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「潮」という時の神カイロスとシオツチ

探偵はBARにいる。そして、時の神は2人いる。

以前先生が”「時の神」は二種類いる”とお話をされていました。
その時はどういう意味だろう?と思いモヤモヤしていました。ところが最近ギリシャ神話の時の神にはクロノスとカイロスがいることを知りました。

クロノスは古代から農耕の神と言われていました。ローマ神話のサートゥルヌスはギリシャ神話のクロノスと同じものだと思います。

クロノスは巨神族ティーターンの長であり、父ウラノスの次に全宇宙を統べた二番目の神々の王でした。クロノスの息子がゼウスになり三番目の王になります。


クロノスが築いた黄金時代そして黄金比

ヘシオドスは著書「労働と日々」の中でクロノスが宇宙を統治していた時代のことを黄金時代と説明しています。
黄金時代には人間は神々と共に住み生きていたそうで。世の中は調和と平和に満ち溢れて、争いも犯罪もなかったそうです。あらゆる産物が自動的に生成され、労働の必要はなかったと言います。人間は、不死ではないものの不老長寿で、安らかに死んでいったのだとか。

その後、ゼウスがクロノスに取って代わると、黄金時代は終わりを告げ、白銀時代が始まります。
白銀時代の人間はゼウスに滅ぼされ、青銅時代が始まります。
以後、神話の英雄が活躍する英雄の時代、歴史時代である鉄の時代と続くにつれ、人間は堕落し世の中には争いが絶えなくなった。と言われています。

黄金比の時代から白銀比の時代へと下降し、そののち青銅比、鉄にまで下りていくのだと思います。
ここで、貴金属を数値化する入れ替えをします。
黄金比 1.618033989
白銀比  2.414213562
青銅比 3.302775638

黄金比は黄金螺旋や五角形に関連しています。
白銀比は八角形に関連しています。三種の神器の八咫鏡はそのままこれ。
以下はwikiからの引用

黄金比がフィボナッチ数に関連付けられているように、白銀比はペル数に関連付けられ、青銅比はOEIS : A006190に関連付けられています。各フィボナッチ数は、前の数値に 1 を掛けたものとその前の数値を加算したものであり、各ペル数値は前の数値に 2 を掛けたものとその前の数値を掛けたものであり、各「ブロンズ フィボナッチ数」は前の数値の合計です。 3 倍にその前の数値を加えます。連続するフィボナッチ数を比率としてとると、これらの比率は黄金平均に近づき、ペル数比率は白銀平均に近づき、「ブロンズ フィボナッチ数」比率はブロンズ平均に近づきます。

https://en.wikipedia.org/wiki/Metallic_mean

自分で検索しておいてアレですが、フィボナッチはまだいいけど、ぺル数とかブロンズフィボナッチとか理解が追い付きません。頭がごちゃごちゃしてじんましんが出そうです。でも、これってティティウスボーテの法則に関連しているような気がします。
計算苦手だから一度に理解できないので、休憩しながら考察していこうかな?金属比って何かある気がして、引っかかっているのですが・・難しい。


2人の時の神、農耕時間クロノスと潮汐時間カイロス

ギリシア語では、「時」を表す言葉として καιρός (カイロス)と χρόνος (クロノス)の2つがあり、前者は「時刻」を、後者は「時間」を指しているのだとか。
また、「クロノス時間」として、過去から未来へ一定速度・一定方向で機械的に流れる連続した時間を表現し、「カイロス時間」として一瞬や人間の主観的な時間を表すこともあり内面的な時間を指しているそうです。

ネットでこの説明を読んで、私の中では農耕神クロノスは大地の時の神、きゃかん的な時の概念を表す神、事物性の中にある時を刻む神、見たいにイメージしました。
対する、内的な時間を表すカイロスについては物事の潮目を表す神。海の満潮や干潮といった潮汐サイクルは、月のリズムにも同調しているので、心理的な時間、内的な時間、プログレスの月やハーモニック的な時間。とみてもいいのかな?と思いました。
潮時や潮目が変わるネクサスポイントみたいなものを知らせるのがギリシャ神話のカイロスなのだと思いました。
これは事物的な時というより、精神的、心理的、象徴的な時間だと思います。

そして、このカイロスと同じ働きをしているのが、日本神話の中にも登場していると思います。おそらくシオツチオジがそれに該当すると思います。
wikiによると「シホツチ」は「潮つ霊」「潮つ路」であり、潮流を司る神、航海の神と解釈する説もあるそうです。
土の星と言われている地球ですが、地球全体の陸の面積は1億4724万4000平方km、 地球全体のおよそ7割(71.1%)が海、3割(28.9%)が陸です。

地球と同じように、人間の体はほとんどが水でできています。 性別や年齢で差はありますが、胎児では体重の約90パーセント、新生児では約75パーセント、子どもでは約70パーセント、成人では約60〜65パーセント、老人では50〜55パーセントを水が占めています。

占星術で土星クロノスは人体の骨と皮膚

私たちの身体は、基本的に206個(数個程度の過不足がある人は珍しくありません)の骨で構成されています。 骨は体重のおよそ15パーセントから18パーセントまで前後の重量があり、筋肉と同様に主要な身体の構成要素となっています。

そして、肌(皮膚)は、「人体最大の臓器」ともいわれます。 個人差や部位の差はありますが、脂肪を除くと、厚さは平均約2ミリ。
成人では肌全体を一枚に広げると約1.6㎡(畳1枚くらい)の面積があり、重さは皮下組織も含めると体重の約16%にも及びます。
骨と皮膚を合わせて大体30パーセント弱といったところでしょうか?

地球の陸地と海、人体の骨か皮と水分、この割合を念頭に入れて考えると地上や人体の約3割はクロノスの管轄。残りの7割はカイロスやシオツチの管轄。みたいに考えてもいいのかな?って思います。

海の海流はどんな原理で出来ているのでしょう?

ネットで検索すると潮汐が起こる主な原因は、月が地球に及ぼす引力と、地球が月と地球の共通の重心の周りを公転することで生じる慣性力※を合わせた「起潮力」なんだとか。
地球と太陽との間でも、同じ理由でやや小さい起潮力が生じます。 起潮力は地球を引き伸ばすように働くと、潮位の高いところと低いところができるそうです。

あとは風向きとか海水温度の変化とか、河川の流入による塩分濃度の差に伴う浸透圧などもあるのでは?と思います。

いずれにしても、海の水が塩分を含まない真水だったら水の比重が軽いので、今ほどの「起潮力」は発生していないと思います。
水に潮が溶け込んで、水の比重が重くなっているからこそ「起潮力」が生まれるのだと思います。