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#070 1年間のマルタ生活を終えて、の話

こんにちは。マルタのタマルです。
本日はマルタからイギリスへ発つ日。Time flies!!あっという間に一年が過ぎ去ってしまいました。
今日は、1年間の振り返りと、今日にしかかけない新鮮な気持ちを(笑)認めたいと思います!いつにも増して文字だらけになるかと思いますが、よろしければお付き合いください :)


語学学校を"卒業"!

3/15に48週間通った語学学校(Malta University Language School)を"卒業"しました!
1年間いる生徒もいないわけじゃないけど(以前も触れたけど、韓国人公務員には特に多い)、長くいると習った先生も多く、また、レセプションの方とも仲良しになるので、最終日はやっぱりちょっと切なかったです。
特に、以前記事にもしたイギリス出身の先生とのお別れはつらかった。実は彼女、年末に膝を壊して3ヶ月ぐらい病気休暇をとっていたのです。私が帰る前に戻ってきてくれてよかったぁ。最終日、彼女のクラスの生徒に、私のことを「She has been my student FOR AGES!」と言ってくれたのが嬉しかったです。

いただいたCertification

お世話になった先生は、(短期の方も含めて)おそらくトータルで11人ぐらいでしょうか。特にお世話になった3人とは写真を撮ってもらいました!そして、レセプションの方とも。皆が「また近況知らせてね!」と言ってくれるのも嬉しかった。ええ、もちろん連絡しますとも!
(旅行などに行ってる期間もあったからフルでは行ってないとはいえ)855時間って数字で見てみるとなかなかすごい数!この1年、何にもしていない気持ちでいましたが、そんなことなかったですね。笑

MULSの経営とか講師陣どうだったの?という話は、ぶっちゃけ話も含めて別の記事でまとめられたらと思っていますのでご興味ある方はぜひ楽しみにお待ちくださいませ!

英語のレベルはどんな感じ?

これに関してですが、正直12月ごろからあまり変わっていません。というのも、自分のモチベーションの維持だったり、進路の確定などで結構自分の気持ちがぐずぐずで、3ヶ月ぐらいは登校自体が満足にできてなかったんですよね…。最後の3ヶ月って伸び代でしかないはずなので、ここで時間をロスしてしまったのはかなりもったいなかったと自分でも思います。IELTSのスコアで言えば、コンスタントに6.5をとったり、なんなら7.0を取れたりするぐらいまでいけたかもしれない。が、まあこの1年は過去4年間仕事に捧げた分の休憩も兼ねていたから、まあ仕方がなかったかもしれません。
最終的にはAdvanced(C1)コースで修了したけど、おそらく自分の英語レベルはB2の中のちょっと上ぐらい、だと自負してます。多分、受験直後の大学生と比べてちょっとできないぐらいw
日本人は語彙と文法はできて、ListeningとSpeakingは苦手な傾向にあるけど、私は語彙が全くなくて、文法はちょっとできて、Listeningは少しできて、Speakingが苦手、という感じです。Writingも自分ではそこまで苦手意識ないけど、後から見返すととんでもない初歩的な部分で間違ってたりします。
まあでも課題はSpeakingと語彙ですね。苦手がはっきりしている分、取り組みやすいといえばそうなので、帰国しても頑張りたいです。
まあしかし、1年間で我ながらよくここまでやれるようになりました。初日はビールすらオーダーできなかったのに!
やっぱり1番の大きな違いは度胸だと感じます。どんなに無茶苦茶でも、何が悪い!って話し続けられる度胸!英語はコミュニケーションツール。伝わればいいのです。最終日に、Advancedの先生に言われた言葉。「もしあなたの英語を笑う人がいたら、『あらごめんね。じゃあ日本語に切り替えてもいい?』って言ってやりなさい!!相手は黙るしかなくなるわよ」。本当、その通りだわ!

語学学校についてあれこれ

これは、語学学校に行くことを検討している人向けに参考になればなあと思うんですが、もしあなたが「語学学校に1年通って英語をバッチリにしたい!」と思うなら全くお勧めしません。正直、マックスでも9ヶ月ぐらいでいいと思います。そのあとは、地元のCollegeにいったり、1Termから受けられるUniversityの授業に行ったりした方がよーっぽと語学は伸びる。
理由はいくつかありますが、大きな1つは「周りがネイティブ級に話せるか否か」です。語学学校はよくも悪くも英語を学びにきている人たちの集まりので、できなくて当然。でも普通の大学はできて当然。私は通ったことないけど、まあ間違いなく差は歴然でしょう。
それから、友達入れ替えのサイクルがどうしても早くなること。これは特に「深く狭く」タイプの方に言えることだけど、そもそもその環境の変化についていくのも結構大変です。加えて、午前に授業が終わった後、気軽に遊びに誘える人がぽんぽん入れ替わるのもつらい!比較的新しい友達は作れる方だけど(ありがたいことに誘われやすい体質なんですよね)、それでも毎月単位で過ぎていくのはなかなかキツイです。その分、いろんな国籍の友達がたーくさんできるけどね!
それから、英語を学びたいなら、私は学びたい英語が公用語の国を選ぶことを強くお勧めしたい。マルタ英語はもうとにかくアクセントが強いですし、IPA記号通りの発音とはいかないです(これは先生の国籍によらないけどね)。他の学校がどうかは知らないけど、その国に行って学ぶことで極めたい英語に近づけることはまず間違いないはずです。
ただ、多国籍の先生に学べるメリットもあって、それはある程度どんなアクセントが来ても聞き取れるようになったことです。繰り返しますが英語は「コミュニケーションツール」。正しいも何もない。通じればいいし、通じないとしたら話す側だけじゃなくて受け手だって悪いのです。そういうマインドをゲットできたことは、マルタに留学して良かったことの一つでした。
最後に、気に入らないことがあったら交渉しよう。どんなに拙い英語でも構いません。相手は慣れっこです。不満があったら伝えて解決する!これしかありません!!私の場合は、とにかく授業の質は先生によって決まると思っていたので、あの手この手でいい先生についていきました。笑
最後はいろんな事情があってそれができなかったけど(だから満足に通えなかった)、諦めるべきではなかったと今なら思いますねえ。
それから、「私は学習者というより人生の夏休みをしたいんじゃ!!」という方については、1年間の語学学校留学ほど最高の滞在方法はないと思います。午後はずーっとフリーだし、ビザの限りで旅行にも行き放題。自分の時間を好きなように使えますからね!!私は滞在中に7カ国しか(しか!)回れなかったけれど、とにかく国々が近いしフライトも安いです。

How do you feel?

さて。今日が最終日!というと、全員からこれを聞かれます(ました)。うーん、言葉にするのは難しい。正直、語学学校選びの点でも国選びの点でも、他にとれる選択肢は無限にあったな、と今となっては思います。
でも、間違いなく言えることは、ここにきていなかったら感じなかったこと、わからなかったことが沢山ある、ということ。総じて、マルタにきて本当に良かったと自信をもって言えます。
マルタという国を100%の意味で楽しめる性格ではまったくないけれど(圧倒的インドア派)、それでも綺麗な海は何度見てもうっとりしました。
それから、心理的ハードルがほぼ0で滞在できる国が日本以外にできた、というのが何より大きい。ヨーロッパ近郊に住めばまたいつでも来られるし、勝手知ったる島だから単に週末リラックスするためだけにだって訪れられる。要は箱根みたいな立ち位置にマルタがランクインしたわけです。すごくない?1年前にはとても考えられなかった。1年"過ごす"ってこういうことなんだな、と改めて実感しています。もちろんそれは、マルタが諸外国に比べてもかなり安全な土地で、多様性に富んでいるからということも大きな要因。貴重な経験をさせてもらいました。
ただ、語学学校で知り合った日本人の話を聞くと、まだまだ知らないことも多いと思いました。というのも、彼女は初めての語学留学時にマルタ人の彼氏ができたので、私と出会った時は2回目の語学留学で、かつ、その彼氏と同棲していました。その中で、彼女は「マルタに"住む"のは自分に合わなかった」と言っていて、なるほど、確かにローカルの中で暮らすことと留学生ばかりがいるここで"過ごす"のはだいぶ感じ得ることも違うだろう、と思いました。そこから話を広げて考えてみると、もしかしたら今後仕事や家族の有無によっては私は一生「根無草」として(つまり特定の住む国を持たずに)生きる可能性もあって、かつ、それが最も心地よい過ごし方である可能性にさえ行きつきました。もちろんこれは単なる仮説であって、本当にどうかはわからないけれど。でも海外で1年間過ごす経験がなければ、その可能性には気づきすらしなかったと思います。
Anyway. 故郷を離れるような気持ち、とはいかないけど、それでもやっぱり後ろ髪惹かれます。でも心理的箱根だから、また来ることもあるでしょう。

What are you doing now?

さて、ここまで長々とnoteを記してきたわけですが…滞在最終日になぜこんなに長文を認められているのかというと。
ビザ取得のために約1年前にとった飛行機。13:05発のフライトのつもりだったので、チェックアウトしたらすぐ空港だなあと思っていたのですが、いつの間にやら時間が20:40発に変更されていました!oh my gosh! what on earth!?
いやー、しかし間違いなくこれは直前まで全く確認せずいた自分の過失です。最後の最後までバタバタする私ですが、おかげで2本もnoteを書くことができました。笑
日本に戻る前にはロンドン、そしてエジンバラ、その後は11日間のトルコ旅行を予定してます。きっとまたいろいろあるでしょうが、なんとかしていきましょう。

そんなわけで

時刻はようやく19:57。フライトの時間がようやっと迫ってきました!パスポートチェックを通過する時、係の方が日本語で「ありがとう!さようなら」と言ってくれて感激したところです。
マルタ「にいる」タマルとしての投稿はこれが最後となりますが、引き続き書き残しているマルタ「にいた」タマルとして引き続きnoteは書いていきますのでよろしくお願いします!
それではまた。Have a good one :)

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