Tanaka Haruka /editor_writer

大学卒業後、芸能事務所のマネージャーに。俳優・アイドル・漫画家・作家等のマネージメント…

Tanaka Haruka /editor_writer

大学卒業後、芸能事務所のマネージャーに。俳優・アイドル・漫画家・作家等のマネージメントを行う。30歳で独立し、未経験から編集者・ライターへ。タレントさんのインタビューのお仕事をたくさんやっています。 haruker.tanaker@gmail.com

マガジン

最近の記事

年に一度、"光る君"だった同級生へ

NHK大河ドラマ『光る君へ』を観ていて思い出した、中学生の頃の出来事がある。 通ってた学校では年始に生徒全員が参加する百人一首大会があった。でも当然ながら真面目に取り組んでいる生徒なんてほとんどいなくて。 底冷えする体育館で、マフラーを座布団代わりにしコートを着込んで、何人かに分かれてひたすらカルタをとる。それでも何枚かとれれば嬉しかったりはしてキャッキャとはしゃいでいた。 中学2年生の時、たまたま同じ対戦グループに仲のよいギャルたちがいたこともあって、「普段勉強を全然し

    • 2023年執筆まとめ

      2023年にお仕事したインタビュー記事の一部をまとめました。 telling,(2.4-5配信) 杉咲花さん 「杉咲花の撮休」 CUT4月号(3.19発売) 萩原利久さん×八木勇征さん『劇場版 美しい彼~eternal~』 JO1・鶴房汐恩さん CUT5月号(4.19発売) 中村倫也さん CUT6月号(5.19発売) なにわ男子・西畑大吾さん CUT7月号(6.19発売) 中村倫也さん CUT8月号(7.19発売)  草川拓弥さん×西垣匠さん 『みな

      • 「大事にしているものが違う」映画『愛にイナズマ』に寄せて。

        『愛にイナズマ』。デビューに燃える新人映画監督の折村花子(松岡茉優)は、志半ばでプロデューサーに騙され、全てを失う。そんな折出会ったひとりの男(窪田正孝)と共に、どん底から再起を図るため、音信不通となっている家族と再び会い、作品におさめることを決意するーー。 多くの作りてが大なり小なり考えるであろう、「己の表現」というものについての切実な叫びを、松岡茉優さんがまさに「切実」としか言いようのない芝居でひたすら押し出ししてくる作品だった。 遠く及ばないけれど私もごくたまに「エ

        • 生きてることが辛いならくたばる喜びとっておけ

          中学の同級生の須原杏ちゃんがバンドのメンバーとして参加している森山直太朗さんの20thアニバーサリーツアー千秋楽公演を観てきました。 『さくら(独唱)』や『夏の終わり』など、私たちの青春時代を併走した名曲を楽しみながら、近年の楽曲に改めて心を彩られたり。 バイオリンのあんずは、ソロパートのかっくぃい見せ場から、"直太朗然"とした曲間のミニコントの一員としての堂々たるちゃめっ気まで、コンサートを支える素晴らしい柱として大活躍で、「はい、はーい!あれ、私の友達でぇーす!」と手

        年に一度、"光る君"だった同級生へ

        マガジン

        • おんなの煮付け
          37本
        • インタビュー・コラム執筆まとめ
          17本
        • 面白かったもの日記
          16本

        記事

          FODで感じる服部隆之音楽の世界

          10月からスタートしたNHK連続テレビ小説『ブギウギ』の中で、密かに毎日胸躍らせているのが、作曲家・編曲家の服部隆之さんによる音楽。 90年代〜00年代をテレビドラマとともに過ごしてきた人であれば一度は触れたことがあるであろう、服部さんによる劇伴(ドラマや映画の音楽のこと)。 私は服部さんの劇伴が大好きで、昔のドラマをなかば「服部さんの曲をBGMとして聴く」ために流し観ることもしばしば。 今こそこの気持ちをわかちあいたい! けど、あまりにもその作品数が多いため、今回は、

          FODで感じる服部隆之音楽の世界

          WHT channelに教えてもらった「Let it be」=そんな日もある」のココロ

          暑さが手伝って、まだ少し夢みたい。 大好きなWHTファミリーに逢えたのです…… 愛してやまないオハイオ在住YoutuberファミリーWHTChannelさん。 昨日、8月2日の昼、急遽の「羽田空港でのファンミーティング」のご案内が、SNSにてあがりました。 普段は必ず出席しなきゃいけない会議がある曜日・時間帯、外での現場があれば確実に行くことができないタイミングなのだけど、夏のイベントもろもろでぽかっと空いてる日で、何を伝えよう、何をプレゼントしようとそこから大パニック!

          WHT channelに教えてもらった「Let it be」=そんな日もある」のココロ

          「芸人の話は、ラジオで話してるもの以外信用できない。ライターは1を聞いて10書く」という発言をテレビで観た。

          先日テレビでお笑い芸人が「インタビューライターは人の話に勝手に文脈をつけてあたかも物語のようにするから信用ならない、信用できるのは本人たちがラジオで発する言葉だけ」というトークをしていた。 観た人の中には「えぇー!インタビュアーってそういう仕事なんだ、これだからマスゴミはw」と思った人もたくさんいるかもしれない。 私は10歳の頃からお笑い芸人が好きで、15歳の時に大好きなコンビが解散したのをきっかけにエンタメの仕事を目指すようになり、22歳で芸能界の裏方の仕事に就き、30歳

          「芸人の話は、ラジオで話してるもの以外信用できない。ライターは1を聞いて10書く」という発言をテレビで観た。

          父の最期を思って、香水を買った日。

          マスク生活が長くなって、以前よりも香りに敏感になったように思う。 「香り」と書けば美しいけど、はっきりいって敏感になったのは「におい」、それも「くさい」と一緒の漢字のほうのやつだ。飲食店を出た後の衣類についた油臭さとか、満員電車で隣になった人のタバコのにおいとか、この間は友人が飲み会に香水をつけてきて、今までは気にならなかったはずなのに、イタリアンのガーリックとオリーブオイルの香りと合わさることに鼻が追いつかなくて、「ごめん」と謝り倒して、離れた席に代わってもらった。 自分

          父の最期を思って、香水を買った日。

          震災が出てこないドラマ『ブラッシュアップライフ』。運命を描き、宿命を描かない潔さと優しさ。

          ポジティブな理由からもネガティブなきっかけからも「今の脳みそのまま、あの頃に戻ってやり直したい」と思うことがある。だからたとえばバスで移動する十数分の間だけ、ものすごくリアルに、令和5年の私は平成19年にタイムスリップしてみたりする。 あの頃は目を見ることさえままならなかった憧れの男の子の前に自信満々に登場して翻弄する側になってみようかとか、今のタフなハートとわきまえない態度を持ってすれば夜の世界でいけるとこまでいけちゃうんじゃないか?とか、あるいはのちに急成長を遂げる企業

          震災が出てこないドラマ『ブラッシュアップライフ』。運命を描き、宿命を描かない潔さと優しさ。

          2022年掲載履歴

          2022年にしたお仕事の一部です。 オリコンにて池田エライザさんインタビューしました。 (Yahoo!トップ掲載) LIFULLメディアにてマキタスポーツさんのインタビューをしました。 雑誌『CUT』6月号にて、『美しい彼』萩原利久さん×八木勇征さんインタビューしました。 小学館『Maybe!』にて、真空ジェシカ・ガクさん、Dos Monosの荘子itさん、CUBERSの末吉9太郎さんによる「金髪男子の恋愛トーク」企画鼎談インタビューしました。 『CUT』8月号にて

          Maybe! vol.13 金髪男子の恋愛特集に寄せて

          なぜか昔から、「一緒にいるとしんどくなるぐらいまぶしい人」ばかり好きになってしまう。 自分が獲ってみたかった学生の作文コンクールで賞を獲っているだとか、オシャレな業界でバイトをしているだとか、私が第一志望にしていた会社を「適当に受けて」入社した人だとか、憧れの芸能人の話をしたら「飲み友達だよ」と言ってくる人だとか。 そういう(あくまで私にとって)鮮烈な人に出会うといつも、自分は物語の主人公ではなくて、こういう人が世界の主人公なのだと痛感してみじめになる。 みじめになるのに、せ

          Maybe! vol.13 金髪男子の恋愛特集に寄せて

          ドラマ「Q10」は大人たちのための物語かもしれない

          いま、Tverでドラマ「Q10」の配信をやっていて、毎週更新を楽しみにしている(Tverだと数話ずつ更新されて、前の話は観れなくなってしまうのだけどこれを機にぜひに観て語り合いたい) 2010年に放映されていた時には社会人1年目で忙しかったことに加え、「人気絶頂アイドルがロボット役の青春恋愛ドラマ」という触れ込みにどうも抵抗があり観れていなかったのだけど。木皿泉脚本だし、出演者も魅力的なのでずっと観たいなと思っていて。でも、10年以上経って30代になった今、観れてよかったな

          ドラマ「Q10」は大人たちのための物語かもしれない

          カフェラテとジェンダーギャップ

          今朝、さほど混んでいない電車の中でベンティサイズのカフェラテをぶちまけてしまった。 車内をさらさらと流れていく大量のカフェラテに慌てふためき、なけなしのポケットティッシュとタオルハンカチで出来る限り床を拭くしかなかった。 すると乗客の女性たちが、5,6人だろうか、次々とポケットティッシュを差し出してくれて、中には一緒に床を拭こうとしてくれる方もいた。 びしゃびしゃのティッシュを集めていたら「何もないんだけど、これ」といって、ゴミを捨てるためのビニール袋を差し出してくれる

          カフェラテとジェンダーギャップ

          #PR に頼らず人生を彩る努力

          2022年からはじめたことのひとつに「お花のサブスク」がある。 隔週、約800円ほどで小ぶりなお花が届くサービスを以下の2社で契約して2ヶ月が経った。 結論から言うと、ブルーミーの方を今回で解約した。 ブルーミーとはおそらく相性が悪くて、初回に届いたお花のメインのバラが小さく、色も悪く、少ししなっとしていたことでワクワクしていた出鼻をくじかれた。 レビューを書くつもりがなかったので夕日ライトで撮影した写真しかないのだけど、それぞれこんな感じ ライフル(大ぶりのお花ふ

          #PR に頼らず人生を彩る努力

          花粉×アトピーで肌大爆死してる人が最低限生き抜くためのコスメアイテム

          「きれいな状態の肌」を最後に触ったのはいつだろう。というか、生まれて今日まで、頭の先から足の爪先まで満足のいく肌コンディションだったことなんてきっとない。それでも生きていかなきゃいけない。特にもう大人だし、少しでも、ほんの少しでもハッピーに生きたい。 アトピーと格闘して33年。良い時期悪い時期を繰り返し日々暮らしている。肌がつるっとしていた時期もあれば、身体中血だらけで、掻きむしりが激しくて一晩中眠りにつけないこともある。それでもなんとか「自分最高」を叩き出すために、情報の

          花粉×アトピーで肌大爆死してる人が最低限生き抜くためのコスメアイテム

          自分ではまだあえて買っていないけどもらったら嬉しいもの

          「これがほしい」と他人様に表明することは、卑しいと思っていた。「Amazonのwishリストなんてとんでもない!ほしいものくらい自分で買えばいい!」 だけど同時に、人の「ほしいもの」についていつも興味があった。 いま読んでいる柚木麻子さんの小説『らんたん』の主人公、ハイカラで洗練されていて先進的な河井道先生は作中でこんなセリフを口にする。 「あら、いいことはなんでもシェアしなければなりません。(中略)光はシェアしなければ。光を独り占めしていては、社会は暗いままですわ」

          自分ではまだあえて買っていないけどもらったら嬉しいもの