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まいにち土鍋

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「365日の土鍋コッチョリーノ」 蒸す、炊く、煮る、焼く...などの調理法と土鍋サイズを記すだけの質素な日記。レシピは別にしたためているので、いつの日か有効活用できればいいな。
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2022年5月の記事一覧

時間の余白をみる ごはんを炊きながら #まいにち土鍋

炎が大好きだ。 薪をくべてその炎をみているだけで、時間がうまれる。 ごはんを炊くのが好きだ。 加熱して甘い香りがするのをかぐだけで、時間がうまれる。 どちらもまいにちの時間が倍になったり増えたりするわけではないし、むしろ手数は確実にあるけれど、なにかや誰かを想ったり、内省したり、次の時に期待する時間が生まれる。 朝、IH調理器を窓辺にもってきて、ごはんを炊きながら仕事をする。きょうのスケジュールを確認する目の前で甘い蒸気があがってゆく。 昼、IH調理器を工房にもってき

たわらのおむすび 土鍋に願いを #まいにち土鍋

先日の朝、森にたたずむ観音様に話しかけていたら、ボウっと「白い月」が見えた。寓話みたいなんだけど、そういうことが時々ある。 前置きするが、まったく精神性(信条や信念)はないのに、子どものころから寓話的な日々が多かった。 ちょっと歪んだオーバル型の月で、なにを意味するのだろうね、と友人に話すと「おむすびをつくりましょう、俵型の!」と合意してくれて、さっそく友人宅にある土鍋コッチョリーノで炊飯した。 その日は特別おいしく炊けたので、これは人間たちもおむすび持って山にのぼりま

ドクダミいっぱいの土鍋 #まいにち土鍋

今年の庭もドクダミがよい感じに咲いた。 ドクダミは漢方薬の世界ではあまり使われず、あくまでも民間伝承の薬であると聞く。 味が好きなので、乾かしてお茶にすれば、それでいいのだ。親友のお墓前りに行くときに必ず煮出してポットに入れて持ってゆくのも恒例だ。 梅雨前のしごと 独自なやり方だと思うが、毎年こうしているので書いておこう。根っこをバケツの中でジャバジャバ洗い、全体を一度ジャブンと水に潜らせ、長さ別に選別してたっぷりな水に一晩つけておく。そうすると、シャキンと茎がイキイキ

生姜の炊き込みごはん #まいにち土鍋

暑かったり雨が降って肌寒かったり。 体温調節に心くばりたいお天気が続いている。 着るべき洋服もなにがなにやら。 先日、漢方の合宿参加について少し触れたが、ノートが一冊なくなるくらい講義で書き込んだ内容を復習する時間がほしいなと悶々としている日々。先人たちの知恵がうごめく東洋医学の学びは深い。野草が茂る自然界も広い。ゆえに、この勉強、一生つづけても終わらないだろう。 先日の合宿では、乾姜(しょうがを蒸して干したもの)と他生薬を配合したお茶を飲んだ。雨で冷える日であったが寒さ

0.5合炊けるミニミニ土鍋 #まいにち土鍋

「ぜひともフィードバックをお願いします!」 声を聞かせていただきたく、お願いごとから始めてしまったこと許して欲しい。 ご予約いただいた「IH炭かまど®︎ Cocciorino Edition」本日より順に発送がはじまる。プライバシーの関係で、オーシンさんに届いたご予約の詳細をコッチョリーノは知らない。そんなこともあってか、こちらまでドキドキ胸が高鳴っている。 もちろん届いてからも不明な点などあったら、「一工さん(中の人)」にマシュマロを投げるか、株式会社オーシンさんにご

コッチョリーノを支えてくれる人たち 工場見学④

工場見学④からのつづき 1. コッチョリーノマークが生まれる瞬間 さて「IH炭かまど®︎」の成形工程を見学した後は、有田焼き本体①(上記図参照)にコッチョリーノマークを刻印する作業部屋へ。今回、期間中お申し込みの製品には、唯一無二、コッチョリーノ手書きのマークを刻印していただく。 上のデータ化したコッチョリーノマークをプリンターに連動させて、レーザー照射する。みなさまのご予約くださった製品に、ひとつひとつ入れてゆく。とても丁寧で手のかかる作業だが、快諾くださったオーシン

コッチョリーノを支えてくれる人たち 工場見学③#まいにち土鍋

IH炭かまど®︎ COCCIORINO Edition ご注文しめきりまであと7日! →詳細・ご予約はオーシンショップから 1. 汁物の温めや蒸らしなど余熱の支え・簡単炊飯 土鍋コッチョリーノがIHで使える!という驚き以外に、さらには安全性、他にもいくつかあることが半年以上まいにちの実験を重ねることでわかったのだ。 土鍋の蓄熱性に加え、部品のひとつである炭板(④下図参照)にも蓄熱されるため、2倍の力で余熱調理が可能。スイッチOFFにしても保温力抜群だし、じっくり温度

同じ釜の飯 はがまで炊飯と味噌汁 #まいにち土鍋

合宿のためまいにち土鍋の記事の更新ままならず。 かまどでは米と味噌汁が完成。野生の三つ葉をふんだんに入れる。他は持ち寄り。地元の無農薬農家の参加者からは、米、あずき、ごまなど、丸ごと手作りおはぎ。米の甘さとあずきの甘さの違いが合わさったときの新しい甘味。ゴマ粒を噛むと出てくる油分の甘さと米の甘さ。絶品であった。コッチョリーノはヨモギのグリーンカレー。 かまどの火をおこし、羽釜でお米を炊く。現在、火のない世界(IH調理家電)で土鍋コッチョリーノが使える環境をご紹介しているか

薬草合宿 #まいにち土鍋

出張と泊まり込み合宿がつづき、なかなか記事が書けない。本格式の薬草講座2日目。1日目は朝から漢方の思想や薬草茶や軟膏の座学。同じ釜の飯を共にした朋輩と夜の講義後、古民家にて寝袋でぐっすり眠る。2日目はフィールドワーク。先生と野草を摘んだ。 ものづくり、料理、カラダのこと、原点をもう一度丁寧に見つめ直したいと思って一年コースで学んでいる。何年も何年もかかる道。 ーたびたび原点に戻ることが必要だ。 土鍋をつくる、土瓶をつくるには。 火を使う、電気をつかうには。 あらためて本

ごはんが炊ければそれだけで #まいにち土鍋

とある山のふもとで漢方講座に参加しているため、古民家に宿泊している。ショートショートまいにち土鍋。 かまどで米を炊いている。残ったお米でおむすびを。煎じたお茶を飲む。IH料理は、炎を知ってこそ。どちらもありがたいことを学びに来たようにも思う。 雑草、野草、薬草の違いを、気持ちだけのことばでなく漢方の定義ではどうなるのか先生の尋ねる。決しておしゃれな学びではなく、人の奥に入り込んでいく。草も同じ。根っこの奥に入り込んでゆく。 5月21日(土)

IHでフライパンがふれなくてもそもそもふれない土鍋で炒飯 #まいにち土鍋

土鍋で炊いたごはんが残ったら冷蔵庫に入れる。食品がいたみやすい季節になったのでまいにちの食品保存にご注意を。 冷や飯といわれるものはパラパラしているので、炒飯にもってこいだ。土鍋に油をひいて土鍋と油が温まらないうちに冷や飯を入れる。 ジリジリいう間に卵を溶いて、土鍋が温まってきたなという頃に、土鍋の冷や飯に溶き卵を和え炒める。ジリジリしてきたらもうかき混ぜない。底の面が焦げる手間で混ぜて、またしばし待つ。あと一回くらい繰り返したら、全体をほぐして、ラストもじっと待つ。

土鍋コッチョリーノと工場見学③ #まいにち土鍋

今日は、東大阪の株式会社オーシンさんを再訪。 ただいま帰路の新幹線でホットなレポート第一弾を書いている。つづきはまたこんど。 5月3日より大勢のかたがご予約くださった発送前の「IH炭かまど®︎」製品状況の見学に。レーザー刻印の様子なども見せていただいた。みなさまのお手元に届く製品に「ありがとう」を注入してきたのでお楽しみに。 土鍋コッチョリーノという作品もプロダクトも、「もの」というものは、人や動物と同じで、生まれて寿命をむかえる。一生おわらないというものはないのだろう。

焼きホワイトアスパラガス #まいにち土鍋

魚グリルで焼こう 北海道のアスパラ、生でかじってみたらとっても甘い。北海道の空気感と、贈ってくださったMさんの気持ちまるごと、全部のみこみたいくらい嬉しい。旨味も外に逃したくないから、コンロについている魚グリルで焼くことにした。 魚グリルの中で、アスパラから出た玉のような汗が滲み出てくる。水分が少し抜け表面がカリッとして、いい焼き色。穂先に色がつきはじめたら、先の部分だけアルミホイルをかぶせて、茎部分にはもう少し焦げ目をつける。素焼きした野菜は、干した野菜のように旨味が凝

土鍋でつくるカップラーメンをおとなしくアートな鍋つかみの上に #まいにち土鍋

土鍋でつくるカップラーメン インスタントラーメンといっても、鍋で煮るタイプでなくカップラーメンのほう。「ニュータッチ 凄麺 信州味噌󠄀ラーメン」という名前だけあって、合成樹脂カップを土鍋に変えるだけで、ごちそう感の凄み出るから凄い。 信州特産の高菜としめじがたっぷり。ミニミニ肉団子もかわいい。スープはとんこつベースに信州味噌。八幡屋礒五郎の七味唐辛子も別袋でついてくる。いただきます、ごちそうさまと手を合わせたくなるようなお味だった。 おとなしくアートな鍋つかみ Jui