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他言語対応は難しい

タイ・バンコクに駐在してゲーム開発をしていた時の話。
とある日本製ゲームのタイ語版を開発しており、翻訳したタイ語テキストをゲームに流し込み実機テストをしました。するとタイ人スタッフから、改行位置がおかしいという報告が上がってきます。
タイ語が全く読めない自分は最初、

吾輩は猫であ
る。名前はま
だ無い。

みたいな事だと思い、多少不格好だがデバイステキストだし、まあ許容範囲だろうと思っていました。しかし詳しく話を聞いてみると、どうやら下記のような状態らしい。(タイ語でこうですと書かれても困ると思うので、あくまで自分が理解した日本語での再現)

我輩は手
苗である。タ
口前はまだ無い。

つまりタイ語にはセットで1字みたいな文字があって(漢字の部首とつくりで理解したけど、濁点みたいなものかもしれない)、それが改行で切られると不自然との事。Cocos2d-xのテキストレンダラーがタイ語のそこらへんに対応していなかったため、予定外の工数を積み上げてレンダリングエンジンに手を入れて貰いもらいましたとさ。

言語や文字のルールは様々で、予想外のところに躓きポイントがあったりするよというお話。

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これは逆にタイにあった日本語の例。


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