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こうしてHPリニューアル作業は迷走した(6)

ここで、少しふりかえってみますと、HPリニューアル作業当初の一応の目的は、
1 スマホ対応にする
2 ブログを掲載できるようにする
3 現状(レガシーの)ホームページの内容をとりあえず再現する
の3点くらいであったはずです。

lighting G3 proで作成し、公開したホームページは、1及び2に関しては機能面では特段の問題はありませんでした。
そして、3に関してもコンテンツの中身という点ではクリアしていました。

問題となったのは、感覚的な「質」の評価と、作成するにつれて生じてきた「欲」なのだと思います。
これが、制作会社に外注していたのであれば、要件定義をおこない、一応のゴールが設定されるのでしょうが、自作の気楽さから、文書化を何もしていなかったため、ゴールが未設定かつ動くものとなっていたのです。
これが、まさに、「こうしてHPリニューアル作業は迷走した」理由なのです。

この「ゴールが動く」ことは、作業開始時に作業依頼者は知識が乏しいことから、ある程度やむを得ない点はあります。しかし、制作者からしますと、作業の手戻りが大量に発生しかねず、人員確保、コスト算出の支障へとつながります。そこで、外注した場合の契約では、要件定義と変更に関する規定を織り込んでいくこととなります。
規模は全く異なりますが、近時では野村HD vs. 日本IBM事件(東京高判令和 3年 4月21日)などは、この「ゴールが動く」ことを理由のひとつとして訴訟にまで発展した事件であると言い得ます(当事者の属性の問題が大きいとされていますが・・・。興味をお持ちの方は判決文をご覧ください。)。

今から振り返れば、lighting G3 proはコスト、安定面からしても大変良くできたテーマであったと思います。本来であれば、同時購入した法律事務所向けのコンテンツデータの環境に戻して、その環境から手直しを図るべきであったと思われます。
しかし、この時は、更に帰宅通勤時の短時間のネット検索で、SEOに強く、見た目がクールなAというテーマ(イニシャルではありません)に魅力を感じ、早速、購入してしまいました。
このようにして、迷走の度合いは加速するのでした・・・(続く)



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