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“寂しさ”にどう向き合うか

エーリッヒ・フロムの著書『愛するということ』(原題はThe Art of Loving)を読んだ。

いまの私にいちばん刺さったのは、第4章「愛の習練」にあった集中力の習得においていちばん重要なステップは、「一人でじっとしていられるようになること」というはなし。当たり前のようで新鮮だった。そこまで言い切るか、という感じだけども、本にはこう書かれていた。

実際、集中できるということは、一人きりでいられるということであり、一人でいられるようになることは、愛することができるようになるための一つの必須条件である。

正直なところ、いまの私には、この言葉の意味を実感として理解することはできない。

だけど、「寂しさを埋めるためには、だれかと一緒にいて、なにかを考えつづけていることが必要だ」と思っていた私に、新しい視点を提示してくれた。

ちなみに、一ヶ月くらい前に私が書いて下書き保存にしていた下記の文章をみると、いかに自分が雑念の塊なのかが分かる(笑)。

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直近の不安や心配ごとに向き合わなければならないのはわかる。

しかしまだ先の将来の話について、不安とか悲しみを抱きたくない。

にもかかわらず、頭の片隅に追いやった将来の不安が顔をのぞかせる……。

ただ多くの人間が同じような状況にあると思うので、これはある程度仕方ないだとも思う。では、より自分の幸福度を上げるために私にできることは何か。

思いつくのは、できるだけ心配ごとについて考える時間を減らすことだ。

そのためには、直近の楽しみなことを増やす。自分がやりたいことに関する具体的な目標と行動プランをつくって、そこにコミットする。

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とはいえ、私はこれはこれで、いいんじゃないかとも思っている。いろんな選択肢をもっているほうが強いはずだし、目の前のことに向き合うという意味で、両方実践していきたい。

花を買って生活に彩りを…