海外アートコンペへのチャレンジ第1弾の結果発表!
今年の私の目標は、国内外のアートコンペ(コンテスト)へのチャレンジである。
そう決めてから、この春からリサーチと同時進行でエントリー用の着物日傘の創作を開始。
そして、最終的にはタイミングが合う3つのコンペにエントリーをした。
その経緯はこちら。
その第1弾の結果発表(最終選考に残るファイナリストの発表)が、昨日ウェブ上と個別メールで行われた。
「11月1日の発表」とされていたものの、今回の開催国がルクセンブルクだったこともあり、時差の関係で、実際に発表があったのは日本時間の11月2日の深夜2時だった。
という訳で、昨晩は結果発表が間近に迫り、妙にソワソワしながらも早めに眠りについた。
そして今朝、起きて1番にメールチェック。
「第7回Luxembourg Art Prizeの最終選考者24名は…」
という、とてもとても心臓に悪いメールタイトルだった(苦笑)
私の応募した作品はこちら。
作品タイトルは「Fly high to the sky」
主な素材である着物(「黒留袖」という種類)は、知人から譲り受けたもの。
数十年前に作られた古いもので、経年劣化によりところどころに黄ばみやシミなどのダメージがあった。
このまま着物としては使えないけれど、美しい鶴の模様をどうにかして生かしたいと思い、「アップサイクル」で日傘として生まれ変わらせ、作品に仕上げることにした。
黒一色だけだとどうしても重くなりがちだけれど、白と合わせることで動きや軽さを出している。
鶴たちが思い思いに羽ばたいていく様子と、これから夢を持って世界に羽ばたこうとする人々の姿を重ね合わせた。
元々の着物の状態では、鶴たちの模様が繋がっていた。
けれども、日傘の生地は長い三角形なので、裁断と縫製でどのように柄合わせをすることで、違和感なく、かつダイナミックな動きが出るのかを考えるのに大変苦労をした。
この柄合わせだけで、何日も作業を前に進められずにいた。
この作品は、日本の伝統工芸である美しい着物と、ボタンやレースの洋ものを合わせたことで、日本と世界の文化的な融合を私なりに表現している。
ボタンやレースも、古い衣類についていたものをリユースした。
この作品を制作することで、見てくださった方に私が伝えたいこと。
それは、「アップサイクルアート」の無限の可能性と素晴らしさ。
アップサイクルは、まず、形を変えても物を大切に使い繋いでいくことができる。
そしてさらに、もっともっと価値ある素敵なものにすることもできる。
これからも、1人でも多くの方に、アップサイクルアートの存在に興味を抱いて頂き、物を大切にすることが心をも豊かにしてくれるということを伝えていきたい。
そんな想いをエントリーフォームに熱く語った。
果たして私のこの想いは、審査員にリアルに届くだろうか。
私の作品は、優れたアートとして評価してもらえるだろうか。
ドキドキしながら、メールを読み進めていった。
今回の1次選考では、応募者をエントリー期間ごとに3つのグループに分け、それぞれのグループから8名を選出。
合計24名が最終選考へ進めるという流れだった。
私が今回のコンテストの存在を知ったのは今年だったので、当然のことながら初めてのチャレンジだった。
ただ、コンテスト自体はもう7回目の開催だったので、過去のエントリー状況からある程度参加人数を予想していた。
が、私の予想よりもはるかに沢山の作品がエントリーした模様。
規定では1人で何点も応募することもできるし、エントリー期間が異なれば、別グループでも別作品で応募することができるとされている。
さらに今年度は、オンライン選考のみで、ファイナリストの数も増やすとアナウンスされていたようなので、1次選考通過のチャンスを増やせるということで、エントリーが例年よりも増えるのは必然だったのかもしれない。
ただ、基本的にコンテストってエントリー数(母数)が多くても少なくても、審査に通過する作品というのは、その中でも特に素晴らしいと評価された作品だという事実そのものは変わらないもの。
ということで、創作のエネルギーを分散したくなかったので、私は1点集中でチャレンジした。
結果はこちら。
はい、そうなのです。
海外コンペの初チャレンジは、ほろ苦い結果に(泣)。
でも、ファイナリストの中には、日本人の方もいらっしゃったり、自然やサステナブルな暮らしの中で創作をされている方がいたり。
どの方も作品から発せられる世界観が個性的で、すごくいい刺激を受けた。
そして、この悔しさを創作へのエネルギーに昇華して、さらに作品の質の底上げを目指したいと思った。
もちろんアートの世界で、「競う」や「1番に選ばれる」ということに価値の全てがあるとは思っていない。
でも、現状に甘んじないためにも、私はより高みを目指して「チャレンジする」ということは諦めたくない。
さ、落ち込んでばかりもいられないので、気持ちをサクッと切り替えて、次に行くよ!
次の結果発表は、今月神戸で開催される「第33回全国手工芸コンクール in ひょうご」
エントリー作品は、今月19日(金)から21日(日)まで会場で展示される。
このコンクールに応募した作品は、自分の中で今までにない新しい世界を切り開いた節目の記念作品でもある。
また搬入終了後ご紹介する予定だけれども、もしも可能であれば、会場で実物をぜひ見て頂きたいのです!
私も最終日の21日の午後、足を運びます。
その頃にはもう選考結果も出ているかと思うと、あぁ、やっぱりドキドキするなぁ。
よし、これからも、未来をいつもワクワクのイメージで楽しみに描いていこう!
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
以下は、直近のコンテストの概要です。
「第33回全国手工芸コンクール in ひょうご」
■展示会期:
2021年11月19日(金)~21日(日)
10時から17時
最終日は15時まで
■展示会場:
原田の森ギャラリー
本館2階 大展示室
神戸市灘区原田通3-8-30
https://hyogo-arts.or.jp/harada/
阪急王子公園駅から歩6分
JR灘駅から歩10分
阪神岩屋駅から歩12分
■入場料:無料
■作品部門:布工芸
ではまた!
ここまで読んでくれてありがとう♡
Tammy
よろしければサポートよろしくお願いします。頂いたサポートはパリ個展の夢を叶えるための活動費として使わせていただきます!いつかあなたにご恩返しができますように♡