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新たな挑戦~障害の理解を拡げる2ndステージ


1.これまでの経緯

2022年9月、障害者の雇用を拡げるために、当初検討したビジネスモデルは、一般企業が障害児を受け入れ、インターンのような仕組みを取り入れることで、障害児は自分の強みを強化できる、企業主側は障害理解を深めることができる、というスキームで検討しました。

ただここには、「障害にかかわったことがない人がそもそも興味を持たない」という視点が抜け落ちていました。一般企業が取り組もうとするきっかけがなければ、このプロジェクトは前に進まない。

つまり、順番としては『世の中の障害理解を広める』が先だと考えました。

「自分が思いついた、これまでにないアイデア」というのは、「その昔すでに誰かが試したが、失敗して、必要のないものだと世の中から抹消されたもの」である可能性が高い。だから、先人たちの歴史を重く受け止めたうえで、定石を大切にする

奇抜なアイデアは自己満足。定石を大事にできない人は「アイデアマン」になれない 西野亮廣さん

そうあるように、社会の障害理解を拡げるための『定石』を探しつつ、ビジネスプランを再構築することにしました。

2.母から見た世の中のエラー

参考)『障害者の数』厚生労働省

日本国内の障害者の総数は936万人であり、人口の約7.4%。しかし、周囲を見渡すと約10人に1人の割合で障害者がいるはずにも拘らず、それだけの人に出くわすことが少ない。これはなぜか。
一番大きな原因は、日本の分離教育の影響が大きいと思いますが、それだけではないと考えています。それは、日本の「恥」文化が大きく影響しているのではないかと、下記山口周さんの著書からも考えられます。

世界の国は「罪の文化」と「恥の文化」の二つに大別され、日本は「恥の文化」に類別されます。もちろんこの「恥の文化」はユダヤ・キリスト教文化という「罪の文化」と対比されています。(…省略)「罪」は救済できるけど「恥」は救済できないということです。(…省略)日本人の生活においては「恥」が行動を規定する最大の軸になる。それはつまり、各人が自分の行動に対する世間の目を気にしているということです。

世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』山口周さん

つまり、日本においてはこの「恥」文化の影響から、普通ではない我が子を外に連れ出し、普通ではない態度を見せられることに対し、他者からどう見られるかということを気にする余り、外に連れ出さない選択をしているのは母である可能性があるのではないかと考えました。

そこで考えたのが、以下のビジネスプランになります。

参考)『9割の社会問題はビジネスで解決できる』田口一成さん

A.アーリーアダプターのVIP戦略
所謂ダイバーシティやインクルージョンといった、現況に対するアンテナを高く張っているのはVIPであり、そこに対する教育コストをかけるのも、VIP層がまずは先手だと考えました。VIPが現在教育コストをかけているのは「インターナショナルスクール」このモデルを踏襲し、「DEI&B」をテーマとしたインターナショナルスクールを開校することが第一歩になるのではないかと考えました。

B.ショッピングモールの課題

上記と並行して、ダイバーシティに関心のあるVIP層だけではなく、全く障害に対する認識のない層においても、影響を拡げることができる施策も必要だと考えました。

母は普段から子供を心置きなく遊ばせられる場所を探しています。これはおそらく、全子育て世代に共通の認識で、そこにおいて教育コンテンツとして拡散していく方法は検討し得るのではないかと考えました。

このAとBの両輪を回していくことで、ビジネスモデルとして収益を上げながら、認知を拡げていくことが可能になるのではないかと考えました。主にBにおいては、地域活性化の側面から自治体との連携も併せて検討したいと考えています。

3.まさに目指していた世界観はこれだった

上記のビジネスモデルを検討しながらも、このビジネスモデルにおける「定石」はないのか…とずっと探していたところ、ある日Xにてこんな記事を発見しました!

Neurodiversity School in Tokyo

早速そこから、伊藤穣一さんが新しい書籍を発行されることを知り、講演会に参加させていただいたのが、下記の記事です。

Aプランを検討するにあたっては、信頼のおけるコンテンツが何より重要だと考えていたのですが、私に専門的な知識がなかったため、課題だと認識していました。そこにおいて、伊藤穣一さん、松本理寿輝さんが展開しようとされているNSITはコンテンツを「ロールモデル」として、各自治体や企業向けに提供していく方針で進められているとのこと。今後このプロジェクトを進めるにあたっても、ぜひ連携させていただきたい旨をお伝えしました。

4.経験しなければわからない

障害者が平均賃金約15,000円で就労、生活する選択しかない現状。これは本当に障害者の幸せに繋がっているのか。元々、この選択の幅が少ないことを改善することを目的に始めた事業でしたが、そもそもこれが障害者にとっての最大の幸せに繋がっているなら、現状維持がベストかもしれない。

ただ、選択肢が少ないことで、可能性が狭められてしまっているだけで、もっと理解が広まれば社会をよりよくしていくことができるのではないか。

これについては、私自身が自分の目で確認する必要があると考えたため、実際の就労支援施設や、障害のある子どもたちが過ごす施設でアルバイトをすることに決めました。

  • 就労支援型B型事業所

  • 放課後デイ

今後、ビジネスモデルをブラッシュアップしていく段階の中でも、実際の現場での経験を活かしていきたいと考えています。

5.起業の準備

最後に、起業の準備についてです。私は起業については、現状全くノウハウがないため、いきなり起業してずっこけるのではなく、しっかり先輩方の知恵やご鞭撻をいただきながら、プロジェクトを研鑽していくのが重要だと考えました。

そこで、5月~開講予定のボーダレス・アカデミーに参加し、3ヵ月のプロジェクト研鑽期間を経てから、具体的な起業のステップに移っていこうと検討しています。

まだまだ道半ばで、紆余曲折があるかと思いますし、プロジェクトの方向性が全く別軸になる可能性あるかと思いますが、『社会の障害理解を拡げる』というテーマは私の人生におけるミッションとしてこれからも一生をかけて取り組んでいきます。今後ますます、皆さんのお力添えが必要になってくると思いますので、どうかよろしくお願いいたします。

6.さいごに…

新たな一歩を踏み出した自らのキックオフイベントを開催することにしました!

【昼キャンたまきを開催します】 5/26(日)12:00〜 @五反田
昼キャンたまきを開催します! SNSで繋がったみなさんと交流する会がほしいなぁ…と言いながら実現出来てなかったので、今回場所をお借りしてみました!お時間ある方ぜひご参加ください。参加費1人500円だそうです。興味ある方DMください。

  • 障害について関心のある方

  • 障害者教育に関心のある方

  • 子育てについて相談したい方

  • 新たな出発点に立った玉置を応援くださる方

  • とりあえず、昼から飲みたい方

  • とりあえず、子供が遊べる場所を探したい方

etc…理由はなんでもOKですww 
当日はたまき3兄妹も参加予定。ぜひ遊びに来てください!!

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