見出し画像

【ライブレポート】りんご娘 ONE-MAN LIVE 2023 SUMMER『わかっちゃいるけど やめられない』

りんご娘 ONE-MAN LIVE 2023 SUMMER『わかっちゃいるけど やめられない』
日時:2023年8月11日(金・祝) 17:00~
   2023年8月20日(日) 16:00~
会場:弘前文化センター 大ホール
   代官山UNIT

SET LIST

01. Candy Apple ~恋はあせらず~
02. キッスは目にして!(ザ・ヴィーナス cover)
03. 焼きりんご

04. LOVE & SOLDIER
05. JIGA-JIGA
06. Kimi-Dake
07. 夏ノ蜜柑

お楽しみコーナー
 弘前公演~スイカ割るまでやめられない~
 東京公演~どうせこうなることはわかっていたけど、東京でも幽霊罰ゲームやめられない~

08. JET GIRL
  ※東京公演は「SEBADAVA MAINEBION」へ変更
09. なんぼめじゃ!アポーパイ
10. Ringo disco
11. JAWAMEGI NIGHT!!

-あどはだり-
12. アメノチヒカリ
13. 桜ダイヤモンド
 ※東京公演は「りんごに恋したマメコバチ」へ変更
14. My Dearest

アイドルフェス参戦ラッシュ~TIF2023全国選抜LIVE グランプリ受賞後初の凱旋ワンマンライブ

ピンクレディ・はつ恋ぐりん・金星・スターキングデリシャス体制として初のワンマンワイブとなった「RINGO MUSIC W ONE-MAN LIVE -Apple day-」からちょうど1年の節目となった同日に開催された3度目のワンマンライブ。2023年に入り、TOKYO IDOL FESTIVAL 2023@JAM EXPO 2023への出場をつかみ取り、県内外での対バンライブやアイドルフェスへの出演を重ねて実力を磨いてきたりんご娘。そして、2023年8月4日~5日に出演したTIF2023での全国選抜LIVE初代グランプリを獲得した彼女たちにとっては”弘前凱旋ライブ”という意味合いもあった本公演、この1年間の成長を魅せるというよりは、”とにかく楽しい夏のワンマンライブ”という印象が強い構成のライブとなりました。

OPはロカビリーテイストなインストが流れ、なりたあやの氏が制作したレトロテイストな水玉ドレスの衣装に身を包んだりんご娘の4人が登場、その流れでリリースされたばかりの26th Single「Candy Apple ~恋はあせらず~」からスタート。”Baby Go Go Go!”の掛け声やツイストダンスが楽しいアップテンポなロカビリーナンバーに続き、流れたイントロはなんと初披露のカバーでザ・ヴィーナスが1981年にリリースした「キッスは目にして!」。ベートーヴェンの「エリーゼのために」をロカビリーテイストにアレンジして大ヒットした同曲を続けざまにカバーしたことで、一気に1960年代~70年代の世界観に。そして、りんご娘が2004年から歌いつないできた歌謡曲テイスト満載の夏ソング「焼きりんご」とレトロブロックでファンの心をガッツリつかむ演出。また、「キッスは目にして!」に続き「焼きりんご」でもスタンドマイクを使用した本公演用の振り付けに変更してパフォーマンス。

1st ブロック後のMCで4人それぞれが挨拶し、今回のライブは自分たちのやりたいことを詰め込んだことや”わかっちゃいるけど やめられない”がロカビリーソングが流行った1960年代頃の流行語ということでライブタイトルに引用したことを説明し、ファンに向けて”わかっちゃいるけど やめられない”のコール&レスポンスを促し、県外ライブでは必ずと言っていいほど歌ってきたりんご娘のデビュー曲「LOVE & SOLDIER」から夏歌ブロックがスタート。間奏では、弘前ねぷた絵師の木村邦仙さんによりメンバー4人の顔が描かれたねぷた灯篭を持ったアルプスおとめ&リーフが登場し、りんご娘とともに客席を練り歩く演出も。

続けて「JIGA-JIGA」「Kimi-Dake」と爽やかでキュートなポップナンバーを披露、「JIGA-JIGA」ではラストの”会いたいよ”のフレーズを4人続けて披露するなど新しい試みも。そして、ねぷた囃子が遠のいていくSEの後、切ないバラードナンバー「夏ノ蜜柑」をしっとりと披露。1年前のワンマンライブ「RINGO MUSIC W ONE-MAN LIVE -Apple day-」でも披露した同曲でしたが、1年間での表現力の成長を感じさせる1曲となりました。

ライブ中盤のお楽しみコーナーでは、ピンクレディ・金星の”りんごチーム”とはつ恋ぐりん・スターキングデリシャスの”にんにくチーム”に分かれ、けん玉、ジェスチャーゲーム、借り物競争、スイカ割りを行う速さを競った”スイカ割るまでやめられない”コーナーを開催。ジェスチャーゲームのお題にスターキングデリシャスが苦戦した結果、罰ゲームは”にんにくチーム”の2人に(ライブ終了後のお見送り会で幽霊の恰好をすることに)。

お楽しみコーナーが終わり「JET GIRL」から始まった後半ブロックでは、スターキングデリシャス作のコレオが楽しい「なんぼめじゃ!アポーパイ」、問答無用にアガるエレクトロダンスナンバー「Ringo disco」、そして数々のフェスを共に乗り越え、TIF2023全国選抜LIVE勝負の1曲としてグランプリへ導いた「JAWAMEGI NIGHT!!」で会場のヴォルテージはMAXに本編終了となりました。

りんご娘とfarmerの絆、初披露「My Dearest」

farmerによる”あどはだりコール”に促され、グッズTシャツをアレンジした衣装で登場した4人は「アメノチヒカリ」を歌い、それぞれがライブの感想とfarmerへの思いを語ったMCへ。”ファンだったりんご娘のステージをりんご娘として立てることの嬉しさ”を語ったはつ恋ぐりん、”声が出なくなってしまったTIF2023で悔しい思いをしたが、だからこそメンバーの心強さを感じた”と語った金星、涙をこらえながら満員の文化センターの景色に感謝を述べたスターキングデリシャス、1年前のワンマンにも触れ”まだまだ成長し続けて、はるか夢球場1万人ライブを目指す”と抱負を語ったピンクレディ。4人のMCからは1年前に感じた”りんご娘を引き継いだ不安”は微塵もなく、”りんご娘としての自覚と自信”が溢れていました。

MCの流れから、私たちの決意を歌詞に込めた楽曲として「桜ダイヤモンド」を披露。続けて流れたイントロは大切な友人(メンバー・farmer)への想いを歌った「My Dearest」。ピンクレディ・はつ恋ぐりん・金星・スターキングデリシャス体制としては初披露となった本曲、”喧嘩もしたけど 笑い話だね”のフレーズでスターキングデリシャスが涙し、ファンも感極まる場面があるなどライブ最後の楽曲にふさわしい、ここまで共に歩んできたりんご娘とfarmerの絆を感じさせる演出となりました。

コロナ禍の影響で岩木文化センター あそべーるの座席数を約半分の250名に絞りましたが、直前の豪雨の影響もあってか埋めることができずに悔しさを滲ませたライブとなった1年前。それから1年後の同日、500名収容と2倍のキャパとなった弘前文化センター大ホールを超満員のfarmerで埋め尽くし、青森公演は無事終演したのでした。

代替わりでのリベンジ、満員御礼の代官山UNIT公演

りんご娘 ONE-MAN LIVE 2023 SUMMER『わかっちゃいるけど やめられない』の東京公演となった、代官山UNIT。このステージは、2020年4月26日〜9月21日にかけて予定されていた「RINGOMUSUME 20th ANNIVERSARY LIVE TOUR 2020 〜りんごの木〜」の東京公演の会場として予定されていた舞台でした。

新型コロナウイルス拡大の影響によりツアーそのものが延期となり、2022年3月31日をもって当時のメンバーであった”とき・王林・ジョナゴールド・彩香”の4人は卒業し、ツアーそのものが幻となりました

メンバーチェンジしてから1年4ヶ月、”ピンクレディ・スターキングデリシャス・はつ恋ぐりん・金星”のりんご娘は代官山UNITのステージに立てるほどに成長し、グループとしてリベンジを果たします

代官山UNITには、全国各地からたくさんのfarmerが駆け付けたほか、フェスや対バンでりんご娘を知った方々も多く足を運んでおり、春のライブに続き2度目の東京ワンマンとなった4人は、自信に満ち溢れたパフォーマンスで会場を沸かせました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?