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2019/06/28~7/01大分観光記〜全てを失った男が、大分の地で巡り合った食べ物とは?の巻〜(前編)

出発前に、旅行の荷物を全て失う。そんな衝撃的な事件から、この旅行は始まりました。

週末料金が重くのしかかる土曜初の便より、金曜最終便を使う方がパッケージツアー料金が安いことに気づいて、職場から直接羽田空港に向かおうと、出社の時に持ち出した旅行荷物。職場に持っていくのはちとまずいかな、と会社最寄りの駅のコインロッカーに荷物を納めたわけですよ。

鍵をかけるのを忘れて。

事態に気付いた時には既に手遅れ。係員に頼み込み開けてもらったコインロッカーには他人の荷物のみ。幸い、財布や航空チケットコードの記録されているケータイ、通勤自転車の鍵と一緒にしていた自宅の鍵は残ったものの、他の一切を失い、途中で自宅に立ち寄る時間もない。

上等だ、必要なものは全て現地調達だコラァ!

とりあえず職場にあった、業者の配布品である企業名のプリントされた超絶ダサいTシャツと職場でこっそり充電していたケータイの充電ケーブルを、ペラペラ材質のトートバックに詰め込んで、羽田空港にGO!

大分空港到着。そのままバスで別府へ。この日のホテルは駅前のビジネスホテルだったのですが、既に終電迫る時間帯では駅に行っても無駄と言うのか、バスは駅前には向かわず、15分程度を雨の中歩く羽目に。おのれ早々にアウエーの洗礼か。

翌日は観光より何より荷物の補充から。まずはカメラ!一応趣味でやってるんでね、わざわざ大分まで行ってケータイ写真だけとか納得できない!別府駅前にあるヤ●ダ電機に開店早々に飛び込んで、店員さんとの熱いバトルで値切った末にデジガメゲット!(すごくいい店員さんでした…ネット通販全盛の時代ですが、家電を店頭で買うのもまだまだ捨てたもんじゃないですよ…)

当然、この時点で予定していた土産物用予算は大幅にオーバーしております。

そしてそのまま、ユニクロとGUが収められたショッピングモールまで移動。着替え、リュックサックなどを購入して外に出ようとすると、そこには壁のように遮る大雨。この日は九州各地で被害が懸念されるほどの大雨が降る日で、この旅行は気まぐれに降ったり止んだりを繰り返す雨との戦いともなりました。

これまた買い足した傘を差し、雨が小降りになったタイミングでモールから脱出。別府の有名観光地、地獄めぐりへと向かいます。これは移動途中に撮影した別府の公衆温泉、竹瓦温泉の建物。

その正面にある、国内最古と言われる木製アーケード街。日本国内の有名な温泉街でも、僻地の温泉地は衰退し、近郊の温泉地は都市化に飲み込まれ風情を失う場所も目立ちますが、別府は都市型温泉地としての風情を、今も保ち続けている場所のように思いました。

別府地獄めぐりは、各地獄ごとに付属の観光ポイントをつけてアピールしていくスタイル。

熱帯水族館だったり…

ワニ園だったり…

熱帯植物園だったり。関東在住民としては昭和の伊豆かな?と言う印象。

昨今の例に漏れず、ここも外国人観光客の姿の多い場所でしたが、特にかまど地獄で見かけた、韓国人の団体観光客に説明をするガイドさんがものすごいテンションで、言葉が分からない他の人たちも思わず注目してしまうほど。

さて、この地獄巡りを歩いていると、どうしても気になる箇所がちらほらと。例えば、白池地獄の隣にある、巨大な閻魔殿を模した門。

他にも、「鬼石坊主地獄」と名前被りの上、地獄巡り共通入場券が使えない、「坊主地獄」。さらに、海地獄のすぐ隣にあって、名称も対になっているにも関わらず、何故か共通入場券が使えない、動物園が併設された「山地獄」…。

帰宅後、調べてみると、「金龍地獄」はその昔、円谷特撮ドラマ「怪奇大作戦」にも登場したことがある観光地でしたが、2009年より閉鎖中で、再開の見込みは立っていない状態。坊主地獄は共通券の基準となる別府地獄組合に当初から未加入。そして山地獄も、かつては組合に加入していたのですが、2015年以降の何処かのタイミングで組合から脱退したそうです。ネットで調べても、いずれも理由が不明な点も多く、なにやらドロドロとした背後関係ばかり妄想してしまいそうで…

嗚呼、やはり地獄とはこの浮世の諸行であったのか!

断続的に雨が落ちてくる中、町中がそのまま蒸しサウナ状態の地獄巡りを離れ、湯布院に向かいます。

湯布院の宿は、この旅で一番楽しみにしていた、離れの部屋それぞれに専用の温泉露天風呂が備えられた宿。素泊まり専用ですが、ウエルカム日本酒付き。宿の管理人のおばちゃんが、こちらを浦和からきたと知るや、「わざわざ浦和から見にきたんでしょ!本当に熱心ね、ラクビー!」と言う惜しい挨拶をにこやかに交わしつつ、部屋に向かいます。

はっきり言って天国でした…。絶対ここまた来たい…。でもここを満喫するには試合が日曜のデーゲームじゃないと厳しい…。(土曜ゲームだとチェックインのタイミングが…)

いっそ日曜開催メインのJ2だったらいいのに…

( ' ^'c彡☆))Д´) パーン

幸福に浸りすぎて悪魔の誘いが聞こえてきました。正気に戻って、翌日の大分ドームでの戦いに備えます。

翌日の朝食(の一部)。九州感出しております(笑)。由布院駅近くのスーパーで買ったわけですが、やはり素泊まりで長期滞在?している外国人さんが多く買い物をしていて、ちゃんとエコバック持参しているのが印象的でした。

大分に向かう前に、由布院の観光メインロードを散策。西の軽井沢とはよく言ったもので、店先を覗くだけでワクワクするようなお店が駅前から金鱗湖まで続いています。

その中でも最も賑わっていたと言っていいのが、最高にインスタ向けのここ、湯布院フローラルヴィレッジ。メルヘンいっぱいの光景だけに、いかに人波が途絶えたタイミングで撮影できるかが鍵です!私はそんなん待っちゃいられなかったけどね!

由布院から大分に移動するときは、特急で45分、各駅停車で55分程度なので、料金を考えるなら、各駅停車を選びましょう。大分駅、ホームに並ぶ個性あふれる九州特急列車の皆さん。

想像以上に都会だった大分の規模にビビりつつ、ホテルにチェックイン。由布院散策の時から、ちらほら見かけた赤い姿。宿のロビーは、ほとんど真っ赤の有様でした。

これが浦和のアウエー勢か!

昼食で食べた、「たかをや」さんの豚の生姜焼き&エビフライ定食。これが本当に美味しくて…。付け合わせのサラダやパスタまでしっかり美味しい洋食屋って、すごく幸せに思いません?

充分に腹を満たし、いざ、スタジアムへ!

[前回の日記↓、そして後編に続く] 

https://note.mu/tamamura_tanuki/n/na1befaacedab

更新は不定期ですので、気長に待っていただけると幸いです。Jリーグのサポーターの方はどこのチームでも大歓迎。煽り合いではなくゆるいノリで楽しめたらいいなと思っています。