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テレビ壁掛け⑨ 隠蔽配線に使うプレート&通線チップ徹底比較


壁裏を通したケーブルの出入り口の話。

壁裏に取り付けたスイッチボックスに
配線を通すための穴をどうするかついて考えてみました。

注意!
このnoteは電材沼にはまった記録です。
普通、プレートやチップの選定まで、
施主側で指定することはあまりないと思います。

パナソニック 埋込AVコンセント

コンセントと一緒に
HDMIジャックやTVアンテナ・LAN端子を付けることも考えましたが、

  • 1つのチップで1本分しか使えないこと(1連あたり最大3本)

  • 将来他のケーブルを通したくなるかも

  • ノイズ混入などトラブルにつながりうる
    信号線の接続部をあんまり作りたくない

と考えて、
ウチはのちのちの自由度を考えて、コンセント部分に端子は使わず、
空配管にケーブルをそのまま通すことにしました。

パナソニック 角穴のプレート

壁掛けテレビの壁裏配線されている方の事例を
ネット検索していくつか拝見して一番多く見かけたのが、
コンセントプレートをそのまま使って
長方形の穴にケーブルを通してあるもの。

おそらくどこの電気工事屋さんも手元に在庫を持っている材料で、
シンプルかつスタンダードなやり方です。

ただ、この方法にもいくつかデメリットを感じてしまって。

  • コネクタ部分を通すのに穴が大きいに越したことはないが、
    出来上がりはケーブル数本分しか通らないので
    余計なすきまが空いてしまう

  • 壁裏と広い穴でつながってしまうので、
    湿気・ほこり・虫などが侵入しやすい?

こうしたデメリットをおぎなえるような、
室内とスイッチボックスの間の出入り口となる、
通線チップやプレートについていくつか候補を考えてみました。

パナソニック 丸穴のプレート

ホームセンターを見回っていて見つけたのがこちら。
本来は高容量の特殊コンセント用のプレートのようです。

穴が長方形じゃなくて径35.5mmの丸穴です。
長方形と比べて丸穴の何が良いかというと、
サイズの合ったグロメットを取り付ければ
ほこりの侵入をある程度防げるところ。

これを丸穴部分に嵌めこんで、
必要な分だけ膜部分をカットすればすき間問題はだいぶ解決します。

さっそくプレートと取り付け枠を購入してお試し。
丸穴のプレートはフルカラーシリーズなので、
フルカラー用の取付枠が必要です(コスモ用ではだめ)。
また、コスモシリーズとは色が合いません。

パナソニック N6053Nとフルカラー取付枠

手元にあったボックスにつけてみました。
取付枠の方が幅が小さいので穴から見えてしまいますが、
見た目はさほど気になりません。

穴の左右に取付枠が見えます

このプレートの穴は直径35.5mmですが、
もっと穴の大きい直径41.5mmのプレートもあります。
(テレビの配線でそこまで大きな穴が必要になることはないでしょうし、
 取付枠以上の幅は使えないのであんまりメリットないと思います。)

パナソニック 電話線チップ

コンセント1口分のスペースと置き換えて、
ケーブルを通せる穴を作れるチップです。

よりホコリの入りにくい
ブッシング付きのチップ(WN3025WN)もあります。

しかし、この穴の大きさではケーブルだけしか通せません。
通線したあとでコネクタを装着できる
アンテナ線や電話線・LANはケーブルには使えますが、
コネクタの脱着ができないHDMIケーブルには使えません。

パナソニック テレホンガイド

こちらもコンセント1口分の大きさのチップに穴が開いているタイプ。

大穴の他、通常サイズのチップ(WN3021)もあります。

これも電話線チップと同様でコネクタは通過できませんが、
(本来の使用方法とは違いますが)
穴の下部をニッパで切り取って、
コネクタが付いたままのケーブルを通すテクニックが使えます。

パナソニック 通線カバー

通線目的なら本命はこちら。

通線部分とブランクチップ・取付枠付きで、
1連分を使うカバーです。
テレビ関係のケーブルなら4-5本は通せそうです。

ウチはこの「通線カバー」を使うことに決定。
長方形穴のプレートそのままに次いで、
スタンダードなチョイスと思います。

(2020-04-18に投稿した記事の移転・再投稿です)

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