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昨日の本棚

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読書記録、本や書店に関する考察など。 読書記録は月に1回のふりかえりをベースに、おもしろかった本は個別に考察も書きます。
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#書評

2022年10月の読書記録

今年は本を買いすぎたので、11月以降はもっぱら積読消化に努めています。 読みかけの本が何冊あるのかわからんけど、どこまで読めるんだろうか… 目録驚きの介護民俗学(六車由美) 快楽の本棚(津島佑子) 「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を。(小川たまか) プロジェクト・ヘイル・メアリー(アンディ・ウィアー) シンプルな情熱(アニー・エルノー) 昔日の客(関口良雄) STONER(ジョン・ウィリアムズ) 読書からはじまる(長田弘) 聞き書きの文学が

「神」なき世界の人々 『ピダハン』読書記録

ふだんはまとめて読書記録をつけているけれど、先月読んだこの本は圧倒的におもしろかったので、一冊まるごとふりかえっておく。 ふだんの読書記録はこちら。 そもそもピダハンとはこの本–––というより、アマゾンに暮らすピダハン族という人々のことは、以前から名前だけ知っていた。 NHKにいた国分さんという人が書いた『ヤノマミ』という本があるが、てっきりこの本と同じようにドキュメンタリー要素の強い本なのかと思っていた。(「ヤノマミ」もすごくいい本) そんなことはなかった。 『ピダハ