大豆田とわ子と3人の元夫

昨日、急に思い立って、録画していたものを一気に観た。
(1話は取り逃がし)
台詞の言い回しを聞いて、「もしや?」と思ってググったら案の定、坂元裕二大先生だった。

TM NETWORKの作詞されていた頃からのファン。

かごめはなんか娘っぽいなぁ、
私も似てるかも、とか、
3人の元夫がダメ出しノックアウトされるシーンとか観て、
あ、でもこれ全部私にも当てはまるかも、と思ったり。

効率厨なんだか嫌味なのだかよくわからない3番目の夫、
やたら器が小さい、気も小さい?2番目の夫、
優しくするのがサービス、と思ってる1番目の夫。
なんか私の心の中でもそういうやつら、観たことある気がする。

夫婦関係をなんだかんだありながらも、継続していく努力と決意をされている人は本当にすごいなぁ、と尊敬します。
私は我慢ができなかった。
結婚とか向いてなかったのかもねーと思った。

娘が大きくなって、一歳で別居したはずなのに、私が嫌だな、と思った元配偶者のくせみたいなものを娘がたびたび再現して、大喧嘩になる。

たとえば、
コップやペットボトルに少し飲み物を残して「まだ飲んでる!」と数日数個のコップをテーブルに放置したり。

「お母さんはいやだ」とハッキリ言っても「目が笑ってるよ」といつまでも膝をしつこくくすぐってきたり。

会話をしていると「でも」「だって」と否定から切り返してくる。(それは私の周りに多いので私自身がそうなのかもしれない)

そんなこんなで、不快な記憶を蘇らせて一人で悶々としている。
娘に罪はない。
でも最近嘘をつくようになってきたので、そこはちょっとゆっくり対応したい。
とりあえず最近は晩御飯の時は、テレビを消して、娘の話を聞くようにしてる。

そして大豆田とわ子。
私から見ると、あんまり主体性がなくて、周りの期待に応えようと頑張ってる強い女、みたいに見える。
今のところあんまり泣き言も言わないし。
主人公なのに周りのキャラが立ち過ぎて、少しかすんでさえ見える。

坂元裕二脚本は、
生活における「ああそれ気になりますよねわかります」みたいなのを言語化してくれたり、
疲れた心にそっと毛布をかけてくれるような温かいセリフがあったり、
オチをまったく想像するまもなく急展開して、パニックになったり。
緩急激しくて、今のコロナ禍で退屈してる人には良いかもしれない。

私は、このドラマを見て、今この瞬間の目の前の娘と、もっとちゃんと向き合いたいな、と思えた。
ちょっとかごめっぽくて、エキセントリックで、あんまり基本とか枠にハマらない。

劇中の大豆田とわ子の娘は、シングルマザーのとわ子を置いて高一からジジババの元で暮らす(その方が通学が近いから)
それでも泣き言を言わない大豆田とわ子。

私は祖父母以外に、身近な友人などを亡くして激しい喪失感とか味わったことがない。
あるなら昔飼っていた犬。
その死と、職場のパワハラと、元配偶者のDVと東日本大震災のクワトロパンチで私はノックダウンされた。

とわ子の服が可愛い。
岡田くんも可愛い。
松田くんも可愛い。
そんな素晴らしいドラマ。
あと3話。
楽しみ💕

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