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ノベルにはログラインという概念があるらしい・・・

最近知ったのですが、ノベル(小説)界隈にはログラインという概念があるらしいです。

まあ簡単に言えば作品の要約紹介なのですが、中々興味深いテンプレートだったので、ここにまとめておこうと思います。

あ、いや、別に深い意味はないんだけどね。

で、ログラインさえしっかり出来ればそれを肉付けすれば第一話になるそうです。

ん?いや深い意味はないですよ。

と、とにかく最近知った概念をアウトプットしておきます。


【誰が何をする話か?】

ログラインとは、「結局何の話?」を伝えるものなのですが、問題はどうやって説明するかです。

具体例までパクってくると問題があるので、とりあえずアルマゲドンとタイタニックで考えていきます。

・アルマゲドン
地球に巨大隕石が落ちる話

・タイタニック
豪華客船が沈没する話

この説明で映画を見たくなる人はいないでしょう。

なぜなら、結局映画などの物語作品はキャラが主体だからです。

だから、ログラインとしての必要最低限の要素として、「誰が何をする話か」の形式でまずは書いてみます。

・アルマゲドン
石油採掘技師のおっちゃん達が巨大隕石から地球を守る話

・タイタニック
貧乏青年と貴族令嬢が豪華客船で身分違いの恋をする話

これで少なくともさっきよりは面白そうになりましたね。

しかし、「見てみようかな」という興味を惹くには程遠いですよね。

というわけで、面白くなりそうなスパイスを足していきましょう。

【設定と障害の追加】

「誰が何をするか」に付け加えるスパイス、それは「主人公の設定」と「ふりかかる障害」です。

・アルマゲドン
宇宙の知識ゼロの石油採掘チームは急遽NASAから呼び出される。それは巨大隕石に飛び乗って穴をあけて内部から爆破せよという依頼。地球を救うため、石油採掘チームのリーダーは未知の宇宙に飛び出す覚悟を決めるのであった・・・

・タイタニック
画家志望の貧乏青年ジャックは、ひょんなことから豪華客船タイタニックに乗船できることになった。そこで出会ったのは籠の中の日々に飽き飽きしていた貴族令嬢ローズと運命的な出会いをする。しかし、身分違いの恋に燃える二人を、史上最悪の海難事故が襲う。極寒の海に沈みゆくタイタニックの中で、ジャックがくだした決断とは・・・

多分、これで大分見たくなってきたはず・・・見たくなったよね?

まあきっと見たくなってくれたと信じて解説を続けます。

アルマゲドンの場合、主人公達に宇宙に行った経験がない設定があることを強調します。

だからこそ宇宙に行かされる展開とのギャップが出てきて面白そうになってくるわけですね。

タイタニックの場合は、貧乏青年と貴族令嬢という設定が「身分違いの恋」という障害につながっている上に、その仲を引き裂く過酷な運命という障害のおかわりがやってきます。

こんな感じで、キャラの設定は障害と関連があるものをログラインで強調するといい感じになるそうです。

もしも出来上がったログラインが微妙ならば、「キャラ設定」と「障害」を変えていきます。

そうやって、より面白くなりそうな「キャラ設定」と「障害」の組み合わせを探していくわけですね。

というわけで、ログラインのテンプレートはこのようになります。

誰(どんな問題や欲求を抱えた人)が(どんな障害や葛藤を乗り越えながら)何をする話か

このテンプレートは、セールスレターや自己紹介に転用できそうな気がしなくもないですね。

【ログラインをつかみづらい作品てあるよね】

ログラインの説明してた記事によれば、「どんな主人公が何をするか」みたいな話をしてたし、それは当然だと思います。

ただ、ログラインのフォーマットに当てはまりづらい名作って探せば結構ありますよね。

例えばヒューマンバグ大学の各種戦争編など、正直誰が主人公か分からないです(苦笑)

天羽組視点の話なら、小峠が主人公みたいな空気はありますが、そんな言うほど「小峠が奮闘する話」で収まりきるかと言われれば微妙な気がします。

あるいは「からくりサーカス」みたいに、誰が主人公かも分かりにくければ何が目的なのかも分かりにくい名作もあります。

特に序盤で「オートマータを倒してゾナハ病を撲滅する」のが目的だなんて絶対に分からないでしょう(内容うろ覚えだけど)。

まあそういう分かりにくいものを面白く作れるのはきっと高等技術か才能なのでしょう。

というわけで、ノベルを書いてみたい人はまずは基本に忠実なログラインを作るとよさそうですね!

まあ深い意味はありませんが!

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