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マーケットイン・プロダクトアウト

息抜きがてらホゲーっとニュースサイトを見ていると、面白いものに出会いました。

思わず「おっ」となったんですが、日本における年代別の観たい映画ランキングだったんですね。

映画ジャンルのランキングだったらよく目にするんですが、このような映画をみる理由をランク付けしているものは珍しく思えたので、ちょっと興味が湧いてしまいました。

フムフムとよく見ると、このランキングは完全に現代の日本映画を表してたんですね。

というよりも、もうお分かりだと思いますが、最近の映画はなぜか原作があるものばかりです。

例えば、最も最近のものだとするとキングダムとか愛がなんだなんかもそうですよね。元となる原作があって、それを映画化しています。

なんで原作があるものばかり映画になるのかというと、『どれだけ観られるかある程度予想することができるから』なんですね。つまり、一定数のファンがいることがわかってるからなんです。

映画は娯楽ですが、制作側からするとれっきとしたビジネスです。なので、支出以上の収益を得なければ話になりません。

だから、最もキャッシュを流してくれそうな年代が好きな題材を映画化して、より層を厚くするために人気俳優ばかり起用するというワケなんですね。

よく、「個性派ぞろいの尖った映画を観たい」なんてコア層からの声がありますが、それが実現されるのはほぼ不可能。あってもすぐ費用が回収できるくらいの低予算モノになってしまいます。

だから映画を作る前から、ある程度の収益が予想は立っています。その上で制作予算や販促費・キャストなどを決めて、あとは期間いっぱいアピールしまくるんですね。

ちょっと小難しいマーケティング用語でいうと、このことをマーケットインとか言ったりします。

マーケットインっていうのは、人々が何を望んでいるのか調査した上で商品を開発して、市場に出すことを言います。

何を望んでいるのか?をしっかり調査して商品化するので、大ゴケすることはあまりありません。それに、さっきも言いましたが、ある程度の収益予想も立てることができますので、キャッシュフローの仮説を作ることもできます。

マーケットインの反対をプロダクトアウトと言います。

プロダクトアウトってのは、簡単にいうと「オレの商品を買ってくれ!」という状態です。つまり、自分がやりたいことをやって、それを市場に出すということです。

こんな感じで言っちゃうと、プロダクトアウトをしてる人なんているの?と思うかもしれませんが、実は、プロダクトアウトの方している企業の方が大半なんですね。

特に、中小企業や個人のお店といった、規模が小さくなればなるほどその傾向が顕著となります。

例えば、「ケーキが好きだからケーキ屋さんを始めた」なんてのも、完全にプロダクトアウトです。ターゲットや商圏がケーキを望んでいるのか?といったことを調査せずに出店しているということです。

また、根拠を持たずに感覚だけで「これは売れそうだから作ってみよう」というのもプロダクトアウトです。

確かにプロダクトアウトには、誰も見たことが無い真新しいものを生み出せるというメリットがあります。そしてそれが当たれば、特上のホームランとなるでしょう。

また、マーケットインに慎重になりすぎると、似たり寄ったりのものなってしまうということも考えられます。

ですが、我々のような小さな会社ほど、慎重であるべきなんですね。つまり、プロダクトアウトじゃなくてマーケットインで商品を販売するべきなんです。

そして、それを実現するためには、より多くのリストが必須です。

つまり、ビジネスを制する企業は、最もリスト数を持ってる企業ということなんです。

どれだけアプローチすることができるリストを持っているか?この数が多ければ多いほど、単純にビジネスは安定しますし、競合からの突き上げを食らうことも無くなります。
なので、ビジネスの勉強をしているといろんな情報に触れると思うんですが、「これはリストとどのような関係があるんだろうか?増やせるのだろうか?関係性を深めることができるんだろうか?」という視点で考えるのも、新たな発見に出会うキッカケになりますよ!

田辺輝恭

ReveDunJourプロジェクトは"夢”に特化し、子どもたち若者たちへ夢の持ち方・叶え方を発信しています。世界で夢を叶えてきた達成者たちが在籍。彼らから知恵と考え方を絞り取ることを是非としています。大和の心で我が儘に。