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#067 ブルネルスキという建築家の名前を覚えた話(イタリア旅行記その4)

こんにちは。マルタのタマルです。
現在荷造り中ですが、全く収まりそうにありません。こまったなあ。いくつか本などは送る必要があるかも…といったところです。
さて、そんな中ですが休憩がてらイタリア旅行記の続きを!


8:30 Campanile de Giotto

この日は前日にスルーしたDuomo(ドゥオモ)周辺を一気に回ります。
ちなみに、チケットはネットであらかじめ買っていました。昔は個別で買えたようなのですが、現在はここら一帯の共通チケットしか販売がありません。

共通チケットには全部盛りのBrunelleschi Pass(ブルネルスキ・パス)と、クーポラを除いたGiotto Pass(ジョット・パス)、クーポラとジョットの鐘楼を除いたGhiberti Pass(ギベルティ・パス)の3つがあるのですが、あいにく私たちが行った時はクーポラが工事中だったため、Giotto Passを購入しました。が、これは結果的に良かったです。

近くで撮ると首がつりそうなぐらい大きい

チケットで入れる施設のうち、ジョットの鐘楼のみ朝早くからオープンしていて、確か8:00ごろからスタートしています。というわけで、朝から頑張って階段を登りました…その数、463段!めっちゃつかれました…!

踊り場から撮影。クーポラを美しく撮影できます
何個か休憩ポイントがありますが、つらかった
鐘楼の影が街にかかっている!

大変でしたが、天気が良かったのもあってフィレンツェの街並みを満喫できました。
そうそう、中の階段がとても狭いからか、リュックなど一定の大きさの荷物を持っていると預けるように求められます。預け場所はカテドラルの奥にあり、少し距離があるので、荷物は極力減らして行ったほうがいいです。

9:30 Battistero di San Giovanni

お次はサン・ジョバンニ礼拝堂へ。あまり人が入っていなくて、最初は行けるのかすらよくわからない状態でした。笑
それぞれの扉が大変有名だそうですが、天井画もすご…そう、でした。曖昧なのはこちらもあいにく工事中だったからなのですが、展示パネルが少し工夫されていておもしろかったです。

こう見せてくれるほうが見やすいのは確か。笑
外壁・内壁共にトスカーナ産の大理石を用いているそう

10:30 Cattedrale di Santa Maria del Fiore

近くのカフェで朝ごはんを食べた後(この日は風が冷たくて、お店の中は天国のように感じました)、いよいよサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂へ。

外観。緻密で豪奢なつくり
最奥部の祭壇
これこそ確実に世界美術大全集で見た!
クーポラの天井画「最後の審判」

1290年代に建設が始まったこの建物ですが、ファサードが完成したのはなんと1887年だとか。内部も150年ぐらいの年月をかけて作られたらしいです。
さて、このクーポラ、工事中じゃなければ登ることができて、天井画も間近に見られるそうなのですが…階段数は先ほどよりも多い463段!!
結果的に、工事中でよかったぁ!と思いました。多分1日で二つは無理だった!

11:15 Cripta de Santa Reparata

さて、同チケットで、地下にあるサンタ・レパラータ教会跡にもいくことができます。今のドゥオモが立つ前の遺跡が見られたり、どんな風に移り変わっていったのかが映像で上映されたりと、なかなか興味深かったです。

いつも思うけど、昔の人はどうやってこの規模の建物を…?

12:00 The Museo dell'Opera del Duomo

荷物預かり所の横にあるドゥオモ付属美術館へ。サラっと見て帰るつもりでしたが、結構ボリューミーで思った以上に長く楽しんじゃいました。

まず、普通に展示数が多い
ギベルティ作「天国の門」(オリジナル)
ブルネルスキの模型。ムービーが面白くて2回見た
ミケランジェロ「ピエタ」。未完成らしいけれど、すごく美しかった。

どの展示も良かったのですが、キャプションにも書いたようにブルネルスキについての展示が最も興味深かった。「ドームの建築なんか無理だよ!」という人々の前で、たまごの殻の底部分をくしゃっと割って自立させて、「こうするんだ!」と説得した、みたいな話、なんだか今でも想像できますよね。
翌日訪れる予定のサン・ピエトロ大聖堂への言及もあり、思わぬ予習ともなりました。
お時間に余裕がある方はぜひ立ち寄ることをお勧めします。1時間半ぐらいあると一通り回れると思います。

13:45 Galleria dell'Accademia

フィレンツェといえば!ミケランジェロのダビデ像を見ずに帰るわけには行きません。
というわけで、アカデミア美術館へ。ドゥオモからは歩いて10分弱なので移動は簡単です。

美術館がこのためにあるようなあつらえ
貴重な「裏側」ショット

解説では、「正面から見るのに比べて後ろ側はやや貧相に見えるかもしれませんが、これは大理石の不足によるものです」とあって、確かにー!だから裏からはあまり撮られないのかもしれませんね。
アカデミア美術館は他にももちろん展示がありますが、中世の宗教画がメインだったので私の興味対象から少しずれていることもあり、見どころ以外は飛ばし気味に回りました。ウフィツィに比べると施設規模も小さめで、1時間ぐらいでまわれたと思います。

15:00 Basilica di Santa Maria Novella

フィレンツェ最後は、駅の名前にもなっているサンタ・マリア・ノヴェラ教会へ。

道路の反対側から撮っても大きい!

フィレンツェ最初のゴシック様式建築で、成立は先ほどのドゥオモの建設が始まった頃のようです。

ステンドグラスが美しい
ゴシック様式らしい尖塔、の内部

奥の中庭は(訪れた当時は知りませんでしたが)軍の持ち物のようで2017年から公開が始まったのだとか。

奥へ奥へと続いています

今回は時間の関係で訪れませんでしたが、この教会には薬局があって、美しいフレスコ画が楽しめるそう(今は教会の管轄ではないことから入り口が別のところにあって、私は"営業していること"しか見られませんでした)。
余談ですが、私は前日に普通のファーマシーでフィレンツェの歯磨き粉「MARVIS」を買いました。最近使っているのですが、なんとも形容し難い、とっても変な味がしますw

17:00 電車でローマへ!

フィレンツェ観光は16:00頃終了!駅近くの宿から荷物をピックアップして、電車でローマへ。駅の写真などは完全に撮り忘れてしまいましたが…到着は少し遅れて、19:30過ぎだったと記憶しています。
テルミニ駅の真ん前にある宿に落ち着き、そこから徒歩3分ぐらいのお店で晩ごはんをいただきました。

ペスカトーレ、毎回食べてる気がする
タコのサラダ!

日本人観光客が多いみたいで、店員さんが知ってる日本語を話してくれました。張り紙にも日本語がちらほら。駅前だから便利なのかな?

と、いうわけで

駆け足でしたがフィレンツェを満喫したお話でした。街の雰囲気がとても良く、綺麗でオーガナイズされていて、観光していて気持ちの良い都市でした。
ローマ観光については、また次の記事で!

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