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今にも落ちてきそうな空の下で

医療従事者から事業会社に転職した知り合いから「今の職場を辞めるつもりだ」という話を聞いた。コロナ禍の状況で、感染拡大している中で、医療経験者だったら、通常通り勤務するのはおかしいと感じるに違いない。その人も同じ違和感を感じつつも、同僚には理解されず困っていたという。

私自身は、有給を1週間取得するという形をとって自分が感染の保菌者になることを避けようとしてみたり、4日程度発熱で苦しんでいた知り合いに、ウイダーと冷えまくらとか諸々薬局で買って発送したり、Readyforから感染防止活動基金に少額寄付してみたり、持病を持っている人が病院に外来行けなくて困ってた時に医療連携室に電話して問題ないことを確認とったりしていた。

亡くなってから後でCOVID-19の感染が分かったケースがちらほらニュースになっているのを見るが、日本の基準では、微熱があったり、ちょっと咳が続いて苦しかったりする程度ではなかなか検査を受けられないことを考えると、自宅待機で重症化したものの、独り身で助けが無くて死んでしまう人がいるんじゃないかと思った。(厚労省のデータを見ると、無症候の人が全く検査を受けられてない訳でも無さそうだが、ごくわずかである)

急に始まった特殊な状況の中で、まだそこまで次に来るものが何なのか、掴みきれてないけど、対人距離を仮想的に小さくするような仕組みは今後社会のコアシステムになることは間違いない。わざわざ手に取るもの、使うものは、よほど好きなもの、必需品でない限りは廃れていく。

特に今医療IT関連は、遠隔医療関連は追い風だけど、それ以外の、長期的に診断能を改善したり、慢性疾患を治療するようなプロダクトは超逆風だろう。テレアポしても病院は「今それどころじゃないんだよ」だろうし。

キラーコンテンツを持っている人や企業は今後も強いのだろう。

以前ほんの少しだけサイト構築を手伝っていたSafecastというボランティア組織がCOVID-19に関する日本語訳記事を発表しているのを見て、自分も何かしら情報発信出来ないかと思い、直近の記事の翻訳を手伝った。

↑もう少ししたら、こちらの記事の翻訳したものが出てくると思うけれど、感染者の実数は、現在報告されている数の10倍以上(minimum 14~5万人)はいるのではないかというまことしやかな話だ。

4月上旬のLINEにおける厚労省のチャット調査によれば、2万7千人が4日程度37.5度の熱が続いていると答えていた。当時の日本国内の感染者合計は5千人程度だったので、約5倍。それでもLINEで答えなかった人も考えるともっと潜在的にいるということだろう。

それぞれの当事者意識

経営者の一番の課題は、消費が圧倒的に冷え込む中で、いかに経営を可能な限り維持し続けるか、ということが問題だ。特にメーカー事業は、先行投資が利益に転換するまでに時間がかかるため、仕込みの時期だったとしたら割と最悪な状況だとおぼろげながらに思う。

「おぼろげながら」というのは、自分が今まさに多額の資金をエクイティで調達したり、銀行融資を受けたりしている立場に無いから、当事者意識が無いからだと思う。

当事者意識を持っていないことに文句を言うことは卑怯だと思うから、自分は自分が当事者意識を持てることにフォーカスして自分の出来ることを身の回りの範囲でトライしてみたつもり。

それぞれがその人なりの立場の問題を抱えていて、全部違うから、全部に寄り添うことは非常に難しい。

やってみたいこと、やると決めたことに挑戦することしか出来ない。現状にヘイトしたくなる気持ちもあるし、「(今の立場について)どうしてこうなった」とちゃんと悲しくなる時間を持たないと、メンタルがやられるだろう。治安も悪くなっている気がする。

でも、「大切なのは『混乱の収束に向かおうとする意志』だと思っている」「向かおうとする意志さえあれば、たとえ少しは自粛が伸びたとしても、いつかは収束にたどり着くだろう?」「向かっているわけだからな…違うかい?」

元ネタ↓


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