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まいにち土鍋

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「365日の土鍋コッチョリーノ」 蒸す、炊く、煮る、焼く...などの調理法と土鍋サイズを記すだけの質素な日記。レシピは別にしたためているので、いつの日か有効活用できればいいな。
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#コッチョリーノ

セルフサンドイッチ #まいにち土鍋

家を離れた我が子がお昼に立ち寄るというので、なにも食材がないけれど、なにか一緒に食べたいなあと思って。相変わらず、もうれつな片付けでぼろぼろだけれど、タマゴはあるぞ、タマゴなら割れるぞ。 水からタマゴを入れて13-15分くらい茹でる。 火を消したら湯をこぼし卵をゆらして鍋に当てて少し殻をわる。冷水を流してタマゴを冷やす。(殻の内側の薄皮が剥きやすい) 黄身と白身にわける。白身をみじんぎり、黄身はボウルの中でほぐす。ここからがコッチョリーノのオリジナル。ヨーグルトを入れて、

そうそう窯の解体日にお赤飯を炊いた #まいにち土鍋

過日、窯を解体した日の朝、お赤飯を炊いた。もち米とうるち米を半々にして。炊き上がったら、たくさんのおむすびをにぎって振る舞った。 もちろんあれからまいにち炊飯は土鍋+IH炭かまど®︎を使用している。お米の種類によって、水加減や火加減は変わるけれど、いまのところ我が家が落ち着いているのは以下の通り。お赤飯のときも同じ水加減、同じ分数で炊いてみた。ちょっとべちょっとしたかな?くらいで許容範囲。 ※炊飯前、米研ぎして浸水30〜60分。 ※一度水を捨てて新たに以下の分量で炊飯開始

窯のさよなら。 #まいにち土鍋

その姿は残すなよな 窯の記録最初のページ。 台風で一日延期され、まさしく私の誕生日に窯は設置された。 コッチョリーノ移転にむけて、今を「さよなら」しないといけないことがたくさんある。これを決めた1年くらい前から、感傷的になることは捨ててゆくよう心に誓ったはずだったが、きょうはさすがに、ギュッと手を結んだ。解体中の写真は撮れなかった。「切り刻まれたその姿は残すなよな」と、窯の声が聞こえたのだ。 作業は8:30から始まった。硬い鎧をはがす前に、どうやら内側のレンガを、地響き

土鍋ラーメンチャーシューはいらない サボテンとの別れに想う #まいにち土鍋

中華三昧 北京風香塩をつくる。 土鍋に専用の汁を入れ、麺が茹で上がるのを待つ間に、トッピングになる食材を探る。タマネギ細めのくし切り、ニンジンは短冊切りにして炒める。コーンも炒めて隠し味に醤油を垂らす。あくまでも香塩の風味を消さないように。 「チャーシューもナルトもいらない」(矢野明子風に)って言ってたわよねって思ったけれど、「ネギは山盛りいれてね」ということで、冷蔵庫からネギを取り出してザクザク刻んだ。 土鍋でラーメンすると冷めにくい。 仕事関係の片付けと梱包が8割く

冷凍スープはミニミニ土鍋にぴったりサイズ #まいにち土鍋

家の階段を昇降し、重い荷物をうんしょと運び、おまけにきょうは「さようならの庭の木」のひとつである思い出深い桑の木の根っこを掘り出した。(漢方薬のために本来は冬に掘るのだが間に合わないので夏の根っこで試してみる) どのくらい「てんてこの舞」が上手になったかというと、記憶なく瞬間的に床に仰向けで眠ってしまうほど。 荷造りでも断捨離でもない。 生活いっさいがっさいの革命を起こしている感じなのだ。 何リットルの汗をかいたろう。 陶芸仕事をするなかで、いつものことだったから人より

最終便に想う 増富きゅうりのヨーグルトサラダ #まいにち土鍋

20年弱、毎月2回配達してもらった「野菜ボックス」の最終便がきた。胸がぐっと熱くなる。 畑山農場との出会いは、ある画家のかたからの紹介だった。イタリア修行から帰国してコッチョリーノが道なき道を歩き始めたときのこと。92年から99年まで日本の陶芸界を留守にしていたので、帰国後どこに向かって歩いたら良いのかもわからなかった。 人形町の老舗画廊でのグループ展で、コッチョリーノの前で足を止め、たいそう丁寧に作品を観てくださった。それだけでも嬉しいのに、たくさんの作品をご購入くださ

はじめごとラッシュ 買ってきた冷やし中華でもしあわせです #まいにち土鍋

うつわと生活 コッチョリーノ作品をお楽しみくださっているお客様に、親のことに続き、我が家のご散会なんて関係ないし、プライベートをさらけるのもどうだかなぁと悩んだ末だが、自分の日記なのでリミットを設けながら綴ることにしよう。 昨日は、わたしと家人が、地方の仮住まいの荷物でごった返したなかで過ごしたことを書いた。引っ越しトラックでの荷運び本番はもう少し先なので、その住処にもちろん布団はない。ああ、登山する家族でよかったなあと思うのは、そういうときに寝袋や銀マットが各人分あると

オールインワンたこ飯がとまらない #まいにち土鍋

重量あげチャンピョンになれるか!というような、発汗王者になれるか!というようなまいにちを過ごしているが、なんせ人生で食欲不振というものに至ったことがない。 冷凍庫のものもそろそろ消費していかねばならない。 札幌市中央市場から!という「たこ親爺 お墨つき」という駄洒落ダブルネームのタコの煮付けの冷凍が見つかった。土鍋でおいしいごはんを炊いて、そこに解凍して薄切りにしたタコと煮汁も入れて、ふんわり和えた。庭にありあまっているシソを刻み入れ、ちょんとわさびを添えて。 土鍋炊飯

キュウリともやしの黒酢和え #まいにち土鍋

工房を片付けていたら、見本として使っていた埃まみれの土鍋VIVA!(おとぼけだけど元気な顔がいっぱい描いてある)シリーズが見つかったというより、発掘された。その土鍋は、ふちのところに大きな亀裂があり、窯で焼く前までは、土鍋人生うまく行くだろうとウヒョヒョだった子。窯から出てきたら予想外の結果で、個展デビューできなかった子。残念で胸がキュンとして切なかったこと忘れない。 こういうこと、人間にも大いにある。 いつだってうまくいくわけでない。なんなら、いつだって、うまくいかない

即席土鍋チリビーンズ ありあまる富がないからがんばるのよね #まいにち土鍋

ぐへぇ、帰ったらすぐにバタンキューだよなと電車のなかで思うのだが、これが不思議なもので、家に帰ってくるとホッとして「おなかすいた、まだ寝ない」となる。あれして、これして、よく召し上がる家族がいると、外食するよりつくるか!となる。ありあまる富がないからがんばるのよね。 即席チリビーンズ ニンニクと玉ねぎみじん切りにして炒めたら、缶トマト(ホールトマトのほうが味が自然に近い気がするので好き)を加えて煮る。常備調味料「Taco スパイスミックス」や「チリパウダー」などあれば味調

ペストのサラダ 静かな凪のような道を想像している #まいにち土鍋

世の中の矛盾が自己にも入り込まざるを得ないその葛藤を鎮めている。 冒険のごとく険しい我が道だけが道ではないんだよな。沢山の道が並行して走っているのが世の中。すり合わせるのも世の中。自己決定できない母の道を代わりに選択する身として、鳥のように飛び俯瞰して人の道を探すくせがついた。その能力を磨くには、もっともっとシンプルに光と影が感じられる生き方が必要だと思う。 さて、最後にシンプルな料理を一品。 アボカドを賽の目に切って、ジャガイモを一口大に切って、プチトマトを半分に切っ

五平餅風トウモロコシごはん焼き #まいにち土鍋

時にはおこわ(もち米)を土鍋で炊くのもなかなか良くて。もち米とうるち米を半々、またはゆめぴりか米などもちもち度が高いお米で「トウモロコシごはん」を炊くのもおいしい。満足するぶんだけ炊き立てを召し上がったら、残ったごはんは木べらでつぶす。 もちっりしたごはんを、丸めて平らにしたら、フライパンで少しお焦げがつくまで焼く。じゅわっとお醤油と、甘辛いお味噌をぬって、ひっくり返す。トウモロコシの粒もカリッとなってクセになる。食品がいたみやすいときの策としても、安心なちいさなごちそう。

IH炭かまど®︎に平皿コッチョリーノ乗せて山ちゃん焼いてみた #土鍋コッチョリーノ

出張先から帰ってきた青年が、世界の山ちゃんの手羽先をいっぱい買ってきてくれた。山ちゃんの手羽先は冷たくても食べられるが、じゅうっと焼くとふんわりさが戻ってきて、やっぱり熱々はおいしい。 ああ、おいしかったの後、実は….。 6月11日(土) 焼く「耐熱の皿コッチョリーノ」 まえがきでもあとがきでもないくらい短い日記コッチョリーノ

コッチョリーノを支えてくれる人たち 工場見学④

工場見学④からのつづき 1. コッチョリーノマークが生まれる瞬間 さて「IH炭かまど®︎」の成形工程を見学した後は、有田焼き本体①(上記図参照)にコッチョリーノマークを刻印する作業部屋へ。今回、期間中お申し込みの製品には、唯一無二、コッチョリーノ手書きのマークを刻印していただく。 上のデータ化したコッチョリーノマークをプリンターに連動させて、レーザー照射する。みなさまのご予約くださった製品に、ひとつひとつ入れてゆく。とても丁寧で手のかかる作業だが、快諾くださったオーシン