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うつわマガジン2016 上半期

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アトリエをとびだし日常でイキイキする「日日陶うつわ」
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#陶芸

豆づくす

豆づくす

無類のお豆好き。各国のお豆料理に食いしん坊度は上がります。

写真は「Pasta con le lenticche」(レンズ豆あえパスタ)。よくつくる簡単パスタ。レンズ豆、インゲン豆、ひよこ豆…。玉ねぎにセロリ、あればニンジン、それとベーコンをいっしょに炒めてトマトソース仕立て。煮込んでいる途中に「spaghetti spezzatti」(スパゲッティをバキッと折って)途中で入れちゃう。

**写

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ズッキーニのサマードレスは夏の報せ

ズッキーニのサマードレスは夏の報せ

ズッキーニの黄色いサマードレスがメルカートに並んだら、ああ夏が来たんだなと思います。夏の朝はいっせいに黄色いドレスをひらひらさせて、メルカートでトマトやパプリカやスモモやスイカと東のおひさまを浴びて歌うのです。

日本でふきのとうの黄緑色ブラウスが風にゆれるのと似ているでしょうか。

トスカーナはヴィンチ村の友から、自給している畑で「ズッキーニの花、初収穫しました」という便りあり。ここから9月半ば

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きょうはキャラメルの日 「もうひと踏ん張り!の元気を与えるキャラメルの秘密」

きょうはキャラメルの日 「もうひと踏ん張り!の元気を与えるキャラメルの秘密」

昨日、森永ミルクキャラメルを買いました。

出先で鉛のような疲れを感じ、ああ糖分補給!と思い大きな駅のキヨスクに寄りました。選ぶ気力はなく、パッケージだけでシズル感たっぷりな件のキャラメルにまっすぐ食指が動きました。

小銭がなくPASMOで払うわとモゴモゴやっていると、となりのおにいさんが「あしたキャラメルの日ですよ」と小さな声でささやきました。

うそだぁ~、きょうロックの日だから、何でも

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町がまるごとシリーズ3

町がまるごとシリーズ3

海に浮かぶある島はひらいた地図の一番左端っこにありました。わたしたちの住んでいる国にくらべたらパンくずほどの小ささで、目をこらしてみるとウエハースのような形をしています。

町をまるごとイカダにしてしまおう!と町長が「町まるごとおでかけ構想3」を発表したのは数年前のこと。浮力の計算がとてもむずかしい。町は家々と丘や池をふくめて「おにぎり10個分」と積算された。

せっせとおにぎりを10個む

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夏土鍋のつかいかた

夏土鍋のつかいかた

先週末までの個展では「夏土鍋のつかいかた」をお客様に紹介してきました。土鍋に盛りつけるお蕎麦、土鍋を直火にかけてつくるプリンなど、こちらでも少しずつ写真を載せている通りです。

夏のキッチンは暑くておっくうになりますが、夏野菜の蒸し料理は絶好のイージークッキング!超シンプルな逸品です。

土鍋に巻き簾を敷きます。巻き簾の下の空間にお水を入れて蓋を閉めて火にかけます。1~2分で少量の水が沸騰するので

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夏土鍋のつかいかた

夏土鍋のつかいかた

季節がめぐり四季をあそべる日本。素材やデザインで衣をかえるすてきな文化がある日本。だけれど、われらコッチョリーノ土鍋は、かさばる生活の道具だからこそ、どうぞ1年中愛しておくれ。

昨夜をもって個展が終了しました。この春2つめの個展。2つめの個展のコンセプトは「一年中つかえる土鍋のご提案」でした。コッチョリーノはあえて春や真夏の季節に土鍋展をします。

コッチョリーノの土鍋は日本やイタリアを旅します

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町がまるごとシリーズ2

町がまるごとシリーズ2

ああ良い香り!なんて、ロマンチックなおにぎり玉をうっとり眺めていたら、ドカンと3発やられました。

紅町がまるごとおにぎり玉にやられたというニュースは全国にすばやく広まり、問い合わせで電話回線はパンクしたほど。ある人は苦みで口の中がひりひりした、ある人は手が真っ黒になったと苦情を訴えます。

一方で紅町に不思議なニュースが流れはじめたのはドカンの3日後。

アイヌの神「コロポックル」が

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Cheers!?

Cheers!?

焼きあがって陶芸窯から出てきたら、小爆発を起こしたような亀裂があった。オレさまの大事なボディにね。アトリエの中のひとが哀しそうな顔をしたので「Cheers!」と威勢よくこたえた。

アトリエの中のひとが笑顔になって「たとえキズがついていてもあなたを愛します」と言いながら、お茶でものんでみましょうとお茶を淹れたら、みるみるうちにテーブルの上にはお茶の湖ができました。オレさまは「Cheers!」と

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