「エスカレーターマニア」のこれまでと、これから。

はじめまして。エスカレーターマニアです。
2003年、大学入学を機に上京し、2007年にインターネットの片隅で発信を始めてから、思えば、マニア歴は優に15年を超え、10年以上に渡って「ネットで何か書いてる人」をやってきました。
これまでやってきたことを振り返りつつ、これからやりたいことをまとめます(令和元年ブームに乗っかって)。

0. エスカレーターマニアって、だれ?

田村美葉 / TAMURA Miha
1984年生まれ。金沢市出身。東京大学文学部卒(美学藝術学専修)。
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1. エスカレーターマニアになったきっかけは?

いつからエスカレーターを好きになったのか、と言われると、あまりはっきりとは覚えていないのですが、高校生のとき、初めてスパイラルエスカレーター(螺旋状の曲がるエスカレーター)を見たときの衝撃は記憶にあります。家族で東京に旅行に来たときに訪れた、横浜ランドマークプラザでした。

今でも定期的に訪れる、私にとっての聖地

その後ほどなくして大学入学を機に上京するのですが(2003年)、東京にはいろんなエスカレーターがあるなぁ、と思って興奮し、当時のガラケーで「写メ」を撮りためていました。

「写メ」は1枚も残っていないのですが、大学時代、友達とパリに旅行した時も、デジカメでたしかにエスカレーターの写真を撮っています

エスカレーターが珍しいって、どんな田舎の子だよ!? と思われることがあるのですが(金沢市出身です)、デパートやショッピングモール以外で、地下鉄やペデストリアンデッキなど日常的にエスカレーターに乗る機会があるのは、世界の中でも限られた「都市」だけのことなのです。この頃は、特に「ひとり乗り」の幅のエスカレーターにやたらと興奮していました。その時々で興味のあるエスカレーターは、どんどん変化していってます。

2007年、それらの撮りためたエスカレーターの写真を公開するホームページを本格的にスタートしました。これが、今も更新を続けているエスカレーター収集サイト「東京エスカレーター」の始まりです。

現在は、日本と世界の各地をときどき旅をして、サイトを更新し、年に数冊同人誌を出す、というのがライフワークになっています。


2. 会社員としての「これまで」

会社員としての経歴では、主に「Webマーケティング」に関わる仕事についてきました。

最初の会社が、私が「エスカレーター激戦区」と呼ぶ汐留にあったことも、エスカレーター愛が加速した原因かもしれない

2007年、インターネットメディアへの興味から「メディアレップ」と呼ばれるインターネット広告の会社に新卒で入社し、ソリューション営業を経験したのち、2011年、「私を雇ってください」とシックス・アパートという会社に押しかけ、「Zenback ADS」という新しい広告商品のプロダクトマネージャーになりました。シックス・アパートは当時「東京エスカレーター」を動かしていたCMS、Movable Type の会社で、インターネットが大好きなマニアックで文化的な人がたくさん集まっていました。いまは、オフィスでもどこで働いてもいいという先進的なワークスタイル「SAWS」を実施する会社として注目されています。こういう素敵な会社で働けたことは私の大切な財産の一部です。

その後、かねてより興味のあった建築・不動産・インテリア系の仕事がしてみたい、という気持ちで、2014年に心機一転「goodroom」という不動産サイトを運営する会社に転職を決めました。最初は問い合わせのあったお客様に内覧の案内をするいわゆる不動産営業をしていたのですが、あまりにも成績が悪いため「たむらさんはいいよ」ということになり(優しい会社なのです)、会社のWebページや、コラム、SNSなど「Web全般」をほぼひとりで担当する人となり、「goodroom」サイトの大規模リニューアルも経験しました。現在は「goodroom journal」というWebコラムを書く専門の人として働いています。

3. エスカレーターマニアとしての「これまで」

一方で、20代のほぼ全ては「私はこのまま会社員のままでいいのか」と、何者かになりたい自分、なれない自分に悶々としている日々でもありました。

3-1. 「ライター」になる

2008年、団地マニアであり、工場萌え作者である大山顕さんを知ったのと同時に「デイリーポータルZ」という素敵な媒体を知り、早速、読者投稿コーナーに応募します。

このコーナーと、「かっこいいホームページ」などで何度か投稿させていただいたのち、声をかけていただいてDPZのライターとして数年活動しました。思い入れのある記事はこんなところ。

ちゃんとした媒体で記事を書いていると、エスカレーター工場の見学など、ちゃんとしたところの取材をさせてもらえるのも大きいです

現在は、エスカレーターに関する記事はすべて自分のブログに集約しているのですが、「WEBで文章を書く」ときに必要なすべてのことを私はここで教わりました。

3-2. 「テレビ」に出る

エスカレーターマニアとしての活動初期から、「マニアックな人を紹介するテレビ番組」や「ラジオ番組」にはよく呼んでいただけていました。自分が好きなことを喋っているだけでお金がもらえるのでありがたいことですが、番組によって程度はさまざまですが求められた役割として「マニアを演じる」必要はあります。今までに出演した主な番組はこちら。

2009年 NHK BS熱中時間
2012年1月 テレビ東京『たけしのニッポンのミカタ』
2012年12月 TBSラジオ『えのきどいちろうの水曜Wanted!!』
2013年12月 読売テレビ『ワケあり! レッドゾーン』
2014年4月 TBSラジオ「安住紳一郎の日曜天国」
2016年8月 ニッポン放送「能町みね子のToo Much Lover」
2016年9月 JFN「山田五郎と中川翔子の『リミックスZ』」
2016年11月 BS日テレ「中川翔子のマニアまにある」
2016年12月 TBSテレビ「マツコの知らなすぎる世界」
2017年4月 テレビ東京「車あるんですけど…?」
2018年12月 BSフジ『次課・長州の力旅』
2018年10月 TOKYO FM 『BlueOcean』
2018年11月 東海CBCテレビ『イッポウ』

3-3. 「本」を出す

ずっと続けているエスカレーターのサイトも、ブログも、読者数はとっても少なく、広告を積極的に入れることもやめてしまったレベルだったのですが、「なんとかWEBサイトで少しでもお金にすることはできないか」と考えて、2015年「旅行」に特化したサイトを立ち上げました。

このサイトが、SEO的なアレコレなどさまざまな複合的な要因もあって割と人気があり、一気に月間10万PVにまで到達し、KADOKAWAより本が出ました。

「本当にあたりまえなこと」しか書いていないので、旅行が好きですでに楽しんでいる人には全く必要のない本です。ただ、旅行が好きな人というのは「旅行特有の不自由さや不安も旅行の醍醐味に含めて楽しんでしまう」ところがあるので、「そうではない」人に向けたガイド本ってあまりないような気がするのです。そんな内容の本です。

4. 結局、私は「エスカレーターマニア」である

このように、なんとなくライターになり、なんとなくテレビに出て、なんとなく本を出した私が、「なりたかった私」ってなんだろう、ということを考えるのですが、いざ、成り行きで叶えてみてわかるのは、「ライター」になりたかったわけでもないし、「テレビ」に出たかったわけでもないし、「本」が出したかったわけでもない、ましてや、それらのために「エスカレーターマニア」をやっていたのではない、ということでした。

では、エスカレーターマニアであることは単に趣味なのか、と言われるとそういうわけでもなく、私の社会人人生の全てに密接に関わっています。

転職2社目以降は「エスカレーターマニアです」ということを面談でどの会社でも必ずお話ししましたし、だいたいどの会社でもそっちの方が会社員としての業績としてよりウケがよく、実際に「エスカレーターマニアとして、エスカレーターの魅力を世界に広めるためにやってきた全てのこと」は、「Webマーケティング」の仕事をするにあたって、ものすごく役に立ちました。逆に、仕事で得た知識をどんどん「エスカレーターマニア」としての活動に活かすことも多く、まさにWinWinの関係でした。

Movable Type や Wordpress を使ってのWebサイト構築の知識を得たのも全てエスカレーターのサイトのためですし、エスカレーターの同人誌を出すためにイラストレーターの簡単な使い方も覚えました。カメラ機材や撮影技術も「あのエスカレーターが撮りたい」という明確な目的があったので徐々に進化しました。文章力についても同じです。それらの知識や経験が、全て「ネットで何か書いて伝える人」という現在の私の仕事に直結しています。

明らかに年々上がっていく撮影力、ただしエスカレーター限定

「動画」での発信もできるようになりたいな、と思って、YouTuberをすっ飛ばしてVtuberになってみてます

自分がこれから、どんな肩書きで生きていきたいか、ということを考えたとき、私はやはり「エスカレーターマニア」なのだと思います。

5. エスカレーターマニアの「これから」

そんな「エスカレーターマニア」の私がこれからやりたいことはというと、かなり明確で、15年間変わっていません。

ただひたすら、世界中にまだまだたくさん存在する出会っていない素敵なエスカレーターを収集し、分類すること。

そのために、これまでは「稼いだお金を使って旅行に行く」という考えだったのですが、「旅行に行くことそれ自体」も、徐々に生活の一部に取り込んでいきたいと考えています。

その手段のひとつが「旅行に特化したサイト」であり、さらに、昨年住居を多摩ニュータウンのシェアハウスに移し「東京に住む」ことにかかる固定費を大幅に削減しました。

リトルカブを購入したことで、移動にかかるコストも(関東近郊なら)大きく減らせる可能性も出てきました。

そして今年は、おもしろそうな「多拠点居住」のサービスがたくさん登場しています。

そのサービスのいくつかを試し、試したこともWEB上で発信したり、旅先で出会った方々の「WEBでの発信」をお手伝いしたりしながら、生きていきたいなと考えています。

WEBで何かを発信するのが得意なエスカレーターマニア」に依頼したい仕事があれば、ぜひ声をかけていただけたらと思います。

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