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まいにち土鍋

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「365日の土鍋コッチョリーノ」 蒸す、炊く、煮る、焼く...などの調理法と土鍋サイズを記すだけの質素な日記。レシピは別にしたためているので、いつの日か有効活用できればいいな。
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2022年1月の記事一覧

白菜うどん #まいにち土鍋

夜9時半を過ぎていた。 昆布をはさみで切って土鍋の水へ泳がせる。鶏肉にサッと熱湯をかけ霜降りしてから加え火をつける。ザクザク白菜。ニンジンはペラペラ短冊。ネギを切っている時間が惜しいので、まずは白菜とニンジンを追加する。うどんをほぐして煮る。 醤油、酒、塩、甜菜糖でいつもの味を探す。 野菜の味、肉の味はまいにち変わるのだから、調味と想いは柔軟でありたい。そうそう薄切りにしてあるネギを入れるのも忘れずに。 今夜も遅い夕食だ。 1月30日(日) 煮る「特大土鍋コッチョリーノ」

玄米ネギ炒飯 #まいにち土鍋

目をつむって土鍋の蓋の山を歩いてみて。 ずんずん登ってゆくと、そこに家があって、煙突からおいしい香りが漂ってくる。扉を、いや蓋を開けてみたくなるでしょう。 チャーハンも丸く盛りつける。それは冷めにくくするためだとか、そんなの知らないとか、中華屋で耳にした。まいにちは、おいしい形であれ。 1月29日(土) 炒める「土鍋コッチョリーノ3合サイズ浅」 冷えた玄米/長ネギ薄切り/チーかま細切り/タマゴ/ごま油/塩ニンニク/白ごま ①土鍋にごま油をタラ〜リ、ネギを炒め、良い香りが

キャンベルスープ #まいにち土鍋

ウォーホールに母親がまいにち出していたキャンベル・トマトスープ。彼はそれをシルクスクリーンに写しポップアート(大衆芸術)作品にし、大量生産、大量消費の虚無と空虚を可能性に変えた。 我が家にあったのはキャンベルのクラムチャウダー。缶の中身を皿にうつす。空缶にミルクをなみなみ注ぎ加え、火にかけ温める。ただそれだけなのに。(※スープ皿コッチョリーノ一杯分なら缶の中身もミルクも半量) 遠征先で青い空のなかにある可能性を見つけた。 クラムチャウダーが胃に沁みる。 1月28日(金)

玄米カニ穴ごはん #まいにち土鍋

砂浜でカニがぷーっと海水を出す穴のように、ぐらぐら勢いよく沸騰すると米粒もカニのごとく活きてくる。 現在、IH調理器で土鍋コッチョリーノを使うため、某企業さまの道具でさまざまなトライをしている。炎とのつきあいが長く、目に見えないエネルギーの調整がなかなかむつかしい。米と水量、電力、時間、果てしない組み合わせを可能な限り実験するなか、玄米ごはんにカニ穴が!勢い良く沸騰して米全体に対流が起きた証。 加減と塩梅でまいにち喜びが生まれる。 1月27日(木) 炊く「土鍋コッチョリ

炊き込み鶏ごぼうごはん #まいにち土鍋

まいにち100点ではない。まいにち土鍋料理を載せているけれど、思い通りにならないことも多い。 料理は成功と失敗でできているのではなく、過程を楽しみ、明日に生きるため食べるわけで。あれこれは、あははと笑えればそれでいい。家族はとってもおいしかったと言ったので、驚いた。料理ってそんなものだ。 1月26日(水) 炊く「土鍋コッチョリーノ3合浅」 ごぼう/鶏肉/米/醤油/酒/甘酒 鶏ごぼうごはん ①ごぼうはピーラーでシュッシュとささがき、水にさらしてアク抜き。 ②鶏肉は小さく切

ニンジンラペ #まいにち土鍋

20年ちょっと経過して樹木化した庭のローズマリー。ここ数年どうも威勢に欠けるが、今年も越冬できそうだ。 ニンジンをひたすら千切りする。天然のニンジン色は美しい。まいにちの料理とは、アートを見たり触ったりして心で何か感じるのと似ているように思う。 1月25日(火) 蒸し煮「土鍋コッチョリーノ3合浅」 ニンジン(千葉産)/ニンニク(スペイン産)/ローズマリー(自宅庭)/塩(沖縄)/リンゴ酢 ニンジンラペ ①オリーブ油を敷いた土鍋で千切りニンジン、つぶしたニンニクかけらを炒め

豆乳鍋ラーメン #まいにち土鍋

豆乳鍋の翌日のたのしみは、ごはんを入れるか、うどんを入れるか、はたまたラーメンを入れるか考えること。今回はミニ土鍋コッチョリーノに無印良品のミニラーメンを入れて。 まいにちには、残りものに福という味がある。 1月24日(月) 煮る「ミニ土鍋1合サイズ」 白菜/ニンジン/ネギ/手羽中/豆乳/西京味噌/ミニラーメン(無印良品)

素朴なグラタン #まいにち土鍋

子どものころ、母が茹でてサラダやグラタンにしてくれた国産マカロニ。たいそうオシャレに感じたもので。いまもスーパーで手軽に買えるし、小さめ形状なので料理のハンドリングがしやすい。子どものお弁当にもよく入れた。 スープ皿コッチョリーノに、茹でたマカロニ、焼いたベーコン、ホワイトソース、牛乳すこし加えて火にかけ混ぜ合わせる。シュレッドチーズ上にかけて魚グリルに入れ焦げめつけて完成。ホワイトソースは缶詰でもいい。まいにちに郷愁の味を。 1月23日(日) 焼く「スープ皿コッチョリー

ボルシチ #まいにち土鍋

キーンと寒い日は東欧の旅を思い出す。 頭につもる雪を犬のようにブルブルッと振り落としながら、両手でボルシチのうつわを持って椅子に座った。真っ赤なビーツとギラギラ浮かんだ油のスープでからだを温めた。英語がわからないというおばさんは、ウクライナでもロシアでもなく、ルーマニアのボルシチだと言ってる(ような気がした)。 大変便利なインスタントスープが売っている。 小さなキャベツひと玉をザクザク刻んで茹で、そこにスープを入れるだけであの時にすぐ戻れる。まいにちは、すぐそこに、けれど遠

バターナッツのほうとう #まいにち土鍋

長いことオブジェと化しているひょうたん型のそれは、1ヶ月くらい放っておいても平気で、むしろ追熟されておいしい。 夕食をつくろうと思ったが食材に乏しく、ごはんも炊いていない。ベランダの野菜箱にあった泥つきの太いネギ数本と大きなバターナッツ1個でほうとうを味噌味で煮た。同じカボチャ類でもだいぶあっさり。信玄も驚くだろうけれど。 まいにちは決して妥協でなく追求だ。 1月21日(金) 煮る「土鍋コッチョリーノ特大」 バターナッツ(山梨)/長ネギ(山梨)/カブ(山梨)/ほうとう(

レタス炒飯 #まいにち土鍋

華やかでなくとも、まいにちは隠れた底力で動いている。 ソーセージをジュウと炒めて冷や飯をほぐし塩ニンニクとカレー粉を入れて味と香りをつける。もう少し炒め、火を消して山盛りレタス投入して軽く混ぜる。土鍋の余熱くらいがちょうど良い。 今日の塩ニンニクは酒バージョン。時折、水時計みたいに瓶をひっくり返して塩と刻みニンニク混ぜる。浮遊する刻みニンニクの様子がスノードームみたいで美しい。 1月20日(木) 炒める「土鍋コッチョリーノ3合浅」 白米(茅野産)/ソーセージ/レタス/塩

アボカド鮪サラダ #まいにち土鍋

アボカドを縦半分に切る🥑 クイっとひねってパカッとオープン。 弾みをつけて包丁を種に食い込ませ、そのままクルリと回して種を取る。たいてい種がコロンと逃げるから追いかける。半割れのアボカドを利き手と反対の手で包むように持ち、利き手に持った包丁で皮まで切らぬようギリギリまで甲子に切り目を入れる。皮にそってスプーンでクリクリと中身を取り出し、鮪の角切りと和える。 言葉で伝えることの大切さを、まいにち想っている。料理は伝承だと思うから。 1月19日(水) 和える「土鍋コッチョリ

玄米炊飯 #まいにち土鍋

実は、まいにちのほとんどが玄米食で、白米は月に数回。玄米を秋田の農家から届けてもらって15年ほどになる。 塩をふたつまみくらい入れる。 白米と違いギュッギュと研ぐ。 ひと晩くらい水に浸ける。 自宅での玄米食が減るとカラダの調子が少し狂う。栄養やエネルギーが「つもる」感じと、入って出てゆく「めぐり」のようなものを実感しているからやめられない。 1月18日(火) 炊く「土鍋コッチョリーノ3合炊き」 玄米(秋田産)/水/塩 塩について 玄米に含有するカリウムには苦味がありナ

トマトパスタ #まいにち土鍋

時間を落としたぞ、そんなまいにちオノマトペ料理ばかりで失礼。 グラタン皿コッチョリーノ(フライパン代わり)にインスタントパスタソースを入れて直火でジワジワ温める。リングイネを茹でる。ユラユラ湯気をみることは癒しであるから。茹で上がったら温まったソース入りグラタン皿にザザと投入してひとまぜ。良質パスタだとソースがよくからむ。それだけで充分。庭のセージ、パルミジャーノチーズ粉。そんなのはあればラッキーくらい。 大切なのは、時間を拾ったら、あのお店に食べにいこう!と思うこと。