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まいにち土鍋

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「365日の土鍋コッチョリーノ」 蒸す、炊く、煮る、焼く...などの調理法と土鍋サイズを記すだけの質素な日記。レシピは別にしたためているので、いつの日か有効活用できればいいな。
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#野草

上半期おまけ記事No.1 「ゲストハウスから森の野草と土鍋が待っている場所へ」 #まいにち土鍋

ゲストハウスから森の野草と土鍋が待っている場所へ ある日、森の中で野草パーティーが開かれた 天気予報は曇りや雨マークだったけれど、近くの山々がそれをさえぎった。所用もあったので前入りしてゲストハウスに素泊まりする。背中には大きな登山用のザック。天気予報が雨マークだったこと、6月初旬は寒暖の差もあるので、レインウェア、野草摘み用の長靴やら長袖、花切りバサミ、そして野草料理の試食会でつかう食器、ゲストハウス泊まりなのでバスタオルやら洗面道具、水筒も入っている。わりとパンパンだ。

「ヨモギのグリーンカレー」 夢をもうひとつ叶えるための小さな一歩 #まいにち土鍋

想いを叶えるために 両親ともに東京に生まれて育ったため、ふるさとはなく。新興住宅地で育ったわたしは、幸いまだ残っていた草むらや田んぼ、牧場のにおいを嗅ぐのが好きだった。 青春期は、椎名一枝さんの「自転車いっぱい花かごにして」という本が好きでなんども読んだ。野草の話を聞いてみたいとファンレターを書いた記憶もある。 幼少期から、もっともっと野草にふれたいと想いを抱いていた。 ちいさな憧れを、現実に近づける機会がようやくやってきた。新しいことを始めるのに、まだまだ遅くない。

酢味噌にて野カンゾウのサラダと動物会議 #まいにち土鍋

野カンゾウのサラダ 昨日のスープには野カンゾウの茎をパラパラと。茎はシャキシャキした食感と噛むとにじむ甘さがおいしいので、加熱せずに熱いスープにふやけるくらいがちょうどいい。 さて、茎より上の葉の部分。 こちらはよく洗ってザワっと土鍋に盛りつけただけ。山菜特有の苦味がないので生食で、酢味噌をつくって和えるだけ。「料理してがんばったぞ」というまいにちより、もっともっと野生味を記憶する人間になりたいと思っている。せっかく生きるこの地の生命力を感じたい。 言葉だけでは変わら

ジャガイモの雪どけスープと野カンゾウのトッピング #まいにち土鍋

野カンゾウ。雪どけの里山に現れた山菜。夏になると山野や小川沿いにオレンジ色の花が咲く。とある道の駅で雪どけ後に現れた新芽を分けて売ってくださっていたので、今年の春はなにをつくろうと、腕をめくった。 山菜の中では珍しく灰汁がない種なので、生でいただくことに。ただ野草や山菜は軽んじてはいけない。きれいな葉なので心配無用だろうが、蛭がいないか注意してねと昔どこかで聞いた記憶が耳に残っているので、付け根の白い茎を切って、重なる葉部分をよく洗い流す。その白い茎は特に甘くて美味しいので