う。今の老年期の寿恵子も女将やってた頃の脂乗ってる寿恵子も、すごいです。
えっ!?これで御年23歳!?!? ヤバすぎる。この先の活躍もめちゃくちゃ楽しみである。なんかいい作品あったらTwitterのリプで教えてください。別時間軸のまんすえである「屍人荘の殺人」は見ました。しかしゴジラまで共演するたぁ思いませなんだが。しかもらんまんより前に撮ってるとは、俳優ってすげ~。

実のところを言うと、らんまんのヒロインは美波ちゃん、という初報を受けた時は、え~~!?単独ヒロインがよかった~~~と、本当は少しがっかりしたのだけど、もう、今考えるとまあとんでもないことを、と思う。今すぐその時の私に「さいっこーーーの作品になってるから!!寿恵子が美波ちゃんで、ヒロインでよかった!ってむちゃくちゃ思うから!」と耳打ちしにいきたいくらいである。

すべて名のある人生と朝ドラ

振り返ってみればらんまんは「名前」の物語であった。
名乗らなかった天狗、花の名を知らなかったヒサさん、若から万太郎呼びになる竹雄、植物の名、新種の学名、子供達の名前。思い出されるものがいろいろある。
オタクというものは大体名前の話が好きだ。モネ放送時はしょっちゅう名前の考察をしていた(おかえりモネを見てくださいの圧)

万太郎が(そして実際の牧野博士が)雑草と言う草はなく、全ての植物には名がある、ということは、らんまんで何度となく出てきたテーマであったのはもうご存知の通りだけど、これは朝ドラというコンテンツにも言える話だなと、らんまんで出てくるたびに思っていた。

朝ドラというコンテンツで描かれるのは別に、何かを成し遂げた、要は有名人の物語ばかり、というわけではない。
今回はたまたま植物学者・牧野富太郎博士とその妻・壽衛さんがモデルとなった万太郎と寿恵子の物語だったわけだけど、前作の舞いあがれ!の舞は誰かがモデルになっていたわけではないし、ちむどんどんの暢子も、カムカムエヴリバディの安子、るい、ひなたも、おかえりモネのモネも、誰か特定の人物や、偉業を成し遂げた人達をモデルにしていたわけではない。

言ってみれば朝ドラとは、そこらへんに生えている草花のような、そこらへんにいる「誰か」の物語なのだ。
でもそれは決して無名の人、というわけじゃない。一人一人にその人だけの名前があって、人生という物語がある。それは決して、雑草などと呼ばれ目を向ける価値もないもの、と切り捨てられるものでは、決してないのである。

OLを辞めて弁護士を目指す人。
相撲好きが高じて相撲部屋の栄養士になる人。
戦火の中アナウンサーとなり、やがてライターになる人。
父に憧れ医者を目指し、町の開業医になる人。
活躍する姉達を持ちながら、大好きな生家のパン屋を継ぐ人。

描かれてきたのは決して特別な人ではなくて、私達と変わらずに日々を過ごしている人達だった。だけどみんなみんな無名の人じゃなく、その人だけの人生を生きて、物語になっていた。

どんな草花にも名前がある──どんな人にも名前がある。人生がある。

そのことに惜しみなく称賛を贈り、愛おしむ万太郎の姿は、朝ドラを愛する私達にも被って見えてきた。今更ながら。
だかららんまんは作品を通じて、朝ドラというコンテンツ──否、文化への愛すらも表現していたように思う──けど、それはさすがに私が好き勝手に語っていることなので、脚本の長田さんも制作統括の松川氏もそこまで思ってないよという話です。

半年間楽しかった

ここまで書いて改めて思う。本当にいい朝ドラ見れて、良かったなあ……。
5月末、関東のイベントにサークル参加するため久々に上京したので、前期朝ドラでは初めて公式展示に行けてよかった。

初めてインスタnoteに貼ったけど、デカ……

牧野記念庭園も放送の序盤に行けた。行ったよ~のブログ書くのがめちゃくちゃ遅くなった。先週の放送受けてやっと書いたやつ。

インスタはこっち。

あと自ジャンルの話しちゃうけど、らんまんがなかったらでらますミリオンで東山動植物園に行くこともなかったなあ~と思います。動機が「らんまんの放送中に植物園に行きた~い!」だったもの。

星梨花の後ろに注目
万太郎~~!ってなった

終わらないで、と思える朝ドラに出逢えることは、見届けられることは、本当にこの上ない幸せなことです。
らんまんをオンタイムで見れてよかったです。早らんと本らんの30分、タグを掘って感想を読みあさった昼休みや通勤、退勤の時間、予告を見てえっ!来週どんな話!?とわくわくした時間……半年間、とても充実した日々になりました。本当にありがとうございます。

だが!!!! まだ終わっちゃいない!!!! 前期朝ドラには紅白というボーナスステージがある!
ので、放送終わったらどんなに拙くても感想をしたためて、みんな!みなさまの声にドシドシ送ろう!紅白にあいみょん様をぜひとも呼んでもらって、らんまんを振り返るスペシャル演出やってくださいって私は書きま~~~す!なんだったら審査員席に神木浜辺を連れてきてもええんやで!!果耶ちゃんと坂さんみたくね!

ということで良い感じにオチもついたので終わります。
残り1話、15分噛みしめて見届けます。
万太郎、寿恵子、みんな、素敵な物語を本当にありがとう~~大好き!

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