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夏の匂い

なにを感じたときに、夏を感じますか。

つよい日差し、熱く水分を含んだ風、板張りの床の冷たさでしょうか。
もしテレビや周りの人が「夏」という言葉を発しなかったら。
自然の中にそれを感じるのは、いつなのでしょう。

今日だけでたぶん3回くらい「あ、夏だ」と感じた気がするのに、
ちゃんと意識にそれがのぼったのは、夜、駅のビルからぬるい外に出た瞬間だった。
夏だ。って。

温度や風の感じや雲の形から、無意識に季節を受け取っている。
これから、激流のようにいろいろなものが押し寄せる夏がくる。
という予感に、今の空気は満たされている。

そういうものが一瞬だけ顔を見せては去っていく、今の時期を楽しみたい。

最後まで読んでいただき、うれしいです。 サポートをいただいたら、本か、ちょっといい飲みもの代に充てたいとおもいます。