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映画マッチングを見て

大画面で推しが見たい!という理由で見に行った映画マッチング。

推しうんぬんの前に没入感がすごかった…。

場面の切替が早いせいもあり、中だるみせずに見れて2時間が秒でした。
(映画あまり見ないからわからないけど、早かったよね??)

ネタバレを許さない男が推しのため、ネタバレするわけにはいかないので、マッチング済みの方だけスクロールしてください。







少年影山を誰か救ってくれ

私は金子ノブアキ演じる影山が1番共感できそうだった。

母親が愛に溺れてる。その男に捨てられて、目の前で壊れていく。憎いよな、、憎いよね、、

そしてその男は娘とのうのうと暮らしている。
実際に娘に会うと、その素直さから愛情たっぷりにすくすくと育てられたのがわかる。

自分は母の1番になれなかったのに。
母が1番愛した男に愛されて育ってる。

何年たっても大人になっても許せない気持ちがあって、消化しきれなくて、大きくなって、どうしようもなくなっちゃったのかな、、

そうなる前に少年影山を助けてあげられなかったのかな、、と苦しくなる。



吐夢は非常識なふりをしてる常識人なのでは?

吐夢は佐久間大介じゃなかった。

佐久間さんの闇を垣間見るつもりで見たマッチングだったけど、吐夢だった。

吐夢は素直で自己中でコミュニケーションが下手なだけの男の子だと思ってた。

自分の言いたいことを伝える気もなく話す。そんなイメージだった。

でも吐夢って輪花との距離すごくあけてる。

最初のクリオネのシーンは出逢ったばかりだから少し近いけど、それ以降は自分が怖がられてるのを知ってか、すごく離れてる。

パーソナルスペースを意識できるってことは、他人の立場に立って考えられるってこと。
一方的に気持ちを伝えてるだけではないのではなかろうか。

影山が距離感皆無だったから余計に際立ってた。

最初に警察と話す時もそう。
輪花と水族館で会った時は口角下がってるし、目の光消えてるのに、警察と話してる時は口角を上げて話せてる。

目も合ってる(ような気がする)。

本当は相手のペースに合わせて、目を合わせて話せるんだなと思った。

せつこさんと話してる時に少し離れてるところも、余計なことを言わないで輪花に直接真実を見せるところも。

空気を読まないで伝えたいだけなら、また遠くからボソボソ文章を話せばいいだけだもの。



あれ?吐夢の行動理論って輪花を愛してるからではない??あれ??
また次見た時に考えよう。



母親に感謝するギャルに泣く

映画を見ていて泣いたところは、輪花のお客様である花嫁のセリフ。

「今までマジありがとぉー…」

普通に気持ちが漏れて出ちゃったかんじの感謝の言葉。

別料金のドレスが可愛いけど、少し高くなるのかぁといいながらドレスを試着してるギャル。

「いいから着たいの着なさい」と言わないお母さん。

なんかリアルで良かった。

すごく印象に残ってたからこそ、なぜ?なぜ?なんでこの子が…??ってなった。



消化不良な疑問点

見終わったあとに思ったのは

「ちょっとマッチング2早く公開して欲しいんですけど!」

でした。

疑問点がいくつかあるので、ここにメモします。


結局吐夢は輪花に写真送ったり連投したりしてたの?

輪花に写真が送られてきた時に、ハッキングされてるのかもしれませんね。と言ってた吐夢。

あれが本当に吐夢じゃないなら、誰がなんのために吐夢になりすましてるの?

アプリで何度もトラブル起こしてるのは、その犯人が吐夢に固執してるから??

逆に吐夢だとしたら、なんのために輪花にあの写真を送ったの?

輪花に近づいて愛してるという目的は何??


吐夢はストーカーなの?


「僕はストーカーだけど」と言うセリフがあるから、自身をストーカーだという認識がある模様。

でも何故ストーカーだと思ったの?

誰かに何かを言われたか、ストーカーぽいことを演じてるかどっちかだと思うんだけど。

個人情報を調べて家に行くのは、ストーカー行為だと思ってなさそうに見えた。

なぜなら「今の時代簡単ですよ」の言葉から、当たり前のことすぎて何か問題でも?と言わんばかりだったから。

ストーカーしてる描写もあまり印象に残ってないし、むしろストーカーされてたのはパパだったし。

…ストーカーを、演じてた…??


結局アプリ婚の犯人は誰?


アプリ婚の犯人は結局吐夢なの??

だとしたら動機は?なぜアプリ婚したカップルを猟奇的なかんじで殺すの??

殺害現場の世界観はなに??
なぜあの世界観なの??

ここを深掘りたいし、深掘ってほしかった。



全体的な感想


1人の男の軽率な不倫から始まった悲劇だなと思った。

人が見せる面は、それがすべてではない。

猟奇的な面を持つ人は一定数いる。

嘘をついてる人も嘘をついてることに気づいてない人も。嘘を隠してる人も。

「私だって苦しんだ!!」

そう言ってた輪花だけど、その苦しみ以上にお父さんから愛を注がれて育ってる印象を受けた。

それを間近で見た影山や吐夢は何を思ったのかな。

壊してやりたいと思った影山と、天使みたいと思った吐夢。

それがすべてではないと思うので、また考察したい。

2時間では足りなかった印象なので、小説を読んでからもう一度じっくり映画を見たいと思います。

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