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まいにち土鍋

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「365日の土鍋コッチョリーノ」 蒸す、炊く、煮る、焼く...などの調理法と土鍋サイズを記すだけの質素な日記。レシピは別にしたためているので、いつの日か有効活用できればいいな。
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#土鍋ごはん

そうそう窯の解体日にお赤飯を炊いた #まいにち土鍋

過日、窯を解体した日の朝、お赤飯を炊いた。もち米とうるち米を半々にして。炊き上がったら、たくさんのおむすびをにぎって振る舞った。 もちろんあれからまいにち炊飯は土鍋+IH炭かまど®︎を使用している。お米の種類によって、水加減や火加減は変わるけれど、いまのところ我が家が落ち着いているのは以下の通り。お赤飯のときも同じ水加減、同じ分数で炊いてみた。ちょっとべちょっとしたかな?くらいで許容範囲。 ※炊飯前、米研ぎして浸水30〜60分。 ※一度水を捨てて新たに以下の分量で炊飯開始

サラダごはん 弟子時代に習得したもの #まいにち土鍋

さあ、このところのご挨拶は「てんてこ舞い」のレベルから。 工房の片付けは、数回目の産業廃棄物の処理を終え、次は大イベントである窯の解体が今月末。それまでに思い切って作品サンプルや制作途中のものは捨てたが、窯の試作(いつの日か訪れるだろう)を鑑みて、まだ焼いていない土鍋やグラタン皿を丁寧に包んでいくつもの通い箱に入れ、静かにクルマで運ぶ。これまた汗だくだ。 持ち寄りやパーティーに便利 人を招いて食事をしたり、展覧会のオープニングパーティーに出す軽い食事をつくる手伝いも弟子

ハコベと内藤とうがらしのごはん #まいにち土鍋

庭のハーブが育っているそのあいだに、身を潜めるように、春の七草でもあるハコベがまだ咲いていた。こんなに急に夏がきてしまうと、庭の春がいってしまうのをとめたいような、そんな気持ちになり、ハコベすら愛おしくてたまらない。 🌱  🌱  🌱 繊細な植物なので、ていねいに抜き、やさしく水洗いする。沸騰したお湯に洗ったハコベを入れてさっと湯がき、水にとったら冷水で色どめする。水気をよく絞り、硬い茎をのぞき、柔らかい茎や葉をすべてみじん切りにする。 土鍋で炊き上がったごはんに、塩を少

土鍋ごはんでルーコラおにぎり #まいにち土鍋

ルーコラよ、どう生きたいか 庭のルーコラは、やわらかい葉の幼児期から成人期に入っている。花を咲かせて生育を競い合い、なかには花盛りをおえて、実をつけているものもいる。花を咲かせたらおいしい葉が伸びないと言われているが、この暑さだと、やわな葉っぱもぐったりするだろうから、ぐいぐい伸ばし放題にさせている。彼らが生き生きしているように見えるからだ。植物と対話すると、どう生きたいか、生きる決着みたいなことも話してくれるのだから、おもしろい。 まいにちの暑さに負けず、好きなように生

夏至のトウモロコシごはんと決心と #まいにち土鍋

まいにちに、どうもありがとう ここ数日。ドキドキするくらいパワー強いなあ、直感力がはたらくというか、いけいけと背中をだれかにドンと叩かれている感じがするのだけれど、どなたかしら。そのおかげで落ち込むような状況でも、それ以上の出会いや思考が降ってくるので、どうもありがとう。 夏至のちからに、どうもありがとう 突然だけれど。実は、今まで、工房やキッチンの取材をいっさいお断りしてきた(ギャラリーの展示風景でのインタビューだけはお受けしてきた)。未熟な作家の背景なんてお見せでき

毎年恒例!土鍋トウモロコシごはん #まいにち土鍋

夏はどこに隠れているか。 少し前になるけれど、おいしそうなトウモロコシを見つけたので、さっそく恒例の炊き込みごはんを。先日、散歩で見つけた近所の畑のトウモロコシが食べごろになるのは、もう少し先かな。人間たちだけでなく、もう少しおひさまが照るのを待っている表情だった。 去年コッチョリーノの動画をご参照していただけたら!動画と変わったのは炊きかた。この半年はIH炊飯に変えて、スイッチオンにしたら火加減の調整なしで放置するだけの革命的簡単炊飯に変わった!(炎の炊飯も動画の頃より

土鍋と木しゃもじ #まいにち土鍋

すてきな木のおしゃもじを見つけるとコレクションしたくなる。彫刻家である木下輝男氏のケヤキしゃもじ。たしかスプーンという大きな括りで展示販売されていたのだけれど、コッチョリーノのつまみにちょうどいいなと思って。 多種にわたる木の素材を使ったスプーンが並び、色や感触が全て違う。ガシッと掬うので、耐久性があって少し重量感があるものを選ぶ。 このところ、イレギュラーな日々はつづき、なかな料理の更新はできないが、まいにち土鍋ごはんだけは炊いている。ちなみに最近のお気に入りは、餅米炊

時間の余白をみる ごはんを炊きながら #まいにち土鍋

炎が大好きだ。 薪をくべてその炎をみているだけで、時間がうまれる。 ごはんを炊くのが好きだ。 加熱して甘い香りがするのをかぐだけで、時間がうまれる。 どちらもまいにちの時間が倍になったり増えたりするわけではないし、むしろ手数は確実にあるけれど、なにかや誰かを想ったり、内省したり、次の時に期待する時間が生まれる。 朝、IH調理器を窓辺にもってきて、ごはんを炊きながら仕事をする。きょうのスケジュールを確認する目の前で甘い蒸気があがってゆく。 昼、IH調理器を工房にもってき

たわらのおむすび 土鍋に願いを #まいにち土鍋

先日の朝、森にたたずむ観音様に話しかけていたら、ボウっと「白い月」が見えた。寓話みたいなんだけど、そういうことが時々ある。 前置きするが、まったく精神性(信条や信念)はないのに、子どものころから寓話的な日々が多かった。 ちょっと歪んだオーバル型の月で、なにを意味するのだろうね、と友人に話すと「おむすびをつくりましょう、俵型の!」と合意してくれて、さっそく友人宅にある土鍋コッチョリーノで炊飯した。 その日は特別おいしく炊けたので、これは人間たちもおむすび持って山にのぼりま

今週2度目タケノコ玄米ごはんと展覧会 #まいにち土鍋

みなさまのおかげで、250ほどの作品は数個のみ。陶のオーナメントなど小物を飾るなどして展は最終日に向けて進む。ありがとうございます。 展覧会も後半になると、まいにち朝の通勤で既にバッテリー半分になってしまう。ギャラリーオーナーは、そんな私のバッテリーまでをマネージメントしてくださる。 道はなかった 22年前の帰国後、日本には敷かれた道はなかった。縁故もなく、ただ作品をつくってお誘いを受けた展覧会に作品を出していたわけで、そこから少しずつ道ができていった。この22年間、作

よもぎごはんと草むしり #まいにち土鍋

庭いっぱいのよもぎが薫る朝。 草むしりが楽しい季節。 東京の野草 庭のよもぎと桑は、15年ほど前、近所の小川から10センチくらいの茎と根を引っこ抜いて挿木したもので、桑の葉は、子どもが飼っていたお蚕さまの安全な野草として。桑の木は大木となり、この10年は甘い実が鈴なりで野鳥の安全な実になる。 よもぎは、人間の安全な野草として。よもぎは、放っておいてもこぼれ種で自家繁茂する。 草むしりと東京 朝、草むしりをしながら聞こえてくる自然音と生活音がとても愉快だ。 近ごろ里

牡蠣ごはんと喝采 #まいにち土鍋

喝采 丁寧に牡蠣の下ごしらえをして炊いた牡蠣ごはん。料理ができあがった瞬間や、いただきますの前に、思わず拍手喝采(心のなかで小さくパチパチでもいい)することがある。ひとりでつくって食べる時、家族や友人がいる時、それは関係ない。 誰かに拍手されたいのではない。喜ばれるからつくるのではない。自らに喝采を博す。料理も、陶芸の仕事も似ていて、まいにちだれかに期待していたら続かない。食材を、素材を味方につけるのだ。 土鍋牡蠣ごはん 煮汁の中から豊潤に光る牡蠣を取り出す。 牡蠣の

早い朝の玄米炊飯とおかかのおむすび #まいにち土鍋

朝ごはん用のおむすびと、夜帰ってきたらチャーハンにするために玄米3合。寝る前にお米を洗ってボウルに水を張って浸水する。玄米はしっかり浸水することだけがコツ。 水切りした米を土鍋に入れ750ccの水、塩をひとつまみ。中火〜強火で沸騰5分くらいさせたら、極弱火にして43分(玄米時間)。最後3分ほど強火にして鍋底に溜まった湿気を蒸発させる。10分蓋を閉めたまま蒸らす。その後ふんわりかき立てて完成。 本日の炊飯は家人。土鍋炊飯は、アウトドアでの飯盒炊爨みたいな感じなので、大人も子

おにぎり土鍋イン!ミニ土鍋をつくった本当の理由 #まいにち土鍋

コッチョリーノのミニ土鍋は約1合炊ける。 中くらいのおむすびが2つくらい入るし、三角おむすびが尖っていても蓋が閉まる。朝むすんで蓋を閉めておけば、ラップ要らずでお昼においしく食べられる。土が呼吸しているので蒸れたりもしないのだ。お試しあれ。 ⁂ さて、約15年ほど前、なぜこのサイズをつくろうと思ったか。 ママレンジをご存知だろうか。 子どものころ憧れたオモチャ。おもちゃのレンジ台(電熱コイル)と、ミニサイズのフライパンのセット。そのアリスインワンダーランド的な小さな世界