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型にはめると「描きたい漫画」は描けない?

の前に、くら寿司がちいかわとコラボしているのでこないだ行ってきました。
初めて予約をして▼

当たり前ですがスッと席につけました。最初予約番号間違えてエラーなった時はビビりましたが。予約すごい。

戦利品▼

ちいかわではちいかわ推し


こないだこういう記事を書いたんですけど、嬉しいことにアクセス数が結構伸びていて、やっぱりわかりやすいタイトルがいいんだなと思いました▼


今回また新たなことに気づいたので書きます。

私は一昨年コルクラボマンガ専科7期生として、漫画をもっと面白く作るためのノウハウを学んできました。
中でも特にありがたいなぁと思ったのは「漫画の型」の講座。
私はアナログ時代とにかく漫画の組み立て方というものが全くわからなくて、指南書を読み漁ろうが何回漫画を描こうが身に付かなくて、周りに漫画を描いている知り合いもいないしで、途方に暮れていました。
でもマンガ専科で漫画の型というものを教えてもらい、「なんだちゃんとマニュアルがあったんだ!」と感動したわけです。

講座後に描いたエッセイ(2022年12月)

ですか型に沿って完成させた初めての長編漫画は、秋頃のオンライン持ち込みで「感情は描けているけど…エンタメ要素がない」と評価され、「型にはめるだけではダメなんだ」という当たり前のことに気づきました。

「もっとメリハリのあるストーリーにしよう」ともう一つ長編漫画を描き、同じ編集部へ持ち込みました。
が今度も1回目と同じようなことを言われる結果に。

話がよっぽどよくないのかな?と去年の冬はしばらく悩みました。
私はキャラの感情で物語を考えていくのですが、それが暑苦しく独りよがりな印象を与えるのかもしれないから、もっとさっぱりしたものの方がいいのだろうか…?色々考えました。

そして最終的に「自分が描きたいものと描けるものは違う」という古の言葉に行き着いたのです。

私の描けるものは「女性主人公」「自分の感情に寄り添ったストーリー」です。
今までの作品もそんな感じです▼

だけど私自身はあんまりこのテイストで作品づくりをしたくなかったんです。
「こんな漫画なら誰でも描けるよね…」と思っていたからです。

というのも、私の思うThe漫画というのは、エンタメ要素が詰まっていて、男主人公で、格言があって…といった絵に描いたようなものといいますか。
そのため20代前半は青年誌用の漫画ばかり描き、結果もゼロ。画力の幅は少し広がりましたがかなりの遠回りをしていました。

しかし多少褒められた作品もいくつかあり、それが(今にして思えば)「型に沿って描いた漫画」「マニュアル通りの物語」でした。

その頃は物語の基本である「起承転結」を研究したりして「とにかく‘’漫画”というものを描きたい!」という一心で、キャラも深く考えずに「まとめる」ことを意識して手がけました。そうやってがむしゃらに作ったものはそこまで悪い結果ではなかったのです。
つまり「型に沿ったら比較的いい作品が描ける」ということになります。

じゃあ型にはめて描けばいいのではとなりますが、型を意識しすぎるとなぜか型にはまらないキャラやストーリーを作ってしまうのです。「描けるものと描きたいものが相反する状態」になってしまいます。マンガ専科卒業後に描いた作品も、自分の好きなものをベースに好き勝手描きすぎて、規格外みたいになってしまい型に入りきっていなかったのかもしれません。

描きたいものは型にはめられない。だけど、型にはめたものを描かないと多分賞は取れない。

だから結論として、型にはまる題材は「描けるもの」なのかもしれないと思いました。描けるもの=型におさまるもの。

一度納得してみると「描きたいものは描けないかもしれない」という事実も多少は受け入れられました。
きっとこういう創作ジレンマは誰でも抱えていると思ったからです。

別アカでイラストの仕事を請負っているのですが、納品することで他人の手に渡ったら、それは「私の作品」というより「商品」になるということを知りました。
私の作品を読んでくれる人が「面白い」と思えるものが正解であり、それを量産するためには比較的早く取り掛かることのできる「自分が描けるもの」を選ぶ必要があるのかもしれません。

色んな漫画描きさんがいらっしゃると思いますが、私はプロになりたい漫画描きです。商業でデビューしたいですし、連載して人気が出たいです。
だったら今は描けるものを描かなくちゃと思います。

型にはまるものは自分の描きたいものではないかもしれないけれど…いつか全部を描くことができるように、漫画制作の技量を身につけていくことが一番いいんだろうなと考えております。


ハンドクリームの漫画は現在二話まで更新中、コミチで一気に読めます▼

最近、遠近法や斜線がとても楽しいです!アシスタントするの怖いなと思ってたけどちょっとやってみたいなと思えるようになりました。

「ハンドクリーム」二話より


まだまだ拙い作品ですが読んでくださると嬉しいです。


それでは本日はここまで。また来週。

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