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隠れたアピール

   
髪の長い女性が苦手だ。髪の長い男性は身近にいないのでわからない。


 かかりつけの皮膚科には、すっごく「キレる」という感じに仕事のできるっぽい事務員さんがいる。事務員って言っても、お会計とかのカウンターの向こうにいるのではなく、診察室で事前に問診をしてくだる人だ。どうして「仕事ができるっぽい」かというと、その問診が実に的確で、事前にカルテの台本みたいなのを書いてくれているお陰で、先生はすぐに患部を見て、生活上のアドバイス等を丁寧にしてくれる余裕が生まれるわけで、「っぽい」というのはその病院内での評価は知らないので伝聞調で書いてみた。
 で、彼女は本当に一分一秒無駄にすまい!という勢いで診察室を次から次へと行き来し、先生の診察をスムーズにしてくれるのだ。その手際の良さは、もう怖いくらいだ。
 でも、その「怖さ」は仕事だけが原因なのだろうか…とぼんやり彼女を観察していたら、ふと気づいたのだ。彼女は腰までのロングヘア―だということに。


 ロングヘア―の女性が苦手だ。なんか、パリパリしている性格に見えても、どうしても隠せない「かまってちゃん」臭がするのだ。あるいは、「私はこれだけ頑張ってるんだから大切にされて当然」という押しつけがましい自信が漂ってきて正視できなくなる。ふと、この感覚は完全なる偏見なのかどうかが気になり、ネットで検索してみたら、心理カウンセラーのブログにこうあった。
① ロングヘア(ミディアム含む)の女性の心理
 私を大切にしてという心理であり、自
 己評価が高い。
 自分は大切にされるべき女性という価値観。
 ロングに近いほど、女性を意識している。
② ショートヘア(ボブ含む)の女性の心理
 自分よりも何かを優先しているときの心理。例えば、仕事や育児など。
 大切にされるべきとか、そんなこと言ってられないわ。目の前のことで大        変なのよ。
 女性を捨てなければならない最中で、心の中で怒りがある。
(心理セラピスト青山紀子オフィシャルブログ より抜粋)

 うーん。まぁ全てがこれに当てはまるわけではないと思います。が、なまじ外れてもいなそうだ。現に私はショートで、怒りはないものの、自分よりも優先していることは確かにある。

 とにかく。その事務員さんは、テキパキ仕事をしている様を見せつけている感があるのだ。そこにロングヘアが重なり、その仕事ぶりの正当性をアピールしているように感じ、怖いなぁと思ってしまうのだろう。まぁそれにしても。たかだか月に数回行くだけの病院のスタッフさんをそこまで観察している私の方が気持ち悪いのは確かである。

#髪型 #ロングヘア #心理

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