パトラちゃん独立とななしいんく

はじめに

去る5/9 21時にななしいんく公式から以下の発表がありました。

タレントより先に言うとは何事!と謎に怒るにわかを余所目に「あ~、独立かぁ」と思ってました。若干の匂わせがあったのと、視界に入る界隈ではざわざわしてたので。
考えられる内では2番目くらいにまだいい報告、というかやるならこれくらいやろなぁと。
詳細については本人の配信を。

簡単2行
・ハニストが統合で無くなった、ソロになってどうしよう…(虚無)
・自分で色々やってみよう!

って事で独立になりました。

独立って珍しいの?

ここからはちょっとQ&Aみたいなものを。

「Vtuberが事務所所属から独立」すること自体はそこまで珍しくありません。これまでにもいくつか例がありました。
ななしいんくでも過去に1例、鴨見カモミちゃんが脱退し個人勢に戻る事がありました。こちらは元々個人で活動→ななしんくに参加→脱退なので、他事例とはちょっと変わりますが。
事例の大半は事務所の解散に伴うものです。どうせ無くなっちゃうし、そのままで活動してもいいよ、というものですね。
今回は「事務所所属としてデビューしそのまま独立」なので観測上では初の相当なレアケースです。

権利問題解決できてすごい!

恐らくここが一番の課題であり難題。いくつか課題はあって主に3つ?権利問題はよくわからないのでここら辺はさっと見てもらってもいいかと。
1.そもそも譲渡できるの?
2.曲は?
3.IPは?

1.そもそも譲渡できるの?
「出来る/出来ない」で言われたら「出来る」が答え。現実的には「ほぼ無理」
ななしいんくは、今年2月に小森めとがぶいすぽっ!に移籍していることもあって、前例があったことで今回進むが早かったのもあるかと。

2.曲は?
そして楽曲問題。オリジナル曲と言えど普通の人は一から百まで自分で作成した完全オリジナルではありません。ところがパトラちゃんはほとんどの楽曲を一から百まで自分で制作してるんですね。余計な権利問題が発生しにくい。他のVtuberよりかは楽だったのかなと思います。

3.IPは?
IPとは知的財産の事。マジでこれが一番課題。
「んなもん、今までやってきた演者に全部あげたらええやん」って思う人は中々居ないと思いますが、作ったのはななしいんくであり、すべての権利はここにあります。やだ!と言えばダメだし、いいよ!と言えばOKの一番の砦。
運営として「独立していいよ」と言った経緯については謎。これはボス猫ななし(ななしいんくで一番偉い人。774株式会社の社長なのかどうかすら不明)の口から話してこない限りパトラちゃんも完全に知らないであろうお話。

今回はこれらをクリアしての独立なので「すごいすごい」と言われている。

ななしいんくはパトラちゃんを独立させてよかったの?

(いろんな意味で)良いわけがないだろ!
詳細は後述

いくらで買ったの?

知らん!聞くな!
ただ、本人は「(パトラスタジオでった)ローンが32年から35年に伸びましたー!」と言っているので大体わかるんじゃなかろか。
過去配信などから推測すると大体いいとこの車1台分くらい。
「安い」と思うか「高い」と思うかは人それぞれ。個人的には「ちょっと安いかな?」と思った。

いちリスナーとしての感想

大きく3点についてお話ししたい。もうどうでもいい所でもあるので見なくても良いです。
主に3点。
1.個人的なショック
2.他タレントへの影響
3.ななしいんくの今後

個人的なショック
欲を言えば「ななしんくとしての周防パトラ」を最後まで見たかった。少なくとも「ななしいんく」というものが無くなるまで。
これは私のわがままとエゴである。
私としては正直、100%の嬉しさでパトラちゃんの独立を送り出すことはできなかった。(中には運営に痺れを切らして独立についていった人も居るが)
それは「ななしいんくでなくなる」という寂しさと「私にとって周防パトラ、そして最押し以外のななしいんくメンバーはどういう存在なのか」を良くも悪くも改めて確認する機会になった。

「ななしいんくじゃなくなるしな…」と「(メインでは無いながらも)パトラちゃんのファンではあるしな…」という水と油の気持ち。
4月はパトラちゃんに触れることが多く、ASMRのイヤホンのお渡し会が当たったり、カフェに行ったり、現地でライブを見たり、一番パトラちゃん月間だった。それらは「ななしいんく」だから行ったのかどうかという自問自答を続けるモヤっとした気持ち。今売ってるグッズは?Blu-rayは?買うの買わないの???という気持ち(元々茜音カンナちゃん誕生日に合わせて、獅子王クリス誕生日グッズと共に5/13に購入予定だった)。今も整理が付かない。だって、ASMRイヤホンはパトラちゃんが監修したっていうんで買ったし、ライブは楽しかったし。カフェもやりたい!と言って実現させたものなので、シンプルに応援したかった気持ちで行ってたからだ。

他タレントへの影響
合わせて、今回の独立は各タレントへの影響が非常に大きかった。
「みんなをパトラの妹に!」と聞く事が多く、配信内外で絡みも多くななしいんくで一番慕われていた存在と言っても過言ではない。ななしいんくから精神的支柱が無くなってしまったとも感じている。
特に因幡はねるとは、(ほぼ)同期でありライバルであり盟友であり共にリスペクトし合える (特に)替えの聞かない存在である。
更には、獅子王クリスはパトラちゃんに憧れてななしいんくに入り、その獅子王クリスを見て橙里セイも入ってきた。このような流れが無くなってしまう事もよくない。
もちろん独立によって関わりが無くなってしまう訳ではないが、事務所の企画やライブには参加しない。会社で言えば同僚や先輩/後輩の関係だが辞めてしまった後にたまに会うくらいの関係。どこか穴がポッカリと開いてしまったような状態になっており、雰囲気的にも暗めな感じになってしまっているかな。と思っている。

ななしんくの今後
正直今回「独立されても仕方ないな…」とも思った。
ななしいんく所属での最後のライブとなった「パトライブ4(周防パトラ Solo LIVE “kawaii holic shibuya”)」では運営側の不手際により想定していたクオリティが出ないまま開催となった。
これ自体は独立の原因ではないが、要因の1つではないかと考えている。
何が言いたいのかというと「独立を考えさせた(決断させた)原因として、これまでの関係(特に義理)が不足していたのでは?」という事。
グループ解散、事務所として統合した際にも十分な説明があったかどうか微妙な発言、3か月間のスタッフとの連絡不通、昨年からタレント方々から聞かれる運営への批判。などなど配信を聞いていると「運営はようやってくれている」という話よりも、良くない話の方が出てきてしまっていた。

今年3月のnoteでも触れたが、内へはタレントとの距離感不足、外へは広報力不足が感じられる。
内では、連絡しても返事が返ってこない、相談しようかどうか迷われているなど、直な対応の辺り。
外へは統合後は明日のスケジュールが出なくなり、ライブ告知についても1回したっきり、固定ツイートは未だに統合した事について…といった状態。
6月には統合後初の有料/現地ライブとなる「太陽と月とエトワール」があるが公式アカウントの告知はほぼなく、チケットが売られているかどうか以前に、開催されるのかどうかすらパッと見でわからない。
因幡はねるの案件(風のもの)についてはリツイートするのに瀬島るいの復帰配信についてはリツイートしないなど、Twitterの使い方がヘタクソ。
スタッフ不足が昨年から言われ続けているが、増やしてもなお改善できていない状態かと思われる。

特に、2023年に入りななしいんくとして内外問わず騒がせている。
ブイアパの開催、小森めとの移籍、ななしいんくとしての統合、不磨わっとの引退、ライブの失敗/延期/開催、周防パトラの独立…これからも3つライブを控えているが、いい話と悪い話がごちゃごちゃしていてあまりよろしくない状態になっている。
特に経営面から言えば100万近い登録者とチャンネル2つを失っているので大ダメージは必至。統合時にやろうとしていた内容に影響はないのかも気になるところ。

おわりに

私は ななしいんくとして箱推ししているが、今回の件と積もり積もったものがあり、ライブも現地に行く事を控えている中「ちゃんとライブ応援できるかな….」と微妙な気持ちになっているのが正直な気持ち。
箱推しではあるし、当日になれば喜んで現地で見てるんだろうけど、どこかひっかかるよね….

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