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#074 Bournemouthのギャラリーで5時間過ごした話

こんにちは、マルタのタマルです。
語学学校の話が続きましたが、ここからは旅行記ときどき英語学習時の気づき、といった記事が増える気がします。今日は旅の話です。


Bournemouth(ボーンマス)ってどこ?

名前はなんとなーく聞いたことのある地名ですが、恥ずかしながら私はどこにあるのかをまったく知りませんでした。地図で言うとこちら。

イギリスの南にあり、とーっても長いビーチが有名だそうです。
場所はおろか名前もうっすらしか知らないボーンマスになぜ行くことになったの?という話なのですが。以前の記事でも触れましたが、次の進路として、UK大学院の進学を検討していて、その進学先の候補として当時ボーンマスの大学がありました。
オフィサーの中に日本人がいらっしゃって、大学について詳しくお話を伺った時に「現在マルタにいるならぜひ一度来てみては?」とおっしゃったので、お邪魔することにしたのでした。
当時は語学学校のクラスの先生がとてもよく、学校を極力休みたくなかったので、マルタは祝日だけどイギリスは祝日ではない金曜日を狙って2泊3日(といっても実質中1.5日)の強行スケジュールでぶっ飛びました。本当にヨーロッパって、移動のハードルが低いわ。東京⇔大阪の新幹線代よりよっぽど安いし。

久々のパスポートコントロール

さて、ちょっと笑ったことがありました。普段観光に行くのはEU国内だったので、マルタ空港ではトルコから日本にやってきた時以外パスポートコントロールを通過する瞬間がありませんでした(9月に日本に帰った時も、ドイツ経由だったのでマルタ空港でのパスポートコントロールはなし)。
そう、イギリスは当然EUではなく、すなわちパスポートコントロールが必要なのです!いつも通り余裕こいて椅子に座っていたら、表示されたゲートナンバーがいつもとは全然違っていてハッとしたのでしたw

大学見学の翌日

ボーンマスはビーチが有名。すなわち、私が行った12月は完全にオフシーズンです。ビーチの他は、住宅街と大学があるぐらいで、いわゆる観光地的な見どころがある街ではありません。

近くの公園ではクリスマス向けのライトアップが。
夏はきれいであろう海

大学見学を金曜日に終え、さて、土曜日をどうやって過ごそうかな…と検索したところ、近くにGalleryがあるとの情報が。

やることもないので、入ってみることにしましたが、これが大正解でした。

Russel Cotes Art Gallery & Museum

この建物は実業家として成功を収めた夫婦の邸宅で、経営していたホテルに飾っていたコレクションが膨大になったので自宅兼ギャラリーとして作られたものだそうです。
入場料を払うところで学生証を見せようとしたら家に置いてきたことを思い出し、あっ、忘れた、と呟いたら、おまけで少し値引きしてくれました。笑

中に入るとまず病気の療養でボーンマスにきたご夫婦の話や、彼らが一財を成したホテル事業での成功などの説明をしてくれるムービーがありました。
また、この説明でギャラリーに飾られた品についても少しだけ言及があったのですが、なんとご夫婦は日本を訪れていて、そりゃぁもういろんなものを持って帰ったということでした。

ムービーを見て、カフェでご飯を食べたあと、いよいよギャラリーに入ると、思わず息を呑みました。

大好きなピアノまで置かれている

なんて素敵なおうちなんでしょう!こんなにクリスマスツリーが似合うお家ってあるんでしょうか。いやない!クリスマスツリーってこういうところにあるべきものなんだな、と感じざるを得ませんでした。笑

上から見てもかっこいい

お家の奥に行くと、いわゆる「ギャラリー」としての空間があって、美術館然とした床や壁にたくさんの絵や彫刻が飾られていました。ここもまた素敵なコレクションです。屋根から降り注ぐ柔らかい光もちょうど良く、また、そんなに人もいないので、座って絵を眺めたり、ダラダラ過ごせました。

奥に2-3フロア続いていたかな?

階段を上がって2階に行くと、それぞれの小部屋が見学できるのですが…、またこれも素晴らしい。

これ以上必要なビューがあるか…?

クリスマスツリーに海。しかも、これを眺める用のカウチがあるときたもんだ!しかも、1部屋だけでなく、何部屋も!!
各部屋のカウチに座っては海やツリーを眺め、だらだらしていたら…余裕で5時間が過ぎていましたw
こんなお家に住んでいたなんて…最高でしかない。

「仏壇」がコレクションのひとつ

ムービーで日本のものがたくさんある、という話に触れていたと思いますが、その説明の通り一部屋が日本およびアジアの物品で埋め尽くされていました。

一部屋ぐるりとアジアグッズで埋め尽くされている

笑ったのが、仏壇がドカンと飾られていたこと!妻氏がとても気に入って買って帰ったそうなのですが、仏壇が美術品としてコレクションされることを大変興味深く思いました。確かに、意匠が凝っているものもあるし、見たことがない人にとってはカッコよく感じるかも。

おまけ:ストの国UK

そんなふうにして時間を有意義(?)に過ごした私は、3時間かけてボーンマスからガトウィック空港までバスで移動しなければなりませんでした。
というのも、まず飛行機を取るタイミングを逃して、ボーンマスから帰る飛行機が異常に値上がりしてしまったのです。そのため、ロンドンのどこかの空港から帰ろうと、ひとまずガトウィックからマルタへの航空券を取ったのです。通常ボーンマスからロンドンまでは電車で2時間程度と聞いていたので、さほど苦ではありません。どの時間の電車に乗ろうかとGoogle Mapsで調べると……
なんと、困ったことにこの日鉄道はストで完全に止まるとのこと!オイオイ、まじかよーチケットとっちゃったけどー?
どうやらボーンマスからガトウィックまではヒースロー経由でバスが出ているようでした。これだ!と思い、夜のバスのチケットと空港ホテルの最安のものを手配しました。片道約3時間半?ぐらいでしょうか。いやあ、聞いちゃいたけど本当にイギリスってストが多いんだなあ。

そんなわけで

週末に弾丸でボーンマスに行った話でした。夏のシーズンは海もさぞ綺麗だろうな。もし行く機会があればギャラリーと共に訪れたいです。
それではまた別の記事で!


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