背中に張りついた孤独

【詩】

 

永遠に嘘をつき続けられるわけじゃない

いずれは黙りこんで立ち止まり

背中に張りついた孤独が昨日を見つめる

それでも繰り返し陽は昇り陽は沈む

この星の物質の総量は変わらずに

プラスとマイナスはひしめきあっている

だから何が起ころうと損なわれることはない

ただカタチが変わるだけ、ただそれだけのこと

誰もあなたのしゃがれた嘘を咎めたりしない

「空を見あげてみなよ」と言う人がいて

「歌を唄えばいい」と言う人がいる

わかってる、それもひとつの方法だよね

つかの間、それを忘れた気になって

それもまた、繰り返し繰り返す日の常

北風に凍える影をひきつれて歩く

 

tamito

#詩

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