増えない女性管理職・リケジョ問題?①

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO46905760T00C19A7TJN000/

リケジョが増えない、女性管理職が増えない、と騒がれて久しいです。私が中間管理職で働いていた頃 (結構前w) は、リケジョを増やすプログラム等にも参加していました。そして今もまだ問題になってるのか…そりゃそうでしょうねwwという気持ちです。

この問題について、原因として「ロールモデルがいないため、後続が続かない」「管理職に誘ってもロールモデルがないため躊躇したり断られたりする」などとよく聞きます。これって女性側の問題のように書かれてるけれど、8割方は男性側の問題だと思うのですよね…

ということで、理系 元中間管理職経験者として、思うところをちょっと書いてみます。

※これはあくまでも私一個人の体験・経験・感じ方ですので、その他の女性管理職に当てはまるものではありません(むしろ変わり者と扱われている)。

そもそも私は
常勤職員に女性が占める割合が5%以下、という超男社会にいました。多くの人たちは契約社員・派遣社員のような雇用形態で、職場全体としては男女比ほぼ半々、という感じでした。しかしある程度チームの中で決定権を持つ中間管理職として初めて女性の私が着任したことで、秘書さんたちには相談しやすくなる、と喜ばれ、男性からは「どんな色仕掛けを使ったんだ」などと面と向かって(!)言われました。

確かに私自身も、女性が少ない業種で女性がバリバリ働くには
・スカートを履いたオッサンばりにバリバリ働く
・お色気作戦(枕営業的な)
の2択だと思っていました。ごくごく普通のその仕事が好きな女性が、普通に働き続けることは中々難しいのです。

私自身も言われたことがあるのですが、「同じ能力の男女がいたら間違いなく男性を採用する」
「男性の能力の1.5倍から2倍くらいの女性なら採用してもいい」(結構、夜遅くまで残れる、土日も来られる、出張も身軽に行ける、飲み会や接待の付き合いがいい、ということが仕事が出来ることよりも重要なようです。しろめ)
「雇ってすぐ結婚・出産とかされたらプロジェクトの進行に支障が出て困る」(日本の超少子高齢化問題よりも、自社のプロジェクトの進行の方が大事だそうです。広い視野、グローバルな視点とは(しろめ))
「女は注意するとすぐ泣くから面倒臭い」(男も注意すると結構めんどくさいよ…)
など。
東京医大の入試問題みたいなことが、普通に医学部以外の現場でもまことしやかに行われています。
なので私のようなごく普通の人間が諦めずに働き続けることで、私の子供たちが大人になる頃には少しでも、性別を理由に将来の夢を諦めたりしない社会になっていたら良いな、と思って働いていました。

まぁ実際働いていると、女だから容赦しないぞ、と子供がいる男性よりも、子供のいない女性である私の方に仕事を回され、毎日帰宅は0時過ぎ。帰ったら家事を全くしない夫のお世話で睡眠時間はいつも5時間ほどでした。

まぁそんな働き方してたら少子化になりますよね、と思いつつ、「女の上司の命令なんか聞いてられるか」みたいな変なプライドをぶつけられることもありました。特に同世代からの嫉妬や嫌がらせは相当なものでした。別にちゃんと仕事してたのにね…

もちろん女性管理職を、と思っても中々実現できない最大の理由として、出産・育児・介護などでキャリアが切れてしまうこともあるでしょう。
育休を取得した男性が制裁のような人事異動を言われて、パタハラだ!と騒がれ始めています。とても良い傾向ですが、その職場ではきっと女性も同じようなことをずっとされてきていたんだろうなと予想されます。
そのことももっと問題提起して、解決のために何らかのアクションが起こされることを望みます。そもそも、日本以外ではここまで女性が占める割合が偏っている国は中々ないとのことですし、他の国で出来ているのに日本でできない、ということは性差による問題ではなく、日本の社会構造や国民性などの問題によるものであることは明白です。

長くなりそうなのでこの辺で。また続けます。

#女性管理職 #リケジョ

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