もう無理だ。だから、戦いを放棄しよう。争うのはやめて、お願いできるものはお願いしてみる。

以前よりはずいぶんと、まあるくなってきたから。誰かにお願いするのもうまくなった（と思いたい）。

それでも、もっと自分でやってみたい、完成に近づきたい。
自分でやりたい欲が消えない。

その欲は、足りない感覚からわいてくる。その感覚は、何から湧いてくるのだろうか。気がつくと、心のまんなかに浮いてきていて、除けてもはずしても消えることがない。

もう、いいのに。足りているのに……でも、足りない気がする。

いま、あるもので。いま、あるように。
本当は自分はできていると知っている。それなのに、足りない。

汚いじぶん見たくなくて、目をつぶってる気がするから「足りない」のだろうか。自分の方がもっとうまくやれると、ごう慢になっているから「足りない」のだろうか。

もう、誰かと比べてもっとやりたいと思うのは、あきらめよう。
もう、誰かと比べてできていないと思うのはやめよう。

戦いも比較もあきらめて、今のじぶんができることをする。そして、できないものはおねがいする。

そうして、世界のピースがかみ合ってまあるい世界が出来上がる。まわりとも自分とも仲良くいられる。