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こうしてHPリニューアル作業は迷走した(9)

このAのテーマを使用した再々リニューアル作業は、基本設定と再リニューアル時に作成したページをAのテーマの環境下で表示した際の表示の不具合の修正が中心であったことから、その作業は大して時間が掛かるものではありませんでした。

しかし、ワードプレスのテーマは各々特徴があり、テーマの標準機能で実現できる範囲は異なっています。
Aのテーマは、集客に優れていると言われているテーマであったことから、CTA(ホームページを見に来た人を購買(法律事務所の場合は問い合わせということになるのでしょうか))機能が優れているといわれているものであったこともあり、問い合わせに関する各種機能は充実していました。
そのため、この再々リニューアル時には、lighting G3 proで作成したページのAテーマ環境への一連のコンバージョン作業の後に、lighting G3 proにはなかったAのテーマが有するCTA関係の機能を追加する作業をおこなうこととなりました(尚、Aのテーマに存在し、lighting G3 proが有していない機能があることをもって、Aのテーマの方がlighting G3 proより優れていると言えるわけではありません。lighting G3 proにありAのテーマにない機能も存在しますし、運用における安定性、価格等の要素も考慮すると、lighting G3 proが優れた商品であるのは間違いないと今でも考えています。)。

この頃は、ワードプレスのエディター機能とhtml、cssでの対処の仕方を理解していなかったことから(今でもよくわかっていませんが・・・)、自らが実現したい完成形と標準機能で実現きる範囲にギャップが生じた場合、多少のギャップでもhtml、cssの修正などで対応することが出来ませんでした。
このことが、更なる迷走の原因のひとつとなっていきます。

とりあえず、CTAの機能を追加した再々リニューアル版をスピーディーに本番環境に移せたのは良かったのですが、ここで、問題が生じました。

スマホ対応しているテーマは、レスポンシブ対応といわれ、ホームページの閲覧者が使用している端末(PC、スマホ、タブレット)毎にホームページ側でデザインを調整するようになっています。

作りは良くは分かりませんが、閲覧者(クライアント)の端末の種類を認識し、端末ごとに修正を加えたCSS(主にホームページの見え方を決めている)ファイルを選択させるようになっているようです。
例えば、PC用のCSSファイルを㋐、スマホ用を㋑、タブレット用を㋒とします。この場合、サーバ側で閲覧者がPCを使用していると認識すると㋐、スマホと認識すると㋑を使用させるようにしているようです。

一方、ホームページの表示スピードを上げるために、レンタルサーバーによっては、先に見に来た人へ配信したファイルのキャッシュをサーバーに残し、次に見に来た人には、元々のホームページのファイルではなく、キャッシュされているファイルを配信することによりサーバーのレスポンスを良くする設定を標準で用意しています。また、ワードプレス側でそのような機能を有するプラグインを追加することが出来るようになっています。

そのキャッシュの設定が影響したようで、再々リニューアルしたホームページをスマホで閲覧すると、ホームページのヘッダーとフッターの部分が、スマホバージョンで正しく表示されたり、PCバージョンで表示されたりするようになってしましました。同様の問題はPCでも生じていました。

実証実験したところ、PCで正しく表示された後にPCで閲覧すればPCバージョンの正しい表示がなされ、PCの後にスマホで閲覧するとPCバージョンで表示されることが分かりました。その他の組み合わせで複数回実証実験し、直前の表示バージョンで表示されるらしいとの一応の結論に達しました。
どうやら、PCで表示した段階でサーバのキャッシュにPCバージョンのファイル(上記の㋐)が置かれるため、次にスマホで見に行った場合もファイルサーバ内の上記でいうところの㋑のファイルまでたどりつけず、㋐のファイルが配信され、スマホ上でも㋐のファイルによりPC用のCSSを用いてPC用の画面表示がされているようでした。

この対応策としては、サーバー側のキャッシュの設定を解除し、また、ワードプレス側で有効化していたキャッシュを作成するプラグインを削除することが挙げられます。
しかし、私はその対応策を選択せずに、更に、テーマを変える再々々リニューアルを選択してしまったのです。
これにより、更なる迷走へと進んでいきました・・・(続く)

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