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数字NG社長がつまずく5つのステージ

『行動力が全て』という言葉を聞いたことがあると思います。

 世の中のトレンドにもなってますし、ぼく自身も「知識は副次的なもの。実践しないと意味がない。」ということをよく言ってます。

まぁ確かに『行動力』を勘違いして、人の話を聞くことよりも行動を優先したり、とにかく自分の足を動かすことが大事なんだと思い込んでいるような、見切り発車をされてる方もおられます。

でも、そうじゃなくても、やっぱり社長さんが持つ行動力や直感というのは、目を見張るものがあります。

で、実をいうと、そのパワフルな行動力と直感で事業を伸ばしてきた社長さんだからこそ、数字に弱くなりがちなんです。

とまあ、偉そうに語っちゃいましたが、ぶっちゃけこれはぼくもお師匠さんから教わった内容です。

お師匠が言うには、数字が苦手な社長には5つのステージがあるんですね。

で、その話を前提に今までコンサルティングを行ってきたんですが、見事に当てはまったんで共有させていただきます。

ステージ1、基礎知識がない
ステージ2、現状の収支を知らない
ステージ3、未来の収支情報が見えてない
ステージ4、お金の使い方の基準や根拠を持ってない
ステージ5、お金とやりたいことの紐付けができてない

ステージ1の「基礎知識がない」は、文字通り勢い任せでやっているということです。

業務の効率化や生産性を深く考えずに、増員増員で対処してきたツケが回ってきている状態でもあります。つまり、忙しいのにお金がないというやつですね。

社長としても、なんで自分の時間が取れないんだ?とか、これじゃ、社員を食わせるためだけに仕事してる気分だといった不満があふれてくる段階です。

ステージ2の「現状の収支を知らない」は、社長と経理担当の意識の差から生まれてくるものです。

社員数が10人近くなってくると、支出を抑えるために守りの要として、経理担当を雇うようになります。

ですがその経理担当、支出面の情報はミクロレベルで全て把握していますが、会社全体としてお金がどう動いているのか、という全体的な視点は理解しないものです。

しかし社長としては、経理はお金を守る要なので、全体的なキャッシュフローの意見も言ってもらいたいのです。

その意識の差が、現状の収支を知らないことにつながっています。

ステージ3の「未来の収支情報が見えてない」は、勘定合っても銭足らずの状態です。

このステージにある企業は、ある程度の成長をとげていることがほとんどです。ステージ2と違って経理もキャッシュフローを理解してますし、社長もどっしり構えて攻めの姿勢を取ることができます。

そして、事業のレベルを上げるために銀行借り入れをしよう!などと、意欲的な行動をするようになります。

ですが、その銀行に対して「なぜ〇〇万円の借り入れをしたいのか?」という理由を明確に答えることができません。なぜなら、社長自身が収支予測がわかっておらず、根拠を示すことができないから。

なので社員に対しても、「なぜボーナスが出ないのか」「どのように給与が上がるのか」といった質問に返答できない状態でもあります。

ステージ4の「お金の使い方の基準や根拠を持ってない」は、予定はないのに外からの誘いに乗ってしまうという状態です。

このステージにくると、かなり業績は好調で、銀行や取引先からの信用も厚くなっています。

こうなってくると、それにあやかろうとする業者が現れてきます。しかもその業者はわかってるんで、社長の虚栄心や拡大意欲をついた提案をしてきます。

なかには海外進出なんかも、、。

とかいう話を聞いてしまうと、社長もついつい乗り気になってしまいます。銀行のバックアップもあるとなれば、「よし、やるか!」と巨大投資を行ってしまいます。

で、着手した瞬間に風向きが変わると(苦笑)

意外とよく聞く話ですよね?これらは「お金の使い方の基準や根拠を持ってない」から起こります。

ステージ5は、「お金とやりたいことの紐付けができてない」という状態です。

最上ステージにいる社長は、業界ではちょっとした有名人になっていますし、社員も多数かかえて
事業年数も10年を超えてるところがほとんどです。

はたからみれば「順風満帆な大社長」というように感じれますが、当の本人は若干心が乾いている状態です。

というのも、本当はさらなる高みに向かいたいんだけど、そのビジョンが見えないからです。

他の人を参考にしてみるけどあまりにレベルが違いすぎて、口にしてもリアリティがないもんだから社員がついてきそうにありません。

強引に声を出すとしても、数字が見えないから社員の賛成をもらえることはありません。

ステージ1のように、ひとりや少数だったらこんなことは起こりません。持ち前の直感とパワフルな行動力で、ガンガン突き進めばいいんです。

ですが、今はステージ5。社長は焦燥感にかられながらもがき続けます。

以上が、数字が苦手な社長の5つのステージです。

あなたはどこかに当てはまりましたか?ぜひ参考になれば幸いです。

ありがとうございました!

田辺輝恭

ReveDunJourプロジェクトは"夢”に特化し、子どもたち若者たちへ夢の持ち方・叶え方を発信しています。世界で夢を叶えてきた達成者たちが在籍。彼らから知恵と考え方を絞り取ることを是非としています。大和の心で我が儘に。