マガジンのカバー画像

まいにち土鍋

246
「365日の土鍋コッチョリーノ」 蒸す、炊く、煮る、焼く...などの調理法と土鍋サイズを記すだけの質素な日記。レシピは別にしたためているので、いつの日か有効活用できればいいな。
運営しているクリエイター

#フードエッセイ

土鍋コッチョリーノ炎のない世界へようこそ5日3日10:00より受注開始いたします。 #まいにち土鍋

IH炭かまど COCCIORINO Edition発売開始2022年5月3日~5月31日 ※描き下ろしコッチョリーノマーク入り (5月27日から順次発送) 受注販売・詳細は株式会社オーシンのコラムにて 炎を愛するコッチョリーノはIH不要派だった。 それが、近年、身内に起こった高齢者の自炊問題、高層住宅での防災対策などについて知見を深める中で、IHは新たな調理器として否定できないものとなったわけで。 土と水から形づくられ、高温から生まれるうつわ。 薪、ガス、電気など地

炊いたごはんにそのまま乗せてソイミートそぼろ丼 #まいにち土鍋

最近、スーパーでソイミートがトレイ販売されている。いつもはドライを常備して水で戻して使っていた。ドライは保存が利くのでお肉的な食材ないぞ!という時に便利だったけれど、だからといってお肉の代用品でなく、あくまでも「乾物食材」的な要素が強かった。 「牛・豚・鶏・大豆」 それが、お肉コーナーで、お肉と同じトレイに乗って(エコロジーな視点からのトレイ販売については要検討だが)売られていると、くるりと意識が変わった。生鮮肉コーナー「牛・豚・鶏」に「大豆」というアイテムが増えたような

土鍋焼きビビンパ風ごはん チリチリ加熱 #まいにち土鍋

山梨の農家から送ってもらったわらび塩漬け200gを一晩浸水させてアク抜き。水を切り、食べやすい大きさに切ったらゴマ油でサッと炒める。(あれば細切りにんじんも一緒に)柔らかくなったら、酒大さじ4、醤油大さじ1.5、おろしニンニクひとかけ、豆板醤大さじ1を入れて水気がなくなるまで煮る。最後に白ゴマをパラパラ。 土鍋ごはんに和えながらチリチリ加熱する。 土鍋コッチョリーノ革命 IH調理器とのコラボ準備も、チリチリと進んでいる。Twitterに投げかけたアンケートも定量的な傾向

蒸しリンゴも火のない世界で挑んだ一品 #まいにち土鍋

冬の日に何度か投稿した蒸しリンゴ。 こちらも実は「IHで土鍋が使える調理器具+土鍋コッチョリーノ」で挑んだものだった。 IHの上に有田焼の輪っかと黒いプレートのような道具を置くだけ。シンプルで質の高い材質がわたしを唸らせた。コッチョリーノはそのまま。土鍋作品として一段立派な舞台に上がったような。ひとつ返事で「試供させてください!」と頼んだ。 土鍋コッチョリーノを静かにコトコト蒸す。仕事をしながら目の前のIH調理器具の上でリンゴを蒸す。 リンゴの甘い香りとシナモンのエキゾチ

夜な夜なプリンと土鍋コッチョリーノ新しい世界へ!東大阪の企業とのコラボレーション企画商品ご予約開始までお見逃しなく! #まいにち土鍋

ご予約開始近し! 来たる5月3日(予定)ご予約開始となるコラボ企画「IHで土鍋が使える調理器具+土鍋コッチョリーノ」について少しずつ紹介しようと思う。 お手持ちの土鍋コッチョリーノやミニ土鍋、スープカップやグラタン皿など、とにかく既存の耐熱コッチョリーノ作品が、その道具をプラスすればIH調理器具で使えるようになるのだ。限定期間(5月3日〜31日まで)にご予約いただくと、コッチョリーノ特別仕様にしてくれるという嬉しい企画。 12月末から試供と実験を重ね、満を持してご紹介が

手づくりピクルスと海のむこうの揚げたポテトへの想い #まいにち土鍋

本日も、個展明けの「道」は大渋滞で、ここ数日はまいにちてんてこ舞っている。このようにちょっと疲れた状態のとき、なぜだか揚げたポテト(ちなみにフライドポテトは和製英語)が食べたくなるのだ。友人Mさんが手づくりしたピクルスをミニ土鍋コッチョリーノに盛りつけ冷蔵庫で冷んやりさせておく。ポテトにピクルスを添えて、ちょっと流れ出るピクルスのお酢にチョンチョンつけていただくのだ。 揚げたポテトをちょっと酢で湿らせる感じが好き イギリスやアイルランドの「フィッシュ&チップス」も、ピュイ

夜な夜な土鍋プリンと達成感は鉛のごとく #まいにち土鍋

個展終了の翌朝は、達成感がひとかたまりになって、まるで鉛をのみこんだような重力を感じる。達成感というものは風で飛ぶようなものではないし、まいにち働いてくれている胃酸で溶かすものでもない。 そんな、いつくしきカラダは都内をぐんぐん離れて進んだ。森のギャラリーの企画展、打ち合わせ、鉛はパワーの変わってよい日が過ごせた。 夜な夜なプリン 未来有望な会議もした。 数ヶ月前から告知しているIH調理器具+土鍋コッチョリーノ企画の発表にむけて。 トンボのように帰ってきて、夜な夜なプ

今週2度目タケノコ玄米ごはんと展覧会 #まいにち土鍋

みなさまのおかげで、250ほどの作品は数個のみ。陶のオーナメントなど小物を飾るなどして展は最終日に向けて進む。ありがとうございます。 展覧会も後半になると、まいにち朝の通勤で既にバッテリー半分になってしまう。ギャラリーオーナーは、そんな私のバッテリーまでをマネージメントしてくださる。 道はなかった 22年前の帰国後、日本には敷かれた道はなかった。縁故もなく、ただ作品をつくってお誘いを受けた展覧会に作品を出していたわけで、そこから少しずつ道ができていった。この22年間、作

芹のペンネと道草 #まいにち土鍋

お客さまに芹をいただいた。 展覧会中はまいにち帰宅したとたんギリギリだったバッテリーが切れる。ワイルドな芹のなかに鼻を突っ込んで目をつむる。春の里山にはやく行きたいな。 展覧会「道」のなかの道草 お客さまの会話でも道草する。 この道はとても長いから。 作品の話だけでなくお客さまが「なぜここにいらっしゃってくださったのか」をうかがうこと。お客さまの道草ぶりがとても楽しいから。ブログやSNSというのは、静かに応援くださっているかたがたくさんいることをいつも展覧会で再確認する

タケノコ玄米ごはん「うつわはなんのためにある」 #まいにち土鍋

個展のためスーパーハードなまいにちを過ごしている。朝も夜も盛りだくさんで、料理の「りょ」の字も出ない毎日だけれど、とても幸せな時間を過ごしている。なぜなら、一日中お客様とうつわの話をしているからだ。 うつわをつくる時、どんな料理を入れようか考える反面で、あらゆる理由で「料理できない」「食べられない」という状況も、想っている。 小さな手の我が子に与えるお茶碗が欲しくてつくったごはん茶碗だが、食が細くなられたご高齢の方々にも喜ばれていることを知った。胃のほとんどを除去した友人

タンポポのヨーグルトソースと個展の準備 #まいにち土鍋

タンポポのヨーグルトソース プレーンヨーグルト大さじ5くらいに、オリーブオイル大さじ1くらいをツツーッとかけて小さな泡立て器でかき混ぜる。個人的にはオイル多めが好き。 タンポポの花びらを散らして和え、塩と胡椒はお好みで。蒸したり茹でたりしたブロッコリーにかけたりすると春らしい一品に。 メルヘンだからタンポポを入れると思うなかれ。日本でも古くから薬草として使われてきたし、漢方の世界では生薬名を蒲公英という。イタリア人やフランス人の友だちも、サラダやサンドイッチの具として食べ

よもぎごはんと草むしり #まいにち土鍋

庭いっぱいのよもぎが薫る朝。 草むしりが楽しい季節。 東京の野草 庭のよもぎと桑は、15年ほど前、近所の小川から10センチくらいの茎と根を引っこ抜いて挿木したもので、桑の葉は、子どもが飼っていたお蚕さまの安全な野草として。桑の木は大木となり、この10年は甘い実が鈴なりで野鳥の安全な実になる。 よもぎは、人間の安全な野草として。よもぎは、放っておいてもこぼれ種で自家繁茂する。 草むしりと東京 朝、草むしりをしながら聞こえてくる自然音と生活音がとても愉快だ。 近ごろ里

だからシナモンロールを魚グリルで温める #まいにち土鍋

前の日に、PASCOのシナモンロールを買っておいたので、朝起きるのが楽しみだった。子どもじゃないのに、案外こういうことにウキウキする。人気店の食パンでもなく、炊き立てのごはんでもない。手づくりでもなんでもない。そんなものだ、ウキウキというのは 展覧会に出す作品に金継ぎをしながら、約束のない明日を考える。明日は、あすかもしれないし、1年後であり10年後かもしれない。あの曲を聴きながらあの本を絶対に読むんだとか、あの山を歩きながら食べるおむすびの具は何がいいかなとか、どんなうつ