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言葉の意図をくみ取る

マズローの欲求段階説というのがあります。

おそらくどこかで耳にしたことがある人も多いと思いますが、この理論って実はマネジメント(特に人間関係)を効率化するのにメチャクチャ役立つ理論だったりするんですよね。

例えば、組織のまとめ役についているとします。すると、あるていど組織を運営していくと、いつか必ずメンバーからの要望や不満点などが上がってくるようになります。

「この部分が現状ににマッチしてない」だとか「もっと他のやり方がある」だとか、、、もしかしたら他にも「どんな説明やフォローをしてもいつもミスばかりする」といったお荷物人間だったり、ミスどころか指示しても動こうともしないメンバーも現れるかもしれません。

このように、組織の管理をするようになると、どんな形であれ多種多様な人間関係模様に頭を悩ますようになります。そして、その結果として管理者としても「お前ら好き勝手ばかり言いやがって!」といつの間にかストレスを抱えるようになるのも珍しくありません。

ですが、一見すると多種多様で統一性も一切ないような要望・不満点のように見えますが、実はマズローの欲求段階説のどこかに当てはまってるだけってことがほとんどなんです。

念の為マズローの欲求段階説について簡単にお話しさせてもらいます。

アメリカの心理学者であるエイブラハム・マズロー博士は「人間には生きる上で5段階の欲求がある」ということを提唱されました。

・生理的欲求(生命維持のための欲求。食欲。性欲。睡眠欲など。)
・安全欲求(安全に生活したいという欲求。衣類、住まい、大事な人を守るなど。)
・社会的欲求(孤独を回避したいという欲求。コミュニティに所属したいなど。)
・承認欲求(自分には価値があると証明したいという欲求。誰かに認められたいなど。)
・自己実現欲求(自分の能力や可能性を最大限に発揮して、世に何か残したいという欲求。)

そして、これら5つの欲求を上から順に満たされることで、どんどん次の欲求が増してくるというのがマズローの欲求段階説なんですね。

つまり、生理的欲求を満たされなかったら、ずっとその欲求を人は欲しますし、逆に満たされても今度は安全欲求を求めるようになるという理論なんです。

なので例えば「もっと他にもやり方はあるでしょう!」などと、いつも決め事をかき乱してくる人というのは、本当にやり方に不満があるわけじゃなくて、実は自分の意見を取り入れてもらいたいだけ、つまり自分の価値を認めてもらいたいだけだったりします。

なので、一度その意見を受け入れてあげて検討した結果、「あなたの提案にはこのメリットがある一方で、こんなデメリットがあるように捉えました。現状ではデメリットを受け入れるのは危険性が高いので、今回は見送りさせていただきたいです。とはいえ、このように提案いただけるのは非常にありがたいことなので、気が付いたことはどんどんぶつけて欲しいです。」などと伝えてあげれば、実は満足したりするわけです。

こんな感じで、マズローの欲求段階説を知っておけば、人々が抱えている欲求のある程度は予想することができるようになります。

なんですが、人間もそんなにシンプルな生き物じゃありませんよね。

それに、実際に企業にコンサルタントとして入っていると、「この人はいま社会的欲求が満たされた状態なのかな?」とか「承認欲求を満たされたいのかな?」といった分析をいちいちするのは現実的じゃない場面にもぶち当たります。

なので、私は他のモデルを採用しているのですが、、、ちょっとメルマガ書く時間がなくなっちゃったんで(子供たちがわめき始めたんでw)続きは次回にします!

お楽しみに♪

田辺輝恭

【田辺輝恭のミッション】 「個々の覚醒と偉大なる繁栄」 ”攻めの経営道+守りの保全道” この2つの融合により、小さくとも偉大な起業家・経営者の誕生を 人生をかけて支援することを使命とする。