吉村選手はボール踏みの反省をどう考えれば良いか

吉村選手がこんなコメントを急にTwitterであげていて、凄い心配されていたファンの方もいました。色々もやもやする人もいるかもしれないので、個人的な見解を考えてみました。

卓球ボールを潰すことはやっぱり良くない

今回問題に挙がっていたのは、ITTFジャパンオープンにおいて、吉村真晴選手が中国選手と対戦して、敗れた際にボールを足で潰したこと。

卓球はボールが無くては出来ない競技なので、次の試合では他の選手は同じボールでプレー出来ません。

以前大学生の試合で、試合前にボールを指で回転させて、その回転軸を凝視してボールの良し悪しを確認しているのを見たことがあります。

また、ボールはメーカーによっても弾みが違います。石川選手が異なるメーカーのボールを落としてみて、その弾みを比較している動画を以前見たことがあります。

卓球の場合、試合中にボールが割れたと判断した場合、試合が中断し別のボールに切り替えて、試打をしてから、プレーが再開します。試合が中断することで、試合の流れが変わる可能性もあります。

つまり、卓球にとっては、ボールの存在自体が競技に与える影響はとても大きいのです。

また、ボールを潰すという行為自体、不快に感じる人もいるでしょう。「やめてほしかったな」「プロ選手でも意識ってそんなものか」という意見もTwitterで見ました。

ティモボル選手やゴジ選手が、競った試合で、良いプレーをしたのにポイントが取れなかった時に、ボールを蹴ろうとして止める仕草をしたのを動画で見た時があります。

今では動画で記録が残ってしまう時代なので、たった一つの行動だけでその選手へのファンの印象や評価も大きく変わってしまう可能性があるのです。

必要以上に反省することも良くない

一方で、「人間としての成長をしないと向き合えないです」「今後どうするか考えていきます」という吉村選手の言葉は、一見すると、そもそも選手人生自体を続けるかどうかに言及しているようにも見えます。

ボールを踏みつけたこと自体は良くないが、吉村選手自身が、そのことを気にし過ぎて、次回大会以降のパフォーマンスが落ちることは良くないと思います。

特に香港オープンでは、ティモ・ボル選手にセットカウント3-1でリードし、あわや勝つかというところまで追い詰めていました。両ハンドが振れば何でも入るような状態で、久々にめちゃくちゃ強い吉村選手を見た気がしました。

オリンピックを控える中で、今その好調子を維持して欲しいと思います。

また、吉村選手はTVなどメディアにもよく出演して持ち前の明るいトークで場を盛り上げるのが得意なムードメーカーでもあります。

だからこそ、必要以上に深刻に考えないで欲しいなと思います。

どんな対応を今後すれば良いか?

ITS三鷹、卓球教育研究所の織部さんが、的確なことを言っていました。

今回のことで、吉村選手のネガティブイメージが大きく広がってしまったら、プロは人気稼業なので、あっという間に生活することも難しくなるでしょう。

なので、今後はこういうことをしないと、徹底的に自分に言い聞かせること

ファンやスポンサーに対してこれまで以上に貢献すること

そして、結果を出すこと

に取り組んでいって欲しいと思います。

今回潰してしまったボールが紅双喜(DHS)というメーカーの3スターボールでした。このボールは国際大会でも良く使われるボールの一つです。

一つのアピールとしては、今後の大会で練習ボールで使った紅双喜のボールを大会会場でファンの皆さんにプレゼントする、というのはあるかなと思います。

吉村選手がご本人のプレーや様々なPR活動を通して、これからより多くの人が卓球を愛してくれるような活動を元気にやってくれるといいなと思います!

サポートで下さったお金は、今後の創作やライティングに活用していきたいと思います!