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催眠誘導「風船法🎈」

集団催眠にも使えて、手軽に被験性テストにも使える、使い勝手のよい誘導が欲しかったので考えました。
似たようなものに「風船と辞書」がありますが、手が開いたところで「へぇー!」で終わりなんですよね、発展性があまりないのです。

フェーズ1 「手が開く」

それでは、皆さんイメージのテストをしてみましょう!

まずは準備運動です、手をブラブラーと振ってリラックスしましょう。
ブラブラー

手のひらの血行を良くしましょう、両手を合わせてスリスリしてみましょう。
スリスリ…手を一度パンッと叩いて…またスリスリ…
(風船の感覚を感じやすくするために、手にジンジンとした刺激を与える)

それでは皆さん、両手を前に出してください。
その両手の間に、これくらいの風船をイメージして、両手で挟むように持って下さい。
(下記の画像のようなポーズを取らせ、イメージの風船を持たせます)

意識高い系の人がろくろを回すポーズのように

手のひらの意識を集中して、手の中の風船をイメージします。
手のひらのジンジンした感じが、風船のように感じるかもしれません。
人によっては、風船のバインバインという反発を感じるかもしれません。

イメージに集中したい方は、目を閉じてみてください。
(目を閉じさせるかは、その場の状況で判断してください)

では、その手の中の風船に口をつけて…
風船を膨らませるように、息を吹き込んでみましょう。

大きく息を吸って…ふぅ〜〜〜
もう一回、大きく息を吸って…ふぅ〜〜〜
(状況によって数回繰り返す)

風船が大きく膨らみましたね!
目を閉じている人は目を開けて下さい。

僕は手のことは何も言ってませんけど、手が開いた人いるんじゃないですか?

フェーズ2 「手が近づく」

手が開いてら、そのおっきな風船から空気が漏れてきています。

口から「しゅう〜〜」と空気を吐いてみましょう、風船が萎んでいきますよ。

しゅう〜〜…
苦しくなったら息を吸ってくださいね。

しゅう〜〜
どんどん風船が小さくなってきましたね。

(この時に多くの人が両手が近付いてくる、自動感や他動感を感じている)

もしかして、勝手に手が動いてきていますか?
勝手に手が動く感覚を楽しんでください!

(自動感や他動感を受け入れるように指示する)

風船がかなり小さくなってきましたね。
空気を押し出してクシャクシャにしちゃいましょう。
(さりげなく、自ら手で握り潰すように示唆する)

フェーズ3 「両手が離れなくなる」

手が触れ合うほど、手が近づいてしまいましたね。
その両手に風船を被せてしまいましょう。
(両手に風船を被せるジェスチャーをする、ゴムを巻きつける方法でも良い)

もう一枚…さらに、もう一枚…
こんなに手に風船が被せられてしまったら、両手は離れますか?
(被術者に「離れない」と言わせ、これから起こる意図を納得させる)

そうです、離そうとするとゴムがぐいーんと伸びて、離れづらいですよね!
(この時点で「離れない」と断言せず、「離れづらい」と言うようにします)

(被術者が手が離れそうなら)じゃあ、もう一枚被せちゃいましょう!
どんどん離れにくくなりますよ!
(手が離れたとしても失敗を確定させない、追い込み暗示をかける)

まとめ

この手法は成瀬悟策先生の「合掌法」をヒントに考案しました。
風船と辞書のように被験性テストとして使えるし、そこから禁止暗示に繋げる事ができます。
特に手が近づいてしまう時の自動感、他動感は、催眠がはじめての人にはかなり新鮮な体験となります。

色々な改良もあると思うので、各々アレンジして使って下さい。


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