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五感からの情報量が大事だとわかってくるので、リモートワークはハイブリッド勤務へ移行していくはず。

生産性は高まるかもしれないけど、成長してる感は乏しい。

すでにリモートワークが5ヶ月目に入って感じるのは、「なんか違うな~」という違和感です。みんさんはそういの無いですかね?
「なんなんやろ!?」と考えていたのですが、一つの仮説にたどり着きました。

「五感から得る情報量が圧倒的に少ないから、成長している感が乏しい」
のではないかと考えたのです。

当たり前のことですが、リモートワークになると、
● 人とリアルに会う量が劇的に少ない
● 社会と接する量も劇的に少ない
仲間やお客さん、またオフィスや街といった、人や社会と接する機会が激減すると、五感(身体性)から得る情報量が圧倒的に少なくなります。

リモート前は、会社の行きや帰りに、また、仕事してるときも、仲間とmtgしてるときも、お客さんと商談や打ち合わせしてるときも、
見て、聴いて、匂って、触って、味わって、、、いろいろなものの「情報量」がものすごく大きかったことに今さらながら気付きます。

リモートワークだとそういう情報量が激減するので、自分がアップデートされてなく感じる、つまり、インプットされる情報量が劇的に減るので、変化を感じられなくなる。
変化が乏しくなると、毎日が何も変わらないように感じる。
それが日々自分も変化していない、日々成長していない感に通じているのではないかと考えています。

もちろん、リモートワークで生産性が高まるメリットは大きいと思います。ただ、成長している感というのは、毎日感じるものではないかもしれないですが、仕事をする上でとても重要なファクターだと思います。

安易にリモートを志向しすぎることは、短期的な生産性にはプラスにワークするかもしれませんが、長期的な人の成長から考えるとマイナスだとボクは考えています。

ハンドルの遊びみたいな、少しムダなことがないと、面白いアイデアは生まれにくい。

1日に5回くらい、多いときは10回くらいのオンラインmtgをこなすと、ヘロヘロになる経験は皆さんもされているのではないですか。

なんでこんなに疲れるのか考えてましたが、余裕がないからですよね。
言葉を選んでしゃべる必要もありますし、緊張しながら意思決定を続けていく必要があるからでしょうか、疲れますよね。
同じ姿勢を続けているというのもあると思いますが。

決まったルーチンワークを作業的に継続するなら良いのかもしれませんが、創造的な活動には長期のリモートワークは向かないと思います。

zoomミーティングの中では、議論してアイデアが生まれることも多々あるでしょうが、
日々、五感で感じる活動の中で生まれてくるアイデアやクリエイティビティの量から比べると、リモートワークではチーム全体のアイデアやクリエイティブの量は圧倒的に少なくなると思います。

人にどう思われるかわからないアイデアって、雑談では人を笑わせるついでに言うことも多いですが、わざわざslackでメンション付けてメッセージしないですから。
コミュニケーションの中から生まれていくるアイデアやクリエイティビティは、リモートだと激減してしまうと考えています。


言語によるコミュニケーションと同等に、非言語コミュニケーションも大事。

人は社会的動物だから、、という話はよく出てくると思いますが、社会的動物というのは、

人間が個人として存在していても,その個人が唯一的に存在し,生活しているのではなく,絶えず他者との関係において存在している。

と、google検索の検索説明文にも書かれています。

私たちは、当然、絶えず他者との関係において存在しているわけなので、そこにはなにかしたらのコミュニケーションが必須です。

現在のリモートワークによるコミュニケーションはスクリーンを通じての言語によるコミュニケーションがメインになります。

一方、リモート前には普通だったリアルに会っているときのコミュニケーションは、言語コミュニケーションと同時に「非言語コミュニケーション」でも、あらゆる情報を相手から受け取っています。

非言語コミュニケーションをググってみると以下のような効果が書いてあります。

・良好な信頼関係を築く=相槌、頷き、笑顔、が安心感と信頼感を与える

・言葉を補完する=伝えたいことや強調したいことを印象づける

・相手の気持ちを読み取る=お互いに理解しやすくする


「非言語コミュニケーション」は、実はとても重要な役割を果たしていて、スクリーン越しでは、非言語コミュニケションが取りにくいというのが、リモートワークの最大のデメリットだと考えています。
だんだん相手のことがわからなくなってくるのだと思います。

つまり、非言語コミュニケーションは心理的安全を担保するのに大きな役割を果たしているのだと考えています。


アフターコロナは、リモートも取り入れたハイブリッドワークが主流になりますよ。

今は、「もうオフィスなんか要らない!」とか、「ずっとリモートでいい!」というような意見もよく聞こえてきますし、自分でも「オフィスってこのままでええのかいな!?」と疑問にも思っていました。

今は、まだコロナ感染の脅威から抜け出せていないので、人と人の物理距離を保つためにも、リモートワークがメインになるところが多いと思います。
TAMでも6月からは、週1回出社、後はリモートワークというチームが主流なようです。

では、アフターコロナはどうすべきか、ずっと考えていたですが、やっと答えが見つかりました。
「リモートワークも取り入れたリモートとリアルのハイブリッドワーク」が主流になっていくと考えています。

ムダを省き、生産性の高まるリモートワークは素晴らしく、捨てがたいメリットがある反面、たくさんのデメリットも存在します。
また、オフィスワークでリアルに会える良さや、カラダもココロも健康を維持するには捨てがたい働き方で、こちらもメリット・デメリットがあります。

携わっている仕事の内容や、プロジェクトの進め方、新人教育の仕方、あらゆるチームの状況によっても変わってきますが、

● 五感による情報量をアップデートして日々の「成長感」を得るために

● 少しのムダから生まれる「アイデアとクリエイティビティ」のため

● 非言語コミュニケーションで心理的安全を担保するために

・ 週1-2回はリモートワーク
           +
・ 週3-4回は出社してオフィスワーク(分散してオフィス利用)

このあたりが、今後主流になっていく落とし所だと考えています。

「永久にリモートワークにします!」というようないくつかのアナウンスをニュースで ”すごーー” と思って見てますが、、、
スーパー先進的な彼らは、リモートだけでは目先の生産性は上がっても、長期的には人的成長にマイナスであることを実はわかっていて、、コロナが落ち着く頃には、「やっぱりハイブリッドワークでみんなで成長していこう!」に変えるのではないのかな~、と。(半分冗談ですが、半分本気です。)

健康維持や、社会との関わり継続、といったことって、自己を律する力(小さな克己心)が要ることが多いですから、オフィスへ出社しなければならない、という小さな外的圧力を自分に課しておくのは悪くない選択だとボクは思っています。
(ボクの場合は、リモートワークだけだと食べる量が普段の2倍くらいになってどんどん太るから早く出社しないとダメです。)

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